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我流脂漏性皮膚炎の治し方
薬を使わない治療体験記


手当て日記


このページの内容は、体験記です。
必ずしも、医学的に認められた治療方法ばかりではありません。
ひとつの例、または、目安と考えてお読みください。
あらかじめ「はじめに」のページを一読の上、ご覧くださるようお願いいたします。
手当て期間は、2010年5月から8月でした。

一週目

薬(ステロイド剤)の使用をやめる。
初めの3日間の洗顔は、朝晩とも水洗いのみ。
洗顔後、化粧水をつけるとしみるので、化粧水も使わない。
椿油を、洗顔後のぬれたままの肌につける。使用量は、多め。ポンプタイプの容器入りだったので、5プッシュ出して、首までたっぷりつけた。
顔の表面が乾いて突っ張るときは、保湿ゲルクリームをたっぷりサクランボ大2個分つける。一日何度でも。夜中寝ていても、目が覚めたときにつける。多いと きは、一日20回くらいつけた。

4日目から、洗顔は、朝は水のみ、夜は、石鹸洗顔を再開。石鹸は、防腐剤も保湿剤も入っていない、無添加のものを使用。
石鹸の泡を顔においたら、すごくしみた。顔全体につけたら、すぐ水で流した。痛かったけど、これだけでも、すっきり気持ちよい。

7日目午後、スーパーへ買い物に行った。家に帰ったら、顔がかゆくなって、真っ赤にはれた。なにがなんだかわからず、とりあえず、水洗顔して、保湿 ゲルクリームをつけた。
一晩、かゆみを我慢。顔もふくらんでいるようで、気持ち悪い。翌朝、はれと赤みが少し引いたように見える。かゆみがひどい。

二週目

洗顔は、朝は水のみ、夜は石鹸洗顔。泡を顔におくとしみるので、すぐ洗い流す。
化粧水は、まだ使えない。つけるとしみる。椿油をつけてから、保湿ゲルクリームをつけた。このクリームは、一日何回でもつける。
あんまりかゆいので、オイルパックをしてみた。効果てきめん。朝パックしたら、夕方までかゆみが治まっていた。

<オイルパックのやり方>
手のひらの窪みがいっぱいになるまでオイルを取り出し、それを顔から首にかけてたっぷりぬる。顔は油でギラギラ状態。
電子レンジで蒸しタオルを作り、顔にのせる。冷めたら、もう一度。
終わったら、保湿ゲルクリームをたっぷりつける。

タオルをとったら、油っぽさはまったくなく、顔全体がしっとり柔らかい。かゆみもなし。でも、赤みは引いていない。
二日間、朝晩オイルパックをやってみた。その間は、かゆみがなかった。3日目、オイルパックをしないと、かゆみが戻ってくる。オイルパックは、オイルの使 用量が多いので、すぐなくなってしまう。困ったなあー。

ミネラルファンデーションを使用して外出。帰宅後2時間したら、急にかゆみが顔中に広がり、顔色が真っ赤になった。あわてて水洗顔。冷たくて気持ち いいけど、状態に変化なし。保湿ゲルクリームをつけて、がまん。
オイルパックをしてみたけれど、このときは効果なし。15分もしたら、かゆみが戻ってきた。夜中も、目をさますたびにゲルクリームをつけた。
翌朝、嘘みたいにかゆみが治まっていた。顔は、赤いまま。

三週目

赤み、かゆみ、皮膚が白くボロボロとむける、肌の状態は相変わらず。
洗顔は、朝は水洗い、夜は石鹸洗顔。泡をつけるとしみるのも相変わらずで、すぐにすすぐ。

洗顔後につけるオイルを、シアバターに変えた。シアバターの後、保湿ゲルクリームをつける。

<シアバターのつけ方>
顔につける量は、米粒1〜2粒ほど。
両の手のひら全体にのばすようにして温めて溶かし、そのまま手のひらを顔に押しつける。こすらないように。手のひらをつけては離し、を繰り返して、顔全体 につけていく。

シアバターを使いはじめて3日たったら、口角炎の傷が小さくなっていた。リップクリーム代わりに、日に何度もつけ続けたら、一週間後に傷がふさがっ た。つける回数が少ないと、傷口が広がるので、せっせとつけ続ける。(→3週間後には口角炎が完治。やったあ!)

日中、かゆみや乾燥を感じたら、保湿ゲルクリームをつけていた。多いときは、ほぼ2時間おき。外出時は、日焼け止めクリームの代わりにも。

かゆみは、続いている。強酸性水がアトピーのかゆみ改善に効果ありと聞き、取り寄せてみた。使いはじめて3日目の朝、かゆみが激減。かゆみが気にな らないなんて、何日ぶり?とってもうれしい。

<強酸性水の使い方>
朝昼晩の洗顔後、顔がびしゃびしゃになるまで、スプレーで吹き付ける。スプレーは30ミリリットル容器を用意。これが一回分。

ミネラルファンデーションをつけて、スーパーへ。帰宅して、石鹸洗顔でファンデーションを落とした後、2時間が過ぎたらかゆくなってきた。顔色も 真っ赤になり、腫れぼったい。前回から、ほぼ一週間たっている。
とにかく水洗顔で顔を冷やして、保湿ゲルをつけて、がまん。ときどき、かゆみのひどい顔や首、耳の後ろに強酸性水を吹き付ける。
一晩たったら、かゆみも腫れも治まっていた。それどころか、肌が前日よりなめらかに見える。気のせい?顔は赤いんだけどなあ。

四週目

肌の表面が、少し元気(きれい?)に見える。相変わらず、赤みがあるけれど、今までの感触と違う。
強酸性水を、一日4回スプレーしている。一度、試しに化粧水をつけてみると、ヒリヒリする感じが、前より鈍い。手のひらのくぼみ一杯分をゆっくりつけた。 シアバターをつけた後、保湿ゲルクリームをたっぷりつける。

顔まっか現象あり。前回からぴったり一週間後。
午前中の外出30分で、顔が火照ってヒリヒリし始めた。この日は、ファンデーションはつけていない。すぐ帰宅して、水で顔を洗う。強酸性水・シアバター・ 保湿ゲルの後、保冷剤を当てて顔を冷やすこと、一時間。ヒリヒリかゆみが治まった。赤みは夕方まで残っていた。これって、もしかして、はねかえり現象?

保冷剤は、ケーキを買ったときについてきた、小さめのもの。子供の発熱のとき、体を冷やすのに重宝なので、冷凍庫に保存しておいたのを利用し た。水で濡らしたハンドタオルで、保冷剤をまいて使用。真夏時は、30分もすると溶けちゃうのが難点。

化粧水の材料の中で、一般的に肌によいと言われる、ネロリオイル(オレンジの精油)が、敏感肌には刺激物となることを知った。オレンジの香りが好き な私は、しばし呆然。実は、手作り化粧水の中に、ネロリ水(ハーブ水)を混ぜていた。
そこで、ネロリ水をのぞいた化粧水を作って使用したところ、3日ほどしたら、顔の赤みが少し引いた気がする。漏脂性皮膚炎になる前は、何ともなかったの に。残念。

ヒアルロン酸も、肌荒れ時は、多量につけるとやっぱり刺激物となることもわかった。ヒアルロン酸は、肌の水分を保つと言われるけれど、つけすぎる と、肌の中の水分を引き寄せ過ぎて、逆に乾燥を促してしまう感じがする。洗顔石鹸にヒアルロン酸を混ぜても平気だったけど、美容液としてつけると肌が何と なく落ち着かなかったのは、気のせいじゃなかったということか。

五週目

洗顔して、強酸性水をつけると、肌がしっとりさっぱりする感じ。化粧水は、精製水で3倍に薄めて、夜に一回だけつけている。
洗顔後化粧水をつける前、5分放っておいた。肌がつっぱる感じがするが、痛くない、かゆくない。皮膚がフケのように剥がれ落ちる範囲も、小さくなってい る。残っている場所は、額・こめかみ・耳のうしろだけになった。赤みは相変わらずあるけれど、4週間前よりずっと落ち着いた感じ。

一日4回、洗顔・強酸性水・(化粧水は夜だけ)・シアバター・保湿ゲルクリームをつけている。
日中、汗をかくとかゆくなるので、こまめに強酸性水を顔にスプレーした。

午前中、シルクパウダーをつけて、外出。3時間で洗い流したけれど、その後3時間たって、顔に赤いブツブツが発生。不思議とかゆくない。顔も腫れて いる感じじゃなくて、ブツブツのせいで赤く見えるだけ。もしかして、シルクパウダーでかぶれたのか。「シルクもまれにアレルギー反応をおこす場合がある」 と注意書きにあった。ということは、肌荒れ時は、シルクパウダーはダメ?!
あわてて、もう一回水洗顔して、保湿ゲルだけたっぷりつけて、保冷剤で冷やした。夜には、ブツブツの赤みが引き、翌朝には、なくなっていた。当分、シルク パウダーを使うのはやめよう。

六週目

肌に弾力が戻ってきたみたい。かゆみも、ほとんど感じなくなってきた。汗をかくとヒリヒリするので、日中はこまめに、強酸性水をスプレーして、保湿 ゲルもつける。
洗顔・強酸性水の後、肌になにもつけずに放置、10〜15分。つっぱるけれど、全然痛くない。赤みは、残っている。でも、目の回りだけは、すっかり引いて いる。フケのように剥がれ落ちるところは、もうない。
唇は、赤くて腫れぼったい。口角炎は、すっかりよくなった。日に数回、シアバターをリップクリーム代わりに、唇と口角につけ続けている。

化粧水のつける量を、増やす。
乾燥肌につけるように、一回の洗顔時に7〜10回、手でつける。つけ初めは何ともないが、何回かつけて、肌がピリピリしてきたらつけるのをやめて、シアバ ターをつける。保湿ゲルも、まだまだたっぷり。
保湿ゲルは、日焼けクリームの代わりに、外出時にも必ずつける。

今週は、顔真っ赤現象は、起きなかった。

七週目

化粧水が、だんだんしみなくなってきた。精製水で、2倍に薄めて使う。一回に10回、朝昼晩と洗顔のたびにつけるので、減りが早い。
顔の赤みが、朝は、薄らいで見える。日中は、日に当たると赤みが増すが、それでも、病的なほど真っ赤な顔ではなくなった。

ぬか洗顔をやってみた。
夜、石鹸洗顔後、ぬかを、白いハンカチにのせてつつみ、水で濡らして、顔にポンポンとつけていく。ぬかは、水につけて揉むと白い汁が出てくる。この汁を顔 につけて洗い流すと、汚れも一緒に落ちる。ついでに、肌もしっとりする。ぬかに含まれる油分のおかげらしい。

この週も、顔真っ赤現象起きず。

八週目

朝起きて、鏡を見るのが楽しみになってきた。起きた直後なら、顔色が白く見える。洗顔してシアバターをつけると、赤みが出てくるのが残念。なんでか な。

一日4回、洗顔、強酸性水、化粧水、シアバター、保湿ゲル、と続けている。
洗顔石鹸を、無添加のものから、以前使っていた、保湿成分たっぷり配合の石鹸に戻した。全然痛くない、しみない。
化粧水を薄めずに、そのままの濃度で使用する。手作り化粧水がなくなったから、へちま化粧水(防腐剤無配合)に変更。へちま水は、保湿剤も無配合なので、 もの足りない。つけても、つっぱる感じがする。さわると、しっとりしているのに。
保湿ゲルの一回の使用量を少しずつ減らして、最初の頃のサクランボ2個分から、1個分へ。日中の外出時には、必ず、日焼け止めクリームの代わりに同量をつ ける。

夜のぬか洗顔は、やったりやらなかったり。どっちでも、肌の状態は変わらない。

九週目

顔の赤みは、日焼けのしすぎで赤いの?程度まで落ち着いた。かゆみも、ほとんどなくなった。汗をかくと少しかゆくなるので、日中ときどき強酸性水を 吹き付けている。

シアバターに代えて、2〜3回、椿油(国産顔用)をつけてみた。特に、何もなし。シアバターとどっちが使いよいだろうか。

首のかゆみと赤みが治ったりひどくなったりと、落ち着かない。指でつい触ってしまうせいか。子供のあせも用のかゆみ止め(市販薬)を三日ほどつけた ら、ようやく治まった。

ぬか洗顔のやり方を、ちょっと変更。ぬかを手のひらにのせて水で湿らせ、白い汁が出てきたら手のひらに広げて、そのまま顔に押しつける。決して、こ すらない。ペタペタ押しつけたら、水でざっと洗い流す。しっとりさっぱり。
でも、五日間続けたら、肌が痛くなった。毎日なら、布に包んで、汁だけペタペタの方がよさそう。

十週目

へちま水に、薬局で買ったグリセリンを少量混ぜてみた。しっとりして、使い心地がよい。まったくしみない。
へちま水を、3〜4回つけて、シアバターをつけ、もう一度へちま水をつける。そうすると、肌がしっとりして、時間が経っても突っ張り感がない。日中の洗顔 時は、保湿ゲルをつけることをしなくなった。

外出時に、保湿ゲルをつけ忘れた。紫外線に反応するのか、肌が赤くなった。水で冷やしたら、赤みが引いたので、一安心。

強酸性水を、洗顔後に吹き付けるのを、はじめて忘れた。気がついたのは、シアバターをつけた後。
あれ、あれあれれ〜、あんなに必死に吹き付けてたのに。それだけ、肌が回復してきたと言うことか。

十一週目

強酸性水をつけるのを、やめる。
洗顔後は、化粧水、シアバター、化粧水のサンドイッチづけ。日中は、汗をかいたら、こまめに水洗顔。そして、また化粧水・シアバター・化粧水とつける。外 出時に、保湿ゲルを忘れない。

かゆみは、もうない。皮膚炎の肌が荒れた状態は、まったく見られない。だた、顔全体に赤みが残っている。

十二週目

洗顔後、肌に何もつけずに、放置。30分経っても、痛くない。少しつっぱり感がある程度。石鹸も、化粧水も、保湿ゲルも、しみたり痛くなったりしな い。
脂漏性皮膚炎は治った、と考えていいだろう。でも、肌は乾燥気味なので、これからも洗顔は手早く、保湿はしっかりとしなければ。今まで通り、肌の手当ては 続けよう。顔の赤みは、いつ治るかな。

十三週目

朝晩の石鹸洗顔、日中の水洗顔も、続けている。化粧水とシアバターは、朝晩必ずつける。日中は、保湿ゲルとシアバターのどちらかを好みで。外出時 は、必ず保湿ゲルをつける。

顔の赤みは、まだ引かない。化粧もしていない。
皮膚炎になる前より、シミが増えた気がする。額とか、髪の生え際とか。肌の負担は、それだけ大きかったのだろう。今度は、美白に悩まされそう。


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(c) 木蘭 2010