タスマニア島・ワイルドフラワーの旅

(朝日サンツアーズ 主催)

12月16日(木)〜12月24日(金)

(EOS Kiss Digital にて撮影)

        

 タスマニアの山岳地帯のあちこちで出会った「タスマニアン ワラタ」。 独特の色と形はどこかヒガンバナを思わせるこの花、出会うたびに「おっ、ワラタが咲いてる!」と歓声を上げる。

 

 豊かな自然と珍しい動植物にあこがれて、一度は行ってみたいと思っていたタスマニア島に遂にやって来た。 とは言っても、オーストラリア大陸の南の端にあるこの島については何も知らなかった。 南極に近く、険しい山と原生林に覆われた厳しい場所ではなかろうか・・とおぼろげに想像する世界。

 

 そこで、行く前にその位置くらいは知っておかなくちゃ・・・と調べてみると、タスマニアは赤道を挟んで丁度日本の反対側、北海道と緯度も経度も大きさも似通っているということだった。 ということは北海道の初夏と似たような気候かなあ・・・などと思いを巡らしながら旅に出た。 

 ところが実際に行ってみると、滅多に雪は降らず温暖な気候なのだという。 島の西半分の谷は巨大なシダが生い茂る温帯雨林、山地は何十種類もあるユーカリの原生林、そして高原には珍しい高山植物の群落が広がっていた。 山の標高はせいぜい1,500から1,600m程度で想像していたより低かったが、氷河に削られた山は鋭く、谷は深く切れ込んで、あちこちに大きな湖が点在して素晴らしい景観を見せていた。

 

 

      
   

 タスマニア州

オーストラリアの南端にあるほヾ北海道くらいの大きさの島。 島の大半は氷河期に削られて出来た山岳地帯。 そしてその四分の一近くの広大な地域がいくつもの国立公園に指定されている(地図の緑の部分)。 

海の西の果てはアフリカ大陸、東の果ては南米大陸、汚染から隔離された環境が島に世界一綺麗な空気と水の恵みを与えている。 おかげで川の水がそのまま飲めるとまで言われるほど綺麗なのだ。

雨が降ったら車が汚れる・・なんてことは無いようだ。 かえって洗車の後のように綺麗になるのだから羨ましい限り。

島の北部から東部にかけて広がる広大な畑、それはオーストラリアの農産物供給基地としての役割をになっていた。

  

    

旅行日程

アルバム

入口

宿泊地

           

12月16日(木)

   夕刻、成田空港を出発。 機内
12月17日(金) 翌朝シドニーに到着。 小さな飛行機に乗り換えてデボンポート空港に着いたのは午後2時(日本時間の正午)。 デボンポート空港から壁画の町シェフィールドを経由してクレイドルマウンテンロッジへ。 クレイドルマウンテンロッジ
12月18日(土)

午前 クレイドル山セントクレア湖国立公園のダブ湖サーキットウォーキング。

午後 ロッジ近くのキングビリートラックとペンシルパインクリークのウォーキング。

クレイドルマウンテンロッジ
12月19日(日) タスマニア島西部のクイーンズタウンへ日帰り観光。 クレイドルマウンテンロッジ
12月20日(月) 朝、ロッジを出発しモールクリークカルスト国立公園へ。 マラクーバ鍾乳洞を見学し、デロレインのレストランで昼食後、セントラルプラトーを経由してブロンテパークへ。 ブロンテパーク
12月21日(火)

午前 マウントフィールド国立公園へ。

午後 ドブソン湖のバンダニウォークを散策後、州都ホバートへ。

ホバート
12月22日(水) ハーツマウンテン国立公園日帰り観光へ。 高原散策とエアウォーク展望台を観光。 ホバート
12月23日(木)

午前 ウエリントン山へ。

午後 王立植物園を訪問後空港へ。 メルボルン、シドニーで乗り継ぎ帰国の途へ。

機内
12月24日(金)    早朝 成田空港到着。  
     
  

今回の旅は、タスマニア島最北端のデボンポートに始り、 最南端の州都、ホバートまでの一週間。 この間、世界一綺麗な空気と雄大な自然、そして珍しい動植物との出会いの感動に満ちた旅でした。

日本ではなじみの少ない花の名前を特定することは、現地で教えていただいたことを忘れてしまったこともあり、全くの素人にとっては難しい作業でした。 恐らく間違いも多いことと思いますがご容赦下さい。

 

謝辞 

このホームページに記載した花の名前はLAUNCESTON FIELD NATURALISTS CLUBによる「A Guide to Flowers & Plants of Tasmania」という現地で購入した本を参照しております。

それでも分からない点が多く、帰国した後の厚かましい問い合わせにも忙しい中いろいろと教えて頂いた現地のガイド会社「Australia Japan Public Relations Pty. Ltd.」の千々岩健一郎社長様には心より御礼申し上げます。

  
     

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