ホームページ 隠された歴史  なるほどなぁーアメリカ

   

アメリカの市場は大きい。世界の消費経済の30%を占めている。人口は日本の2.3倍だから営業効率はかなり良い。アメリカで開発された製品を高い特許料を支払っても、日本の高いもの真似技術と効率的な日本の生産技術を使えば、開発費は要らないし、関税の自由化でアメリカにもって行けばどんどん売れる。こんなに日本の製品が売れるのだから、現地で生産すれば、輸送賃がなくなり、生産規模の拡大でさらに製品は安くなり、膨大な利益が生まれるはずだ。少々の言葉の壁など、ものづくりは人間をあいてに仕事をするのではなく、ものが対象なのだから、技術さえしっかりしていれば、そして、その技術の管理がしっかりできていれば、何の問題もなかろう。それでも、多少の日常会話ぐらいはできなくては困るだろうから、短期に英会話の訓練くらいはさせて、アメリカに技術屋を送り込め、という具合で、日本のメーカーのアメリカ進出が始まる。(「本社の誤解」から)

      

本社の誤解

勝手は、海外勤務は出世コースであった。ところが、実際にアメリカでものづくりを始めると、なかなか思うように利益が上がらない。そして、事務屋さんが、いまや外国は決して遠くないというようなことを言い出し、なにも海外勤務手当てなど不要とのことで、本国の給与にすこし色をつけたぐらいの給与で、社員を海外に派遣する時代になった。

 そして、いま、アメリカに進出したメーカーの大半は、アメリカの現地製造会社の赤字の処理に大変な苦労をする時代になった。アメリカ進出の現実は、日本の本社が理解しているほど甘くないというのが、いまの現状ではなかろうか。

では、一体、どこに日本の本社の誤解があるのだろうか。

アメリカでのビジネス 甘くない アメリカでのビジネスの難しさ 知ってビックリ。これが当たり前。日本と違う。 パワーポイント 要約
アメリカのビジネス 甘くはなかった  その1 「日本停滞の最大の理由はグローバル化の失敗だ」。その原因のひとつにあるのは、「日本人の異文化交流の苦手さだ。国内の文化的差異が小さいためか、日本人は異文化との積極的な交流を避ける。せっかく、MITやハーバード大学に留学しても同国人で固まっているのでは、何にもならない。」( 日経新聞、2010, 10, 22 ) だ 1.初めに
2.タブー
アメリカのビジネス 甘くはなかった  その2 3.アメリカのサラリーマン気質  
4.サラリーマン根性(?)
5.アメリカ人に欠けているもの  
6.まとめ
アメリカのビジネス 甘くはなかった  その3 ソーティング会社の話
市民権の話