Saudi
の将来
Vision 2030 | Petro-Rabigh Project |
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石油依存からの脱却を目指いたサウジの国運をかける大変革計画。若い皇太子の主導で動き出した。サウジの未来を予測すると・・・・。 | Aramcoと住友化学の合弁事業で、サウジアラビアの変革の原動力となることが期待されている。壮大な石油コンビナートの建設は、次の石油化学コンビナートの足掛かりとなる。 |
原油価格の低迷の現実は厳しい
ナイミ元大臣は、石油生産国のなかでのプライスリーダーを死守するばかりでなく、イスラム圏で盟主国たるべくサウジアラビアの立場を堅持するために、原油価格の低迷にもかかわらず、石油市場でのサウジのシェアーを守るために、原油生産の減産はしないとの戦略を先の国王から了解を取った。これを背景に原油価格の低迷は一向に回復せず、これまでに莫大な資金を保存しているとは言え、石油製品の輸出により国家財政をまかなって
いるサウジは深刻な状況に陥っている。そして、国策会社として石油製品の生産、輸出、そればかりか、サウジ国内の産業を主導してきたアラムコにも激震が走っている。こうした現実を冷静に分析し、サウジが抱えている課題をもう一度整理した。サウジの当面の緊急課題、そして、国家構造由来の問題点は、次の通りである。
1.
石油依存からの脱却
2.
行き詰まる福祉政策
3.
増える失業者
4.
やめる社会問題
5.
イスラム盟主国としての役割
などである。
こうした課題について、サウジアラビアの外から見た課題としては、
石油依存の解消、女性の解放、教育問題、民主化、そして、このようなことを改革する場合に必ず見られる、急激な変革に対する抵抗である。これをどのようにのりこえて、産業立地をどうするか、だ。