取引総数の理論
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       問屋無用論と取引総数の理論

 

     1、情報化の進展や メーカー、小売両サイドの強大化により、 商取引において 問屋が

   排除され 直接取引きされる事になる というのが 問屋中抜き論、問屋無用論です。

  2、確かに 従来型の問屋が担っていた機能のうち 現代では 意味を持たないか少なく

   とも 重要性の減った部分は たくさん有ります。

   従って 従来の商社型の単なる口銭商売は ほとんど無くなっていくでしょう。

  3、但し 無数に有る生産(又は輸出入)業者と 無数の小売業者が 直接取引きする事

   には無理と無駄が有ります。( 下記の取引総数 を参照して下さい)

  4、その結節点となりうる業者がいれば社会的に有用であり 存在価値を持って繁栄して

   いけるはずです。それは 問屋さんが変形したものかもしれませんし、物流業者やマー

   ケッティング業者がその機能を獲得したものかも知れません。

   (コンビニの本部は ある意味で新たな問屋業です。)

   5、取引から取組みへ

     このようなスローガンで 卸業の存在意義を強調する向きもあります。確かに 単なる商売

     関係より緊密な関係で ユーザーとコンタクトする意味はあるでしょう。

     ただ 精神論でだけでは何も解決するはずは無いと思います。

  6、いづれにせよ 従来の型から変化出来ない問屋は 無用になるでしょうが

    情報、物流、資金の流れの 集約点としての機能を強化し それに特化できる企業は

    新しい流通業者(問屋と言うかどうかは別として)として 将来ともに

    不可欠な存在で有り続けると思っています。  

 

   卸売業、流通業の役割は どう考えたら良いのでしょう。

  私は 「取引総数論」 が一番説得力が有ると考えています

     下の二つの図を見比べて下さい。

 

    @に比べ Aの 線の数が圧倒的に少ないのは 理解いただけるでしょう。

 

    これが 流通業の最後の存在価値と考えています。

 

@ 直接取引きの場合     取引総数 = m社 × n社

 

A 実力有る 流通業が 中間に介在する場合   取引総数  m社 + n社

文責 齋藤陽一郎