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     RFID (Radio Frequency Identification)

情報を電子回路に記憶し 非接触の交信を行う自動認識技術です。バーコードに無い機能を補完する

ものとして、注目されています。いま話題の ICタグ も RFIDの一種です。

@通信方式

  静電結合方式  

      静電気による誘導作用

     通信距離  数mm

     電気ノイズには強い         

  電磁結合方

      相互誘導作用

     通信距離  〜10cm

     汚れ、水、油等には強い

     周波数  300〜500KHz                  

  電磁誘導方式

      電磁誘導作用

     通信距離  〜30cm

     無線タグの形は自由に近い

     周波数  60〜135KHz 又は 13.5MHz 

  マイクロ波方式

      超短波(マイクロ波を利用)

     通信距離  〜100cm

     通信距離を長く出来る

     2.45GHz                             

A選択の際の留意事項

      RF−IDは 使用される 通信方式、周波数帯により、 利用可能エリア、用途が決定されて

           しまいます。

     特に データ書換え可能型と 固定データ型では 利用アプリケーションが全く異なります。

           データ書換え可能タイプでは  メモリーのユーザーエリアサイズも要チェックです。

     又 マイクロ波方式に於いては 法的な規制も厳しく 外国で可能な物が 全て利用出来る訳

           ではありません。

      電源 の問題も重要です。電池内蔵タイプでは その可用時間に留意が必要です。

     又 タグ 1枚のコストも方式により全く異なります。 高価なものではリサイクル利用が必須です。 

B端末形態

  定置リーダー、ライター

     作業場のタグ読み取り場所に据え置き

     電源、重量、形状に左右されず、 高性能なリード、ライトが可能 

  ハンディ端末

      作業者が携帯して データの読み取りと書き込みを行います。

     作業指示の受信や作業結果データのホスト機宛通信に SS無線形式の通信手段を内蔵

           するものも有ります。

     バーコードスキャナー等を内蔵するタイプも有ります。 

  車戴端末

      作業用フォークリフト、構内運搬車両、クレーン操縦席等に 固定設置し、データの読取りと

           書き込みを行います。

     ホスト宛送受信については、ハンディ端末に同じ。重量制限が無い為、高性能な物が多い。 

C留意事項

      無線タグは 保持する電源の制約があります。又 アンテナに該当する部分(多くは コイル

           状のプリント配線)の能力から リーダー、ライターに対する受送信角度、距離、遮蔽物等の

           配慮が必要です。

     ゲートに複数端末を設置する等の工夫で回避していますが、当然ダブルカウント等に対する

           配慮が必要です。

     又 同一のダンボール(トレー)内に入った 複数アイテムのタグを同時に読取る方式も発表

           されていますが、各タグにシーケンスナンバーを入れるか、1梱包あたりの総入数データを

           持たせる等アプリケーション上の配慮が必要となります。 

DICタグ

     極めて小さなICチップとアンテナで構成され、チップ内で蓄えられた情報を 無線装置で

           読み取る事が出来る  IC(無線)タグが 注目を集めています。

     2005年ころから利用が本格化されると予想されていたが 生鮮食料品に付け、精算履歴を

           追跡する実験も本格化しつつあります。バーコード以上の利用範囲が想定され、万引き防止や

          食品等の産地証明、紙幣の偽造防止等でも 利用されるのではないかといわれています。

     現在のところ 最小のタグは 日立製作所が作成した ミューチップで 0.4mm角のサイズです。

     規格は 下記2団体が提唱する2種類が 大勢を占める動きとなりつつあります。

 A ユビキタスIDセンター(日本)

          周波数           2.45ギガヘルツ

          参加企業         約200社

          MAX発行可能番号   2の128乗個

          バ−コード        バーコード番号内包

          認定タグ         読出し専用型2種  マイコン搭載型1種

 B オートIDセンター(米国)

          周波数           915メガヘルツ

          参加企業         約80社

          MAX発行可能番号   2の64乗個

          バ−コード        バーコードを代替していく事を狙う

          認定タグ         読出し専用型2種  

 今後の展開

      ICタグは 間違いなく 大きな分野で爆発的に増加して行くと 思われます。

      ただし 物理的に電波が届かなければ利用出来ないという 本質的な問題点が内在します。

             無線は金属のシールドには無力ですし、水や 水分を多く含む(例えば人体)も周波数に

             よっては 電波伝達を阻害します。

      また 電波の指向性や アンテナ長さ、ICタグ同士の距離等も 電波検知に重大な影響を

             及ぼします。 

      同一周波数を使って 全く同時に混在する複数のICタグを検知する為には様々な仕掛けが

             理論上 必要ですし、一度読んだICタグからの発信情報を2度読みしない仕掛けも必要です。

             アンテナ内蔵で 電源を内蔵しないチップの電波利用可能距離には大きな制限が有ります。

             マスコミ等に記載されている利用予想分野には 無線の本質や原理を誤解していて

             首を傾げざるを得ないものも多数有ります。

      無線は 原理上 万能では有り得ないのです。  

 

  物RF-IDに限らず物流用に使われる無線には いろいろな種類があります

 @ 無線方式 

      MCAシステム 

         アナログ方式とデジタル方式有り

           800MH帯 及び 1.5GH帯    

           通信エリア半径20〜30Km  

      特定小電力無線

         400MHz帯で 送信電力 10mW以下

           免許の必要無し

           通信エリア  半径200m程度    

      構内データ伝送システム

         400MHz帯及び 1.2GHz帯使用

           免許の必要無し

           通信エリアは 400MHz で 半径200m程度

           1.5GHz で 半径30m程度    通信速度は早く出来る。  

      SS無線方式

         無線LANの一種の使用形態

           2.4GHz帯で 10mW以下

           免許の必要無し   通信速度規制無し

           直接スペクトル拡散(DS-SS)と周波数ホッピング(FH) の2方式有り            

 A 端末形態  

      ハンディ端末

         作業者が携帯して 作業指示の受信や作業結果

           データのホスト機宛伝送に用いる

           バーコードスキャナー等を内蔵するタイプも多い。 

      車戴端末

         作業用フォークリフト、構内運搬車両、クレーン操縦席等に

           固定設置し、作業指示の受信や結果のホスト機宛伝送に用いる

           重量制限が無い為、大画面が可能で、耐震性能が重要です。 

      カート端末

         ピッキング作業等に使用される カートに搭載される。

           カート下部に充電池が設置され、休憩時間等に交流電源から充電する。 

 B 選択の際の留意事項  

           一般に無線端末は 使用される 無線方式、周波数帯 により、利用可能エリア、

                        通信速度が決定されてしまいます。特に 国内に於いては 法的な規制も厳しく 

                        外国で可能な物が全て 利用出来る訳ではありません。 

           また 周波数が高ければ 通信速度上有利ですが、

           低周波数帯に比べ電波の直進性が強く、障害物の影響を強く受けます。    

        電源の問題も重要です。

           充電タイプでは その可用時間と充電必要時間に留意が必要です。

           搭載車両のバッテリーを使用する場合は、エンジンスタート時等の

           急激な電圧変動に対する対策が重要です。 

        対衝撃性能も要チェックです。

           ハンディ端末の落下事故は しばしば起きます。

           車戴タイプの端末に加わる衝撃は 予想外に大きく数値上 大地震並の衝撃が 

           日常的に発生します。ノートパソコンを使えば良い などというのは とんでもない

                        素人考えです。

        画面の明るさ フォントの大きさ も作業効率に大きな影響を与えます。 

 C アプリケ−ション作成時の注意事項  

            多数の端末を使用する場合、無線部分のレスポンスが問題となります。

           とりわけ 就業開始時等 ほとんど全端末が一斉に送受信を開始すると、

           実用にならない事も有り得ます。

           端末 通信サーバー間の電文を伝票単位で送信するか、行単位で送信するか とか 

           マスター等の一括送信タイミング等に配慮が必要です。       

 弊社チーフコンサルは 趣味でアマチュア無線をやっていました。中学生の時始めましたから 

  実に40何年も。

 もっとも 途中 しょっちゅう中断時期がありますし、このごろはまったく御無沙汰ですが・・・

 最近 ちょっと気になる事があります。

 無線LAN、モバイル、携帯電話、・・・・・まるで 有線が駄目で、「 無線でなきゃ時代遅れ 」 

  みたいな話が結構あります。たしかに 面倒な配線が要らなくて、持ち運べて 良い事づくめみたい

  ですよね。でも 無線は所詮無線です。

 アマチュア無線の世界では、 出力たった 10W(ワット)!!! の発信機で地球の裏側と通信

  出来る事もあります。

 でも その同じ発信機で 隣町とさえ うまく交信出来ない事だってしょっちゅうなのです。

 電波には 指向性もあり、混信もあり、空中の状態や 電離層の影響、遮蔽物、雑音・・・ 障害が 

  山ほどあります。

 趣味で使っている分には 障害も楽しみの一つですが・・・・・

 物流で使われている周波数帯は 実は あまり多く無いのです。

 この調子で 無線系システムが ドンドン増えると・・・・・

 無線の基本知識が無い人の設計したシステムだらけになった場合を考えると一寸 心配です。

 RF=ID とか 無線ICタグが 大騒ぎされています。確かに これから爆発的に伸びていく分野だと

  思います。

 でも マスコミ等に掲載されている事例では 限定条件を載せずに書かれたあきらかな誤まりも 

  多数有ります。

 同一周波数を使って 全く同時に複数を検知するには、いろいろな困難があります。

 また 無線だって 電磁波エネルギーです。

 電子レンジからも 周波数の近い強力な電磁波が 出ています。

 あなたの まわりじゅうに 電波が飛びまわってます。

 言ってみれば あなたは電波の網目が張りめぐらせれられているオリの中にいるのです。  

 

物流用ラベルプリンター

   物流では 物流センター内の作業や 荷受け等の効率化の為、バーコードが しばしば用いられます。

  その他 品名や単価情報などを印字するために ラベルプリンターが利用されます。

  ラベルプリンターとしては、下記の様な物が使用されています。 

@ OA用プリンターの流用

     伝票や 集計票打出しに使われる事務用プリンターに、バーコードジェネレーターソフトを利用して 

    バーコードをプリント。 

A 感熱式ラベルプリンター

     感熱紙ラベルを用い、印字ヘッドの熱で ラベルに印字する。 

B 熱転写式ラベルプリンター

     ラベルには一般紙を用い、印字ヘッドの熱で インクリボン上に塗布された塗料を溶か し、

    ラベル上に印字内容を転写する。 構造的には、感熱紙プリンターと まったく同一。 

C トナー式ラベルプリンター

     電子写真方式で感光ドラム上の画像にトナーを移し、一般紙に転写、融着させる。 

D インクジェット式プリンター

     パソコン用のインクジェットプリンター等と同一形式で ジェットノズルからインクを噴出させ 

    ラベル、ダンボール、商品そのもの等に印字するが,パーソナルユースと異なり、耐久性は高いが

    ドット密度は粗い物が多い。

E 機械式プリンター(活字を利用)

     印刷機の一種で、活字に印刷インクを載せ、ラベルに転写する。

    簡単なシーケンスナンバー等を印字出来る物もある。 

方式毎の特徴  

   ラベルコスト

      感熱紙は 一般紙の上層に感熱層をコーティングして作られます。従って、一般紙よりは 

     ラベルコストが高くなります。又 ラベル間の境界判別(次ラベルの頭出し)は 光学センサーや 

     ミシン穴等を使って 読取りますが、現在のセンサー感度では ラベルの載っている部分と

     セパレーターのみの 部分の光透過度で十分判定出来ますが、裏面のマークでしか読めないと

     宣伝して 自社製のラベルを売りつける悪質なプリンターメーカーも存在します。

  *ラベル発注には要注意!

     印刷一般に 発注ロット、原紙からの取都合、色数、 印刷機形式、抜歯形式、等の要素で 

     印刷工場の原価は大きく異なります。 従って、ユーザー毎のラベル購入コストは千差万別です。

      最も コストの下がる発注形態を検討しましょう。-

   マシン単価

      感熱プリンター、熱転写プリンターは その他のプリンターより構造上 製造コストが低く 済みます。

     トナー式プリンターは高価ですが、大量印字の場合は検討する価値があります。 

    ランニングコスト

     感熱プリンターの場合は 感熱ラベルのコストと 事実上消耗部品である 印字ヘッドの コストが

     重要です。熱転写プリンターの場合は 転写リボンのコストと印字ヘッドコストが重要です。

     転写リボンについては 複数回使用可能なリボンもありますが、ラベルデザイン、 印字密度に

     より その有効性はマチマチです。

     トナータイプでは トナー及び感光体ドラム、現像器、定着器のコスト、インクジェットタイプでは、

     インクコストが重要です。いずれにせよ 毎日 大量に発行されるバーコードラベルです。

     ランニングコストには  十分留意して下さい。 

   印字品質

     プリンターの印字品質は dpi (ドット パー インチ)で表現されます。 

     1インチあたり 何ドットで印字されているかで表現されます。最近の パソコン用プリンターに

     比べると1桁以上低い数値ですが、 ラベルにバーコードを印字する上では特に問題ではありません。

     むしろ 印字濃度と バーコードスキャナーとの相性に注意下さい。

     2次元バーコード等を多用するとかでない限り、dpi値の大小より このチェックが重要です。

     ラベルプリンターは物流現場でよく利用されますが、毎日 大量に使用される割に プリンターや

     そのソフト代金ほど注目されないのが ラベルのコストですが 実はその方がはるかに

     大きな  金額なのです。

     「印刷屋」の立場から コストの安くなる 発注方法を提案します

 ラベルのコスト構成

     一般に印刷物の原価は 次のコスト要素で成立ちます。  

        製版代、抜き歯代、版下等のイニシャルコスト

        原紙代

        インク代等の消耗品コスト

        人件費

        検査費用

        荷造り運賃

        営業経費

        印刷機等の減価償却費

        その他経費

 従って これらの各項目が安くなる様な発注の仕方をすれば仕入単価も 当然引き下げ

 られるはずです。

 原価費目毎の低減策

 原紙代

    用紙に使用上差し支えない範囲で極力安い紙を指定するのは当然ですが、むしろ発注ロットが

     決め手となります。

    印刷機は 刷り出し時に 位置の検討合わせ、色合わせ等で各印刷機種固有のロスが不可避です。

    一般に 高速印刷機、多色印刷機ほど 機械長も長く 印刷条件出しにも大量の原紙ロスが

    発生します。

    従って、仕入業者の保有する印刷機が 高速タイプ、多色タイプであれば発注ロットは 極力

    まとめた方が、コストが急減します。

    インク等の消耗品コストも同様に 一回の印刷ロットに左右されます。

    (1回の引取り数を如何ほどにするかは、交渉次第)

    逆に 小型機を主力とする業者は ロットの増大によるコスト減はそれほどでも有りませんし、

    ロット増によるランニングコスト減も大型機ほどではありません。

 人件費

    印刷現場の実稼動時間は、大量印刷でない場合は 驚く程 低いものです。

    版替え、インク替え、抜き歯のセット、見当合わせ等の予備作業にかなりの時間が費やされます。

 減価償却費

    多色印刷機、高速印刷機は 当然高価です。

    印刷業では 自社の受注形態により、得意なロットに合わせた印刷機を 主力として設置します。

    自社設備に合わない印刷物は外注します。

    従って、大手印刷業者が 最も低コストでは有りません。 

    使用するラベルに最も適合した印刷業者を選択しましょう。

 印刷色数

    一般消費者を対象とするラベルで無い限り、多色刷りは無意味です。

    判別の必要が有れば、印刷インク色で行いましょう。

 ラベルの頭出し

    プリンターでは ラベル間の境界判別(次ラベルの頭出し)は 光学センサーやミシン穴等を使って

    読取りますが、現在のセンサー感度では ラベルの載っている部分とセパレーターのみの部分の

    光透過度の差で判定出来ます。 裏面のマーク(一般には黒色)でしか読めない(保障しない)タイプの

    原始的なプリンターも有りますが、 ラベル裏面印刷コストは印刷の原価に大きく影響します。

 原紙からの取都合

    原紙の巾は 製紙工場と粘着加工工場の機械幅に依存します。巾方向のロスは 原紙コストに

    直結します。

    特殊なサイズのラベルは この点に注意して決定して下さい。

 いずれにせよ 毎日 大量に発行されるバーコードラベルです。

 ランニングコストには 十分留意して発注して下さい。