各種改造、修理は個人の責任のもとに行って下さい.改造、修理により発生した事故,故障などに対し『Old Mac Recycle』は一切の責任を持ちません.また各種改造、修理を施したPowerBookは,各種保険及び保証を受ける権利を失います.
『Old Mac Recycle』中の各記事,写真及び改造法を著者に無断で転載あるいは商業目的で利用することを禁じます.


先日、動かなくなったPowerBook540Cがあると聞いて、見に行ったところ本体は正常に動作していることが確認されたことから、ACアダプターの電圧を測定してみました。

メイン用電圧が約6V、バッテリー用電圧が約16Vであって、明らかにACアダプター不良であることが分かりました。

友人と2人でACアダプターを分解し、中身を調べてみることにしました。

外側から色々と調べて見ましたが、簡単にあくような構造にはなっていないようで、結局破壊しながらの分解とすることにしました。

上と下のケースが合わさっている部分で接着されているようなので、この部分を切ることで上下に分解することにしました。

但し、中に電源が入っているため、ドリルの先端で削るような形で切断を試みました。

右上図が分解したケースです。

右下図がケース上部の側面です。

ドリルで削ったあとが分かるかと思います。

上の白いのは絶縁板

右図がACアダプターを分解した中身です。

このACアダプターはメイン電源用とバッテリー充電用の2種類の電源を持っています。

電源としては、ほぼ完全に分離した2つの電源が入っており、図の上側がバッテリー用電源、下側がメイン用電源になっています。

ACの入力から途中までは共通です。(図左部分)、出力は右側です。

この電源はかなり密集した構造になっていて、基板が4枚立っており、裏面はチップ部品がついています。

電源の出力部分です。図左にみえるのは、出力用のケーブルです。

真ん中で白く見えるのはトランスです。

これは、電源の裏面です。

チップ部品が付いています。(写真では調整用の部品がついていますが、実際にはありません。)

 

現在、まだ修理中です。

修理ができ次第、報告致します。(すいません!)

また、バッテリー用の回路を生かしてメイン用にすることも検討中です。

修理中

余談ではありますが、私は右図のようなDC/DC電源を購入してPowerBook520Cの電源として使用しています。

これは、出力としてはACアダプターと全く同じですが、入力がAC100Vではなく、DC12Vになっています。

要するに車載用です。(価格は4,800円でした。)

逆に、このDC/DCアダプターDCに12Vを入れてあげれば、家庭でも使用可能です。

私はAC/DC電源(AC100V−DC15V出力)を入手しまして、接続して使用しております。

AC/DC電源は50W〜100Wのスイッチング電源(DC12か15V出力)で十分です。(秋葉原で数千円で売っています。)

新品のACアダプターが2万円ですから、それよりも十分安いと思います。

ACアダプターが壊れてしまった方、一度ご検討してみては如何でしょうか。

ちなみに、入手したお店は、新宿の「Power Yu」です。

(PowerBook100用もありました。)

本来の使用法で車にてPowerBook500を使う

ことも可能です。(するかしないかは別にして・・)

参考資料

アップルコンピューターHP(英語)Apple Support

様々なテクニカルレポートがあります。

一度覗いてみると結構ためになりますよ。

 

 

PowerBook500 ACadapter Pin Location

ここには、コネクタのロケーション、電圧が書かれ

ています。

PowerBook500 ACadapter Rating

ここには、電源の定格電流、電圧などが書かれ

ています。

Power Bookのバッテリー、アダプターについて

ここにはPowerBook100、500〜のバッテリー、

アダプターの型名、内容が書かれています。

Menu に戻る。/ Power Book 170/PowerBook520cPowerUP/Repair PowerBook5300cs/参考書/Performa5220