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酒々井町 について
１９８２年（昭和５７年） この地に移り住んでから はや３０年が経ちました。
知らないと読めない地名で 難読地名として 喧伝されていますが しすい と 発音します。
町名は親孝行息子の井戸から酒が湧いたという酒の井戸の伝説に由来します。
千葉県の土地開発公社が売り出した住宅地を購入し、軽量鉄骨で立てた我が家も
息子２名、娘２名が独立し、間取り変更など数度の大幅リフォームで、すっかりさま変わりしました。
最近 時間が取れる日が増え、あらためて この町を調べ始めて けっこう新鮮な驚きがあります。
１．まず 古い 「町」 です。
江戸時代には江戸幕府直轄の牧場(まきば)を管理する役所のある町、成田道の宿場町として賑わい、明治２２年の
町村制施行の際、近隣１６か町村が合併し、酒々井町が誕生。
なんと 町制 が敷かれて 120年以上たっています！
明治の大合併以降、合併を行っていない数少ない自治体のひとつでもあります。
当時 同時に 町 になった都市や 当時まだ 村 であった地域も ほとんどが 市 または それ以上に昇格
していますが 酒々井町は いぜんとして 町 で頑張り続けています。
つい数年前 隣接する佐倉市との合併が議題となりましたが、住民投票で 拒否してしまいました。
２．歴史
中世戦国時代に繁栄した本佐倉城跡（地域約３５ｈａ）があります。
本佐倉城は文明年間（１４６９年から１４８６年）に、千葉輔胤によって築城されました。
輔胤は関東の動乱のなかで千葉宗家を継いだ人物で、「千葉城｣が代々の居城でしたが、荒廃したため、
現在の酒々井の地に ｢本佐倉城｣を築いて新たな居城としました。
「本佐倉城」は、以後百有余年にわたり下総の中心となり 戦国時代を通じて千葉家の当主９代が城主として
下総全体を治めていました。
１５２０年頃、最初の城の改修と城下の整備が終わり、城を中心に家臣や商人が集められて、
武家屋敷や町屋･が整い始めました。
この頃千葉氏は 下総の覇権を手にすべく 小弓公方や上杉氏・里見氏との合戦を繰り返していました。
小田原北条氏とは婚姻を通じて手を組みましたが、しだいにその勢力が弱体化し、ついには親胤・邦胤の二人の当主が
城中で家臣に暗殺されました。天正１８年(１５９０年)の豊臣秀吉による小田原城攻めで北条氏に味方した千葉氏は滅亡し、
本佐倉城は明け渡されました。その後、徳川家康の家臣が入城しましたが廃城となり、その歴史を閉じました。
そんな関係から 本佐倉、上本佐倉といった地名は 現在の佐倉市内ではなく 酒々井町内に存在しています。
３．江戸時代～明治初期
江戸時代には 成田山詣や芝山仁王尊詣の宿場町として栄えました。
また、馬を扱う幕府直轄の野馬会所（馬市場）が存在し、水上交通の便も手伝って物資の集散地となりました。
生産業としては 農業や酒造業が盛んでした。
1897年（明治30年）に酒々井駅、1914年（大正3年）に南酒々井駅・1926年（大正15年）に京成酒々井駅、
1929年（昭和3年）には宗吾駅（現宗吾参道駅）と、鉄道が相次いで開通・駅が設置されました。
鉄道インフラストラクチャーが整っていたことなどから、住宅団地の造成が進んで 現在では主として東京・千葉方面に
対するベッドタウンとなっています。
４．現状
昭和40年代から住宅団地が造成され、JR酒々井駅・京成酒々井駅の間を開発して「中央台団地」、
JR酒々井駅の東側を開発して 「東しすい住宅団地」などが広がっており、JR成田線の快速電車が停車し、
京成電鉄も京成酒々井駅、宗吾参道駅に特急電車が停車するなど、交通の便が改善されています。
５．酒々井プレミアムアウトレット
２０１３年春開業予定で チェルシージャパンが運営するアウトレットモールとして 工事がすすんでいます。
英文名称は SHISUI PREMIUM OUTLETS と 発表されています。
現在 酒々井町には 高速道路施設が パーキングエリアしか無いため、インターチェンジの新設工事が実施中です。
チェルシージャパンの「プレミアムアウトレット」としては 日本で９番目だそうで、首都圏としては
「あみプレミアムアウトレット」についで ３番目の施設だそうです。
