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我流脂漏性皮膚炎の治し方
薬を使わない治療体験記


治し方 顔の場合


このページの内容は、体験記です。
必ずしも、医学的に認められた治療方法ばかりではありません。
ひとつの例、または、目安と考えてお読みください。
あらかじめ「はじめに」のページを一読の上、ご覧くださるようお願いいたします。


洗顔

普段使っている石鹸で、OKです。脂漏性皮膚炎の場合は、できるだけ朝晩洗顔をすることがのぞましいです。でも、肌あれがひどいと、石鹸の泡がしみ ることがあるので、そのときは、数日石鹸はお休みしましょう。

まずは、3日間石鹸を使わずに、朝晩水だけで洗顔します。私は、これだけで顔の腫れが引きました。石鹸自体が刺激物だったんですね。その後は、 2〜3週間、朝は水洗顔、夜は石鹸で洗顔します。この間、石鹸が顔にしみました。痛くて10秒も泡を顔にのせていられません。泡をのせたら即洗い流しま す。指でくるくるこすることはしません。化粧をしてないから、これで十分汚れは落ちました。
4〜5週間過ぎたら、朝も石鹸洗顔をはじめてみましょう。時期の見極めは、夜の洗顔で、石鹸がしみなくなってから。まだしみるけど、しみて痛み出す時間が 以前より遅くなった、泡を以前より長く顔にのせていられる、ならばOKです。くれぐれも、洗顔は短時間で済ませましょう。
8週間以上過ぎて、石鹸がしみなくなったら、お肌の様子を見ながら、洗顔方法も洗顔料も、以前使っていたものや好みのものに変えてゆきましょう。

洗顔方法

水洗顔は、水道水で洗顔します。夏場ならそのままの温度で、冬場なら指が凍えない程度にお湯を混ぜて、低めの水温で洗います。
石鹸洗顔は、手のひらで石鹸を泡立てます。手のひらの表面が泡で覆われるくらいで十分です。化粧をしていなければ、この量で汚れは落ちます。洗い方は、泡 のついた手のひらを、顔につけます。手のひらをポンポンと顔に置くように。顔全面に泡がついたら、お終い。すぐに、すすぎます。
泡を洗い流すコツは、先に指や手のひらで泡を軽くこそげ落としてから、水をかけること。すすぎの時間も短縮できて、肌への負担が減ります。すすぎの水も、 常温の水で大丈夫。冬場なら、指先が凍えない程度にお湯を混ぜて、低めの水温ですすぎます。すすぎの水は、両の手のひらにあふれる程すくい、鼻から耳にか けて水を滑らせるようにかけます。再度水をすっくたら、鼻から額に、次は、鼻からあごに水を滑らせて。指が顔の表面に、触れないようにかけましょう。10 回もすすげば、泡も汚れもきれいに落ちてますよ。


強酸性水

顔に吹き付けると、かゆみが治まります。かゆみがひどいのに、薬は使えない、または使いたくないときにお薦めです。水は普通ほぼ中性ですが、強酸性 水は、文字通り酸性の水です。酸性の水は、殺菌効果が高く、肌についてもたちまち中和されて無害になり、さらに、皮膚の再生を促してくれるという代物で す。
お肌の表面には、常に数多くの菌が付着しているそうです。普段は何ともなくとも、肌荒れのときは、この雑菌が刺激物となってかゆみを引き起こします。脂漏 性皮膚炎のかゆみも、同じ理由からと考えられます。ですから、強酸性水を吹き付けることによって肌の表面を殺菌し、かゆみの原因を少なくすることは、治療 法としては有効と思われます。
私は、使いはじめて3日目に、かゆみが激減しました。2週間で、肌に弾力が戻ってきた感触がありました。約8週間、朝昼夕晩と一日3〜4回使い続けて、か ゆみはなくなりました。でも、赤みには、あまり効果なし、でした。

使い方

朝晩は石鹸洗顔後に、日中は水で軽く洗顔後に、すぐに顔に吹き付けます。。強酸性水を一回分ずつスプレー容器に移して、使用します。顔がびしゃび しゃに濡れるまで吹き付けましょう。一回分は、30〜50ml。好みで量は加減してください。


化粧水

お肌につけてすぐしみるなら、つけてはダメです。化粧水も肌への刺激物になってますから、しみなくなるまで、お休みです。代わりに、水道水か精製 水、あるいはミネラルウオーターをつけて、後述のオイルを使用するか、保湿ゲルクリームをつけます。

8週間以上が過ぎて、お肌の回復が感じられるようになったら、徐々に以前使っていた化粧水を使ってみましょう。肌の回復の見極め方は、洗顔後、 5〜10分間なにもつけずに放っておくことです。乾燥して突っ張るだけなら、回復は順調です。かゆみや痛みを感じるなら、まだしばらく、化粧水はお休み。化 粧水をつけて全く刺激を感じなくなれば、お肌は快復したと判断します。私は、8週目では、一回つけてすぐ化粧水がしみました。10週目で、4〜5 回重ねづけができるようになり、12週をすぎたらしみなくなりました。さらに何回も重ねづけする必要もないくらいにまで、肌が元気になりました。

使い方

化粧水に精製水を足して、2倍、4倍に薄めて使います。基本は、つけてもしみない濃度に薄めること。4倍に薄めた化粧水がしみなくなったら、2倍に 薄めたものを試しましょう。2倍がしみなくなったら、薄めないそのままの化粧水をつけてみましょう。
手のひらに化粧水をとり、手のひら全体に軽くのばしてから、顔に手のひらを押しつけるようにつけます。数回重ねづけして刺激を感じたら、次にオイルか保湿 ゲルクリームを重ねてつけます。薄めた化粧水は、1週間程で使いきるように、別容器に30mlぐらいの量を作り、冷蔵庫で保存します。


保湿ゲル(ジェル)クリーム

オールインワンタイプのゲル(ジェル)クリームがお薦めです。これが、瘡蓋(かさぶた)の代わりに肌の表面を覆ってくれるので、洗顔後はもちろん、 日中も夜中も肌が乾燥する、かゆみがある場合につけます。
化粧水を使わない間は、かなりの量を使います。私は、最初の4週間で、150g使いました。4週目までは、このゲルクリームも肌につけるとしみたので、私 は、洗顔後、先にオイルをつけてからゲルクリームをつけていました。そうすると、つけた直後の痛みが和らぎます。乾燥が激しい部分は、ほぼ2時間おきにつ けていました。
8週間以上が過ぎて、化粧水を使用するようになったら、徐々にゲルクリームの量を減らして、以前の化粧品に変えていきます。

使い方

洗顔・強酸性水の後すぐに、またはオイルの後につけます。使用量は、製品によって違いますが、おおよそサクランボ一個分をまず顔全体につけます。つ けるときは、ゲルクリームを手のひらにのばして、手のひらを顔におくようにつけます。かゆみや腫れのひどいところは、さらにゲルクリームをとって、重ねづ けをします。表面がべとべとするぐらいつけましょう。


オイル

好みで、使っても使わなくてもいいです。保湿剤として、瘡蓋(かさぶた)の代わりになるように使用します。ゲルクリームが苦手な場合は、オイルだけ でもOK。オリーブオイル、スクワランオイル、シアバター、椿油など、顔用の美容オイルなら、何でも大丈夫です。ほとんどのオイルに、抗炎症作用があるそ うで、かゆみを押さえてくれます。椿油だけは、国産の顔用のものを使ってください。髪用は、顔につけるには適しません。
オイルパックをすると、一時的にかゆみを押さえることができました。この場合、オイルは液状タイプのものを使います。
私は、オイルパックには、国産の椿油を使いました。洗顔後は、初めのうちは椿油を使っていましたが、途中からシアバターに変えました。オイルの後に、保湿 ゲルクリームを重ねてつけていました。その後でさらにシアバターを、口角炎のひどい唇と、腫れがなかなか引かない耳の後ろと前首につけました。口角炎が1 週間で治った後も、シアバターはリップクリームの代わりに使用しています。
私の場合、椿油はかゆみに効果があり、シアバターは赤い炎症をおさえるのに効果がありました。

使い方

洗顔・強酸性水の後、濡れたまま、または、水気を拭いた後の顔を再び軽く湿らせて、つけます。この後、ゲルクリームを重ねてつけても可。
つける量は、液状のオイルの場合、ポンプタイプの容器なら1〜2プッシュ、中栓タイプなら3〜5滴。固形の場合は、小指の爪の面積の半分ほどを。気持ち多 めにつけることをお薦め。 8週間以上が過ぎて、化粧水を使用するようになったら、こちらもゲルクリーム同様、回数・量を減らして、以前の化粧品に変えていきます。

オイルパックのやり方

顔にオイルをたっぷりつけて、蒸しタオルを冷めるまで顔にのせます。オイルの量は、小さじ1杯。はじめは多めに、肌が回復してくれば、使用量は減ら しても大丈夫です。洗顔後にパックするか、洗顔前にパックして軽く水洗顔か石鹸洗顔します。後は、保湿ゲルクリームをたっぷりとつけましょう。


日焼け止め・ファンデーション・フェイスパウダー

使用は、しばらくお休み。腫れやかゆみがひいてからのほうが、無難です。どうしても必要なときは、以前から使い慣れたものを使用します。


手当て期間中の3ヶ月間は、皮膚科から処方されたぬり薬を使用しませんでした。

市販薬のかゆみ止めは使用。私は、子供のあせも対策に用意していたかゆみ止めを、9週目以降で使いました。薬は、オイルまたは保湿ゲルクリームの後 につけます。


食生活

普段通りでかまいません。皮膚科では、日本食が理想的と勧められました。
もし、皮膚炎になる前となった後で、食事内容が変わっていると思う場合は、なる前の食事内容に戻すか近づけてみましょう。たとえば、ヨーグルトを以前は毎 日食べていたけれど今は食べていない、ならば、毎日食べるようにする、というように。
私も、反省して、以前のように、毎日牛乳とヨーグルトを食べるようにし、肉料理と魚料理の回数が半々になるように気をつけたところ、貧血が治って体調がよ くなりました。自然とお肌の弾力も戻ってきましたよ。


サプリメント

皮膚科で、α(アルファ)-リノレン酸を多く含む食品を摂るように薦められました。α-リノレン酸は、アレルギー体質の改善に役立つそうで、食品の 中では、紫蘇油・亜麻仁油・野菜に多く含まれているそうです。紫蘇油は、スーパーで手に入りやすいです。亜麻仁油は、通販やカプセル状のサプリメントとし てなら、手に入りやすいと思います。
私は、紫蘇油を飲んでました。一日分は、ティースプーン1〜2匙。
他に、ビタミンC・B群が、肌を健康に、そして、きれいにしてくれます。


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(c) 木蘭 2010