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    集中豪雨による河川の氾濫は、時に何十年に一度と言われ位厳しい者がある。記章異常が問題視されているとは言え、想定外の自然現象として片づけ、責任逃枯れをするのではなく、できるだけその被害を小さくする努力をしなくてはならない。既に気象庁では、アメダスという降雨の状態を詳しく知るデータが出来ているし、国土交通省では、河川の推移を自動的に測定するシステムまで作っている。しかしながら、どんなに、機械的な設備を整備しても、そこから得られる情報を有意義に活用するのは、われわれの知恵以外にはない。

 われわれは、このように考え、アメダスのデータと、それぞれが特異的な流域の状況、そして、堤防、河川敷などの河川の状況に応じた情報をもとに、河川がどのように増水し、どれだけの排水量を持っているのかを経時的に観察し、洪水の起こる可能性、その程度を予測し、そして、どのような対策が有効なのかを議論する情報を提供するシステムを開発した。

ここでは、このシステムの有効性を考察し、そして、実際の河川での氾濫などを検証し、まとめた。

 No.   検  討  内  容   検  討  結  果    コ  メ  ン  ト
  1 集中豪雨時の河川氾濫の予測手段の考察 国土交通省で河川の氾濫に関して、考慮すべき事項を整備している。この指針に従い、アメダスの降雨のデータを用いて、実際に河川の増水がどのようになるかを予測するプログラムを作成した。用いて、各河川の状況に応じて氾濫の起きる程度を予測するには、どうすればよいのかを提供する。 環境庁が出しているハザードマップ、警告では、河川の流域に住んでいる住民は、実際の災害が自分とどのような関係にあるのか、よくわからない。もっと地元に密接した警報を出せないのか?

これに対する一つの解決法の提案だ。

  2  『河川氾濫予測の検証 No. 1  佐賀市 喜瀬川』

  増水の経時変化の検証

台風17号で集中豪雨が予測された。実際に降雨の状況を報告したアメダスのデータを用いて、喜瀬川の増水の経時的な変化を見た。河川敷が十分であるので洪水は起こらなかった。 洪水が怒るのは、降雨の量の問題だけでなく、降雨がその領域てむどのように起こるのか、また、時間的にどのようなバターンで起こるのかを考慮する必要がある。
  3 『河川氾濫予測の検証 No. 2 高知市 鏡川』  

   氾濫の経時変化の検証

台風18号で高知市に降雨があった。しかし、鏡川での上流で集中豪雨があり、時間差をもって、その河川敷に水があふれた。川の流域が広い場合には、集中豪雨がどこで起きているのかを考慮する必要がある。 自分地域で降雨が無くても,、氾濫が起きる事は、ナイル川でもよく起きていた。現代人をデータの解析に先人の知恵を良く学ばなければならない。
  4 河川氾濫予測の検証 No. 3 長野市 千曲川』

  増水・氾濫の経時変化の検証

  アメダスのデータを有効に使えば、二次災害の程度を少なくすることはできたはずだ。地元に密着した警報の出し方に工夫が求められる。

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河川氾濫の事例・報告書

  台風19号の集中豪雨がもたらした河川氾濫の状況を

  検分した。氾濫の起きる可能性は、事前に予測できた

  はずだ

 

宮城県   吉田川
福島県   阿武隈川
茨城県 久慈川
那珂川
栃木県   黒川、永野川、秋山川
福島県    夏井川 特に氾濫の酷かった川です。
6 沢山の二級河川で氾濫がおきました。集中豪雨の危険性が明らかになりました 千葉県の二級河川、小櫃川、養老川、小糸川など
7 鹿児島の一級河川、川内川について、氾濫を検証 鹿児島県 川内川 洪水対策としてのダムの働きも検討した。ダムの放水について、貴重な情報が得られることが分った。
8 鹿児島県の東岸に流れ込む肝属川について、氾濫を検証 鹿児島県 肝属川
9 熊本県の暴れ川 球磨川について検証 熊本県 球磨川 川の中流でも氾濫は起こる
10 宮崎県の大淀川 内陸にある都市で氾濫が起こる可能性、 宮崎県 大淀川 想定外とは言えない集中豪雨

 

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九州の一級河川について、過去の集中豪雨時での氾濫予測について、検証  ( その1 ) 宮崎県    小丸川五ヶ瀬川

大分県    番匠川大野川大分川、 山国川

福岡県    遠賀川筑後川

 

ダムの貯水容量、流域が極めて重要

下流での高い堤防は、?

中流で氾濫すれば、下流は大丈夫という方策なのか

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引き続いて 九州の河川 佐賀県    松浦川 複数のダムが存在

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同上 佐賀県    六角川

福岡県    矢部川

熊本県    菊池川

おおきな支流が合流

沢山の支流が合流 ダムあり

流域面積が大きな、短い河川

  14 同上 佐賀県    嘉瀬川

熊本県    白川緑川

長崎県    本明川

流域の大きな支流が、上流で合流している。ダムの役割が果たされれば・・・洪水は防げる。

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四国の一級河川について 高知県      四万十川 川が蛇行している流路延長が長い川
16 同上 徳島県    吉野川

高知県    仁淀川

吉野川の特異性
17 同上 高知県      物部川

徳島県      那珂川

香川県      土器川

愛媛県      肱川重信川

四国の河川には、ダムが設置されている者が多く、この運用についても検討しました。ダムの運転管理はとても重要です。
     18 近畿の一級河川 和歌山県    熊野川
  19 近畿の一級河川  その2 福井県   九頭竜川

京都府   由良川

兵庫県   円山川加古川揖保川

大阪府   大和川

和歌山県  紀の川

それぞれの川には、沢山のダムが設置されているが、これらのダムの運用には、大変な苦労の有ることがうかがえる。頑張ってほしい。

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中部の一級河川  その1 三重県   宮川櫛田川雲出川鈴鹿川 放水路を持つ川の取り扱い
      21 中部の一級河川  その2 岐阜県   木曽川長良川揖斐川 河口で複雑な構造となっているが・・・。
22 中部の一級河川  その3 愛知県    庄内川矢作川豊川 名古屋の中枢、そして、日本の自動車工業の中心となっている地域を流れる川
23 中部の一級河川  その4 静岡県    天竜川大井川 天竜川、大井川には、川の幹流に大型ダムがあり、これが有効に働いている。
  24 中部の一級河川    その5

 

静岡県   安倍川狩野川 狩野川には放水路が設置されている。放水路の取り扱いについて
  25 関東の一級河川    神奈川県  相模川

東京都   多摩川荒川

茨城県   久慈川那珂川

栃木県   鬼怒川渡良瀬川

山梨県   富士川

川の流れる方角も様々で、これにより河川が氾濫しやすいか、どうかとの検討も必要で有る事が良く理解できた。都心を流れる川は氾濫による被害が大きいので、アメダスのデータから洪水を予測する術を確立してほしい
  26 東北の一級河川 福島県   阿武隈川

岩手県   北上川

青森県   馬淵川岩木川

阿武隈川は、南から北に、それとは対照的に北上川は、北から南に流れて居る。川の流れる方角により洪水に対する考え方が変わってくる。
27 東北の一級河川 秋田県   米代川雄物川

山形県   最上川

最上川は南から北に流れる川。氾濫を起しやすい
28 北陸の一級河川 新潟県   荒川阿賀野川信濃川 日本海に流れ込む川
29 北陸の川 新潟県    関川

富山県    黒部川神通川庄川

北陸の川は、急な川が多く、発電用のダムが何処にも設置されている。
30 Real Time 球磨川 熊本県    球磨川  その1

      球磨川  その2

      球磨川  その3

球磨川で氾濫が起こった。予想外の豪雨というが、・・・・。

もし、川辺川ダムがあったなら、・・

リアルタイムで氾濫予測は?

31 中国の川 島根県   江の川   複雑怪奇な川、どうして
32 Real Time  江の川 島根県   江の川  その2 水位計との整合性
33 中国の川 岡山県   高梁川旭川吉井川 瀬戸内海に流れる各川ともに、なかなユニークな流れをしている。
34 北海道の川 北海道   天塩川石狩川十勝川 日本を代表する川。

北海道にはもともと雨が少ないが、・・・

   35 水量より水位を求める    近畿     円山川 アメダスのデータから算出した水量をもとに、河川の水位の変動を求めた。