Lewis & Clark の探検 とは
DAYTON DUNCAN AND KEN BURNS "The Journey of the Corps of Discovery" より
私は、今、私がどこにいるのか、そして、いまどこに行こうとしているのかをお知らせする機会を得たことに非常に感謝しています。心から、神に感謝し、そして、充実した気持ちでおります。私はいま、合衆国の大統領の指示をうけたキャプテンLewis
と
キャプテンClarkとともに、北アメリカ大陸の中央部を通り、西部地域の探検を続けています。Missouri川を進路が確認できる限りはボートで遡り、陸路を辿り、もし、さえぎるものさえなければ西海岸まで行くつもりでおります。・・・・
私たちは、すでに出発してから18ヶ月、もしくは、二年が過ぎているのではと思っています。帰還した時には、この冒険に対して多大の見返りを頂けるはずです。私自身は、月に15ドルの報酬と、少なくとも400エーカーの一等地を頂けることになっており、そして、もし我々が偉大なる大発見をした時には、そうなると私は予測していますが、その時には、合衆国はさらに我々を偉大なる報償の対象者として取り扱うことを約束しております・・・・。生存しているかどうかご心配でしょうから、私が、現金で200jをKaskaskiasに残してきたことをお知らせします。・・・そして、もし、私が生きて帰れなかったようにことになった場合には、私の相続人はそれらと合衆国・・・政府が私に対して支払うべきすべての対価を受け取ることができるようになっています。
もし、機会があれば、この次の冬にもう一度手紙を書きます
1804年の春のある日の午後に、ゆっくりとおもそうに動くキールボートと二つの大きなカヌーに乗って、およそ50人の男たちがMississippi川を横切り、Missouri川の大きな泥水の流れに挑んでその中に入っていった。
彼らは、合衆国でも、未開の地への最初の公式な冒険隊として、そして、この若い国家の将来を垣間見る、アメリカの歴史の中でももっとも重要といわれる冒険に出発したのであった。
彼らは、偉大なる大地、その大空の計り知れない広さと、自然の豊かな広がり、そして、そこの冬の過酷なまでに厳しさを体験した合衆国の最初の市民となったのである。
また、人の気力をくじくようなRocky
の山々の頂きを見て、それを苦難の末、乗り越え、そこからは川の水が西に流れるという大陸の大分水嶺を越えた最初のアメリカ人なのである。
そして、――寒さと、飢えと、危険と、信仰の向こうにあるさ迷いを克服した後、――陸路で太平洋に到達したわが国の最初の人たちとなったのである。
それは、その時代の人々にとって最も偉大な冒険となったのである。
Patrick
Gass 軍曹
Lewis & Clark STORY BEHIND THE SCENERY 鈴木 誠二訳