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Performa5220

CPU:PowerPC603(75MHz)

FPU:内蔵

Memory:64MB(32MB×2)

HDD:500MB(IDE)

Disply:カラーCRT(640×480)

Syatem:漢字Talk7.6

Performa5220(Power UP 後)予定

CPU:PowerPC603e(120MHz)

FPU:内蔵

Memory:64MB

HDD:500MB(IDE)

Disply:カラーCRT(640×480)

Syatem:漢字Talk7.6

 

1. 現在の状態

Performa5220をメイン機種として使っているため、どうしても様々な負荷がかかりCPUスピード(処理能力)のUPが不可欠になってきました。

2. PowerUP

Performaシリーズは入門機、かつローコスト版であるため、拡張性に乏しくあまりPowerUPの道はありません。

特に、このPF5220、5210などはLC−PDS系であるため、ロジックボードも一部しか64Bit化されておらず、CPUの割には「遅い」のが現状です。また、G3化への道も閉ざされており(対応のカードは出ていない)どうしようもない状態です。

そこで、多くの方がやっています「アルケミー化」をすることとしました。

3. アルケミー化

まず、このPF5220が3.3Vに対応している電源かどうかを確認しなければなりません。

なぜなら、PCIバスで3.3Vが必要になるから(だそうです。)です。

LC630や一部のPFでは3.3Vに対応していないため、外付けで3.3Vを作る回路(「PCIブースター」と言う3端子レギュレーター搭載のボード)を挿入することがあります。

早速、PF5220をばらしてみることにしました。

4. PF5220の分解

1) 背面にあるカバーを外し、ロジックボードを引き抜きます。

2) 右図のみみの様なパーツをドライバーなどで外します。

3)中にあるネジを外し、筐体カバーを後ろにずらして引き抜きます。

 

 

4) 引き抜くとこのような(右図)かっこになります。

後ろからみて左が電源部、右がアナログボードです。

下にロジックボードのスロットがあり、更に下にHDD、TVカードが装着されています。

5)前パネルを外すと下図にようになり、FDD、CDのユニットがみえます。

 

カバーを外したPF5220

5. 電源部

この「電源部」に関してみてみることにします。

この電源は、ロジックボード用電源とモニター用のアナログ電源が1つになっていて右図「PF5220電源部」の写真下半分がロジック用電源になっているようです。

 

このロジック用コネクタを解析すれば、3.3Vが出ているかがわかるはずです。

 

そこで、このコネクタの裏(はんだ面)パターンを追っかけて電圧を測定し、ピンロケーションを確認しました。

 

その結果が上図です。

丸の中の色と線材の色を合わせてあります。パターンからみても、「茶」と「黒」のGNDは共通になっています。

この中の「白」の線が「3.3V」でした。

パターンを追っかけると、5V「赤」から3端子レギュレーターを使って3.3Vにしています。

(パターン写真の「青丸」のところ)

その3端子レギュレーターは下図のもので、「EZ1084CT」と言う型名のものでした。

3端子レギュレーター

3。3V用3端子レギュレーターアップ

メーカーがはっきりと分からなかったのですが、多分数Aの容量は持っているものと思われます。

このロジック用コネクタから出ている線は右図のロジックボードコネクタの電源部分(左の部分)に接続されていますので、このコネクタに「アルケミーロジックボード」を挿せば、動作すると思われます。

 

電源部を外したPF5220

PF5220の電源部

ロジック用電源コネクタ

 

コネクタ裏(半田面)パターン コネクタ3.3Vライン

ロジックボードコネクタ部

ロジックボードコネクタ部電源部分

と・・・・、今回はここまでです。

「アルケミーロジックボード」が無いので、これ以上確認ができません。

入手できましたら、また報告したいと思います。

Alkemy化のその後・・・・・・・。(2000年9月3日)

その後、G3化までできれば良いのですが・・・・・・・。

 

 

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