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1. メモリ

PowerBook520cを入手した時の、メモリはオンボード4MB+メモリカード8MBの計12MB。

これでは、メモリ食いのNSや、他のアプリケーションを使用できないので、32MBメモリの実装を決めました。

秋葉原の一般価格は19,800円で(大きい店では売っていませんでしたが・・)すが、少々高いので、あちらこちらを探し、結局新宿の「PowerLab」(旧PowerYu)にて12,800円にてGet!(もちろん新品です)

早速実装して現在は36MBになっております。

やっぱり、メモリはたくさんあったほうがいいですね。

PowerBook500用メモリ(写真は8MBタイプ)

2. CPUドーターカード

過日、秋葉原に行った時、ソフマップ中古Mac館2F(PowerBookがあるコーナー)のジャンク箱の中にPowerBook540c用のCPUドーターカード(680LC40 33MHz)がありました。

ジャンク扱いなので、安く(3000円位)即、購入しドーターカードを交換。

全く問題なく動作しました。(ラッキー)

CPUドーターカード表(写真は40/25MHzタイプ)

CPUドーターカード裏(写真は40/25MHzタイプ)

3. PCMCIAユニット

 

PCMCIAユニットは、今時のノートPCの様に当たり前の様にPCカードが使えないPowerBookには、救世主のようなものでした。

ただ、Webで調べてみると生産は当然終了し、中古品もめったに出てこない状況とのこと。

と言うことは、入手できないと言うことになります。

入手できないと、余計に入手したくなるのが、人情でこれまた、ありとあらゆる場所を店に行くたびに見て探しておりました。

どこかのHPで、「どこそこに3台あるのを確認!」などとでると、出かけてみるのですが、すぐには行けないため、私が行ったころには、当然売り切れ。

その内、あきらめかけていた頃、ぶらっと「PowerYU」に出かけ覗いてみたら、中古販売コーナーにその2日前に入庫した札付きで置いてあるのを発見。

価格は「中古」で30,000円。

しばらく悩み店の外で考えておりましたが、10分後にはしっかり銀行のCDでお金を下ろしていました。

そのまま、PCMCIAユニットをGet(付属品は無し)しました。

PBに挿入しましたが、OSのバージョンの問題で、使用できず、しばらくおあずけ。

結局OS自体を7.6に上げることで問題無く動作しています。

PCMCIAモジュール外観

左のBATTベイに装着したところ

このモジュールはRevCでした。

4. 液晶パネルの開閉部

PowerBook全体に言えることかも知れませんが、表示部(液晶パネル)と本体との「つなぎめ(開閉部)」が弱く、中古のものをみると、ほとんどの場合、この部分が破損、破壊しています。

そこで、この部分の補強修理を行うこととしました。

PowerBook500系の開閉部は写真の様に右左とも、2本のネジでパネルに固定されているだけです。

しかも100系と違って、ネジの受けが金属ではなく樹脂です。(木ネジのようなものです。)

蝶番のような部分も「面」ではなく「線」でパネルに当たっているため、ネジに対する「ストレス」もかかり易い状態になっています。

そこで、この部分の空間に樹脂を装填し、「面」で当たる面積を増やすことにしました。

これによって、ネジの受け部分の樹脂も割れ難くなり強度がかなり上がっていると思います。

樹脂は適当に詰めて、固まる前に実際の蝶番で「型押し」の要領で形を整えることで簡単にできます。

(お試しあれ!)

PowerBook520c液晶部

使用した「エポキシパテ」

「白」と「青」を混ぜてこねると固まる。

右側「開閉部」固定の様子(2本のネジで固定)

左側「開閉部」固定の様子(2本のネジで固定)

右側「開閉部」補強の様子(白いのが樹脂)

左側「開閉部」補強の様子(白いのが樹脂)

5. バックアップ電池の交換

キーボードを外したところ

「近くにあって遠いもの」。

まさしくこの言葉がぴったりと合うのがこのバックアップ電池の交換です。

外からみると「トラックパット」のすぐ脇の裏側にありますが、そこにアクセスするためには、ほとんど全てバラバラにしなくてはなりません。

アクセス方法の概略

1. 本体裏中央にあるネジ2本を外す。

2. 表からキーボードを持ち上げ、外したあとフレキケーブルを抜く。

3. 液晶パネルの下部にあるカバーを外し、フレキケーブルを抜く。また右、左の蝶番カバーを外して蝶番のネジを外す。

4. 液晶パネルを外す。

5. HDDユニットのネジと、FDDユニットと外す。

6. 裏から、手前のネジ4本と脚を立てた時の穴にあるネジ2本を外す。

7. 上カバーを外す。この時、ケーブルがあるので、注意。

8. 上カバーの裏側に電池収納のケースがあるのでこの蓋を外す。

9. 電池のケーブルをコネクタから抜く。この時、コネクタがフレキケーブルの途中にあるので、ケーブルを傷めないように注意。

10. 新しい電池と交換して、元に戻す。

11. 分解したのと逆手順で組み立てる。

分解の詳細は、参考書などの本、「PHENiX〜究極のPowerBook5xxを創る会HP」などを参考にして下さい。

バックアップ電池です。

 

上カバーを外したところ

上カバー裏

バックアップ電池の箱

バックアップ電池

 

6. OS

工事中

7. HDDの交換

9月21日秋葉原によってみると、IDE-SCSI変換のボードが売っておりました。

丁度、Mebiusで使用していました内蔵IDEHDD1.6GBが余っておりましたので、このHDDをPowerBookに使えないかと考え、購入を決めました。(9,900円 関電 にて)

型名:Stratus PowerMonster Adapter

左が「ジョイント基板」右がSCSIピン出力

この基板の裏に部品が載っています。

この様に、2.5"IDE HDDの上に載せネジで固定するだけです。(私のは型が古く内側にネジ穴があるタイプでした。)

接続は、付属している「ジョイント基板」でコネクタ同士を接続するのみ。

紙一枚の説明書でしたが、図が分かり易く割ときちんとしたものでした。

SCSIピン側からみたところ

側面です。(下の黒い部分がIDE HDD、上の白い部分が変換ボード、厚みは約6mm)

PowerBook500の場合、IDEHDDで12.5mmのタイプでも十分搭載できました。(12.5+6=18.5mm)

横からみたところ

元々、Windowsフォーマットであったので、Drive7にてフォーマットを行い(2時間位かかりました。凍まっているのかと思い、3回程再起動してしまいました。)システム(漢字Talk7.6)を入れて、現在問題なく快適に使用しております。

これって、よく言う「ガメラ」と同じものなのでしょうか?

スペック

対応IDEデバイス:IDEHardDrive(Max. 8.4GB)

ホスト側インターフェイス:SCSI-1、-2、-3

外形寸法:98(D)×70(W)×6(H)mm

電源:DC +5V ±5%、Max. 300mA

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