60歳を過ぎてから、アメリカでの仕事を見つけ、単身赴任しました。場所は、アメリカのど真ん中ネブラスカ州でした。ですから、ここから、ミシシッピー川を渡り、東海岸に行くにしても、ロッキーを超えて、ゴールドラッシュの道をたどり西海岸ににいくにしても、片道2,000`、そして、メープルカラーの色鮮やかなカナダとの国境を跨ぐにしても、スペインがやって来たガルフコーストを見に行くにしても、片道1,500`です。まさに、アメリカの臍といえるようなところです。
そこで、時間があれば、アメリカをドライブしてきました。4年間で、走った距離は、10万マイル。アメリカのコンチネンタルにある48州のうち、47州を訪ねて、アメリカの壮大さを身をもって感じてきました。そして、その旅の途中、数多くの、インディアンの保護居留区を見て歩き、アメリカという国のなかで、彼らが何を考えて生きているのか、知りたくなり、彼らの歴史に興味をもちました。日本に帰り、リタイアしてから、インディアンについて書かれた本を読み、白人に征服されたインディアン達の悲哀の歴史を知りました。
アメリカという国について、論ずるのであれば、このインディアンの歴史を知っていることは、決して、間違った方向には行かない、とても良い指針になると思い、その内容を紹介する次第です。
AN UNSPEAKABLE SADNESS | The Omaha Tribe I, II | The NATIVE AMERICANS | THE AMERICAN INDIAN WARS | NORTH AMERICAN INDIANS |
アメリカの原住民がどのような形で、彼らの生活基盤である、大地を失い、そして、生活するための狩猟の生活を奪われていったのか。そこには、語りつくせない悲しい物語がありました。アメリカの繁栄はまさに、その上に成り立っているということを知る解説書と言えます。 | Omaha族はもっとも、文明開化されたインディアンと言われています。農業化を取り入れ、筆者のひとり、Alice C. Fletcher の尽力によるところが大きいが、しかし、それは、白人から見たものであり、農業よりも狩猟の方を高い文明と考えていたインディアン達にとっては、文明化は、部族の衰退を意味していたのです。、 | 北アメリカには、およそ、数百の部族が住んでいたと言われています。彼らは各部族が独自の文化を有しており、自然とともに、何十世紀にも渡り、部族社会を保ってきました。アメリカ全土にわたる、それぞれのインディアンの暮らし、文化、そして、思想について解説したもの | インディアンは、白人が来る前に、何百年もアメリカ大陸で生活していました。今のアメリカをインディアンの血を引く著者が、インディアンの側から、彼らがどうのように白人て対応していたかを解説しています。我々は、白人のアメリカしか知っていませんが、とんでもない事実が明らかにされています。 | チェロキー族、ズニ族、チュマシュ族、イロコイ族、ハイダ族、スー族、アタパスカン族、そして、イヌイット族が、どのように生活をしていたかを、彼らの子孫たちが解説しています。そこには、インディアンとしての誇りのようなものが感じられます。 |
Davit J. Wishart | Alice C. Fletcher
Francis La Flesche |
David Hurst Thomas
Jay Miller Richard White Peter Nabokov Philip J. Deloria |
John Tebbel
Keith Jennis アップロード完了です。完訳しましたので、本文も見る事ができます。 先ずは、要約をご覧ください。 |
Herman J. Viola |
2005年に還暦を迎えた私は、ハローワークで紹介された仕事でアメリカに渡りました。それまで、短期的にアメリカに滞在したことはありましたが、本格的に腰を落ち着け、アメリカ人と一緒に仕事をしようとしたのは、ネブラスカ州にある日系企業のオートバイのシートを作成している小さな部品メーカーでした。英語の余り得意でない私が、アメリカ人と渡り合って仕事をしていくためには、少しは英語が話せないといけないなと思い、単身赴任の余った時間に英語の勉強をしようと、ふと、ある本屋に立ち寄りました。すると、その本屋の入り口には、何十種類もの同じテーマの本が陳列されていました。それは、「Lewis
& Clarkの冒険」という題のついてものでした。もちろんこの話は私にとっては始めて目にするものでしたが、目新しさと、好奇心にあおられて、その沢山の本のなかから、二冊ほど選んで買って来ました。
この冒険の舞台がネブラスカから始まっていること。
アメリカがフランスからミシシッピー以西を購入し、新しいアメリカの歴史が始まった、その足掛かりとなった冒険であったこと。
西洋人と原住民インディアンとの出会い、融合の過程の裏話
インディアンの女性の活躍がなければ、この冒険は成功しなかったし、今のアメリカの歴史もなかったこと。
などなどが述べられていて、一体、この話は何なんだろうと、次第にその世界にのめりこんでいったのです。
こうして、少しずつそれまで知らなかったアメリカのことを知るようになり、しかも、その物語が、自分のいるネブラスカから始まっているということで、その本のなかに記述されている場所や、記念碑を尋ねるという私の冒険が始まったのです。これが、私が「Lewis
& Clarkの冒険」との出会いですが、それからは、その本のなかにあるインディアンと西洋人との出会いが新鮮であり、その場所に実際に行って見る、彼らの今の生活の実態の覗いてみたい、と自分でハンドルを握り、アメリカの大西部を駆け回るということになりました。
アメリカインディアンとの出会い | アメリカインディアンの文化と伝統 | 原住民部族たち | 悲しい歴史 | インディアン部族を訪ねて |
アメリカ発展の陰で、原住民インディアンがどのような存在であったのか。そして、彼らの生活はどのように変化していったのか?
人種の問題、文化の違い、そして、文明とは何か、平和とは何か、を考えさせてくれるものがあります。 |
壮大なアメリカの自然、厳しい自然の中で、何千年も生き抜いてきたインディアン達。彼らの文化はどのようにして成り立っているのか、伝統をまもることはなぜ大事なのかを考えさせてくれるものがあります。 | 実際にオマハ族、シャイアン族、そして、大平原で狩猟を生活の糧としていた原住民たちの生活を覗くことができます。現代の時代でも、平和について考えるとても良い手がかりがそこにはあるのではないでしょうか。 | 原住民インディアンとヨーロッパから移住してきた白人たち。そして、生まれた軋轢により、悲しい歴史を辿ることになったインデアンたち。その悲壮な姿は、今でも地球上のどこかで起きているような気がします。歴史は繰り返すのでしょうか? | 原住民インディアンと言っても、相当数の部族がいます。大自然に融合して、それぞれの部族が独自の文化を創出してきました。アメリカ各地をまわり、さまざまな部族、彼らの文化と接することができたのは、より広い視野でものごとを考えるよいヒントになりました。 |
また、次の本はイラストがふんだんに取り込まれたもので、ネイティブのアメリカインディアンについて、総合的な学習するには非常によいものです。
THE NATIVE AMERICANS | Edited by HETTY BALLANTINE, IAN BALLANTINE | アラスカからアンデスまでのインディアンの歴史についてまとめられている。アメリカの原住民が、人類の歴史の中でどんな役割を果たしてきたのか、それが、今、どのように理解されているのかを研究したもの
専門書であり、インディアンについて本格的に研究するテキストとして、是非、読んで頂きたい。 |
THE AMERICAN INDIAN WARS | John Tebbel & Keith Jennison | 翻訳したものです。 インディアンのが側から、インディアンと白人との闘争の歴史を解析しています。我々がこれまで描いていたインディアン、そして、アメリカに関する認識がガラリと変わるのではないでしょうか。とても、意味のある内容です。 |
AN ILLUSRATED HISTORY | 内容の紹介をパワーポイント形式でしていく予定です。 |
更新日 | 項 目 | 分 野 | 内 容 | 備 考 |
2018.11.29 | 北アメリカインディアンの生活 | アメリカの隠された歴史 | アメリカ原住民の生活の概要の紹介する8つの章は異なった部族の住居:チェロキーの土の家、ズニの日干し煉瓦の家、スー族のバッファローの毛皮のティピー、イロコイ族の長屋など、その内容が明らかに示されています。 |
北アメリカインディアン を詳しく説明している。 | |
2018.12.24 | Tail of Tears | 概略 Trail of Tears | アメリカの隠された歴史 | アメリカが独立後、アメリカ大陸の東南部に住んでいたインティアンたちは、強制的な退去をさせられた。白人たちに土地を奪われ、生活の場を失った彼らは、ミシシッピー川を越えて、オクラホマまで徒歩での旅をすることになった。この過酷な旅の記録をどのように受け止めればよいのか。 | アメリカが栄えた裏には、こんな歴史が隠されていた。 |
詳細 Trail of Tears | |||||
2019.01.14 | The
Native Americans
An Illustrated History |
概説 | アメリカの隠された歴史 | この本は、原住民アメリカ人を本物−彼らが誰であるのか、誰であったのか、彼らはどのような人だったのか、どのように生活していたのか、彼らの目的、彼らの苦闘、彼らの人間性、そして、個性、そういったものに導いてくれる。(Alvinのはしがきより)
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この本の
概説と序論 の部分です。 |
Introduction | |||||
2019.05.16 | Part I The World as it was. ( abstract ) | コロンブスがアメリカに漂着する以前の、アメリカインディアンの文化がどのようなものであったのか、北アメリカばかりでなく、中央アメリカ、南アメリカのインディアンの歴史についても詳しく解説されています。自然とともに生きたインディアンの工夫がいかに素晴らしいものであるかを理解していただければ幸いです。 | アメリカインディアンの根底に流れる文化とは? | ||
2019.05.22 | Par
II Blending World ( abstract )
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インディアンの世界に、ヨーロッパ人が侵入して行き、アメリカ大陸、全体に侵略を繰り返して行きました。スペイン、フランス、イギリス、そして、その他の国々がどんなふうにしてこの大陸を制覇して行ったのでしょうか? | これに、インディアンがどのように対処して行ったのか? | ||
2019.06.29 | Part III Expansion and Exodus ( abstract ) | 北アメリカ大陸に、南からはスペインが馬を連れてきました。北では、フランスが鉄砲を運んできて、インディアンの生き方が大きく変わってきました。この二つの流れが、インディアンの勢力分布を決めたのです。そして、白人たちがしてきたことは・・・・・? | 馬と鉄砲が入って来て、インディアンの文化がどのように変わったのでしょうか? | ||
2019.07.23 | Part IV Long Threads ( abstract ) | 白人の西部への進出、インディアンの大量虐殺、保護居留区への強制退去。インディアンとは、何か? 市民権を獲得する間での長い道のり。そして、自治権確立へのかすかな兆し。その裏には凄まじい戦いの歴史があった。 | 原住民アメリカ人の市民権を獲得するまでの苦闘 | ||
2019.09.04 | Part V The Twentieth Century and Beyond | アメリカ人として、インディアンはどのように生きて来たか、インディアンが我々に教えることが出来るものとは?
インディアンの統治国とは |
あらたなインディアンの苦悩の始まり | ||