旅好き

心を晴らすため、旅に出る人は多い。恋に破れたり、人生に疲れたり、あるいは大勢の仲間とワイワイ出かけたり、仕事の関係で日本中を駆け回ったり、とにかく旅好きは多いと思われます。

心の掲示板の中の記事を紐解きながら少し歩いてみたい。

前に住んでいた京都。

京都はやはり人気が高い。GWや秋の紅葉の頃なんかは場所によっては原宿に負けないくらい込み合う。そんな中で比較的、人影の少ない、好きな場所を紹介したい。

詩仙堂ー一番好きな寺。京都駅からバスで25分くらい、一乗寺下り松で下車、右側山の方へ向かってゆったりとした斜面を登っていくと詩仙堂の入り口が見える。詩仙堂は徳川家の家臣であった石川丈山が隠居のため造営した山荘。名前の由来は、中国の詩家36人の肖像を掲げた詩仙の間によるとのことです。。 肖像は狩野探幽によって描かれ詩仙の間の四方の壁に掲げられている。

とにかく庭が綺麗。それととても静かで庭の見える畳の上に座って、半日くらいそこで過ごす人がとても多いらしい。静かな庭の中で響く水と丈が作り出すシシオドシの音が心地よいです。シシオドシは詩仙堂から始まったとかも言われています。


 

次は青蓮院

青蓮院門跡は、京都の中でも有名寺社や史跡、名勝が多く観光地としても有名な東山に位置しています。八坂神社から徒歩10分、知恩院の北隣にありますから、東山界隈に行かれた時は、もう一歩足を伸ばして青蓮院まで行かれたらいいと思います。門跡寺院特有の、御殿のような趣を持った、上品で優しい雰囲気がありますし、何といっても春や秋の頃に行きますと、その庭の花の美しさに圧倒されますよ。

 

東福寺ー京都駅をまたいで九条通りから東福寺へ向かいます。紅葉の名所として有名な東福寺。東福寺方丈には、四方(東西南北)に4つの異なるタイプのお庭が配置されています。枯山水の南庭、市松模様にサツキが切り込まれた西庭、苔と敷石で市松模様にした北庭、七つの石が北斗七星の形にならべられている東庭と見れてお得感があります。


東福寺のこの大きな渡り廊下は結構有名ですよね。とにかくこの寺は大きくて雄大ですね。あの東寺のある九条通りから日赤病院に向かって歩き橋を渡って右手に行くと東福寺に出会えます。

 

南禅寺【京都市左京区】
臨済宗南禅寺派大本山の寺院。京都五山および鎌倉五山の上におかれる別格扱いの寺院で、日本の全ての禅寺のなかで最も高い格式をもつ。


南禅寺へ行くとまづ正面の石川五右衛門が「絶景かな絶景かな……」という「南禅寺山門」に圧倒される。この辺を回って帰ってしまう人が多いとも聞く。でも南禅寺の魅力はここからです。その門の右側を行くと、明治維新後に建設された当寺の境内を通る琵琶湖疏水水道がとてもクラシックで魅力的に引かれています。その水道沿いをずっと奥まで行くと、いきなりとても幅広なレールに出会います。今は使われていないと思いますが、貯水につながっているレール跡です。ここが女性誌などで有名な桜の名所です。きっと本や雑誌で見ていると思います。




建仁寺

臨済宗建仁寺派の大本山。開いたのは中国から日本に茶を広めたことで知られる栄西禅師。鎌倉時代の建仁2年(1202年)の開創で、寺名はこの年号によるものといわれています。この寺は何といっても、国宝である俵屋宗達筆「風神雷神図」(複製)や、法堂天井の小泉淳作筆「双龍図」などを見ることができる。「風神雷神図」は 一度は見ておきたい画ですね。このお寺は四条河原町や祇園からも近いので、是非寄りたいところですね。




哲学の道

南禅寺から銀閣寺に至る疎水は、桜がたくさん植えられ春は桜、秋は紅葉で散歩する人を和ませてくれます。京都の哲学者、西田幾多郎がこの道を思索にふけりながら散歩していたことから「思索の小径」と言われていました。その後、西田幾多郎の愛弟子らも好んでこの道を散策したことからいつしか「哲学の道」とも言われるようになり、1972年に正式に「哲学の道」と銘々されました。
哲学の道の途中、法然院のそばには西田幾多郎が詠んだ歌が石碑に刻まれています。寂しい時などにここを訪れて散策しながら歩くのもいいものですよ。

南禅寺から始まるこの道は近くに徳川家の壮大な永観堂、銀閣寺などもみられる比較的アクセスのいい場所にあります。季節によって木々も彩を変え、目を楽しませてくれて、また疎水沿いには小さな喫茶店などもあって趣があります。

 

 

仁和寺

ここで紹介するには世界遺産でもあり、やや有名すぎるお寺ですが、春に咲く御室桜と五重塔があまりにも印象深く、登場しました。    真言宗御室派総本山の仁和寺(にんなじ)は、仁和4(888)年に宇多天皇が創建されたのが始まりとされる。仁和寺の寺名は年号に由来、ご本尊は阿弥陀三尊。創建から明治維新まで、約1000年間30代の法親王が住職つとめられ門跡となった事から「御室御所」とも呼ばれた。御室の「御」は法親王、「室」は僧坊を意味する。応仁の乱で一時衰退したが徳川家光の援助により再興された。平成6(1994)年世界遺産に登録。
京都三大門の一つ二王門は、金剛力士像が二体ある事からその名が付けられた。約9万㎡の境内には、金堂(国宝)をはじめ、観音堂、経蔵、御影堂、鐘楼、五重塔、中門を所有する。庭園には、南庭、北庭、光格天皇遺愛の茶室飛濤亭、尾形光琳屋敷を移築した遼廓亭、歴代天皇の位牌を祀る霊明殿がある。京都の中でも遅咲き桜で知られる御室桜が有名。




円通寺

京都市の北に位置する岩倉幡枝に円通寺があります。
円通寺では、比叡山を借景とした名庭園を見る事が出来ます。
借景は辞書には
『遠くにある山や木などの景物を自分の庭園に取り入れること。』
と書いてある。
まさに円通寺庭園は、辞書の説明通りです。
京都には借景庭園が多くありますが、借景の絶妙さで言えば一番と言われていますよ、確か。

木と木の間から比叡山が見えます。

静寂の円通寺庭園は、いつまでも座って見ていたい名庭園です。

 

 

寺田屋

坂本龍馬を知らない日本人はいませんよね!そして、龍馬の存在を今も確かに感じさせてくれるのが伏見にある寺田屋です。ここはもちろんあの「寺田屋襲撃」の舞台。慶応2年、幕府役人に奇襲された龍馬がピストルで応戦しながら逃げた階段などもそのまま残っています。

館内には幕末の資料や龍馬ゆかりのものが所狭しと並び、まるで資料館。そして寺田屋は元々は船宿。実は今も宿泊することができるのです。龍馬が逗留した部屋に泊まって、幕末に思いを馳せながら伏見の日本酒でも飲んでみてはいかがでしょうか。

京都市伏見区南浜町263
京阪電車「中書島」から徒歩約5分