佐倉市立弥富小学校図書館
弥富小
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としょいいんかい

 第21号 平成28年1月 本を楽しむ 松田由希
             読書推薦会をしよう
第20号 平成27年12月 冬休み読書案内 
第19号 平成27年6月 読書案内                    
マザー・テレサ             芝山りつ子
ルドルフとイッパイアッテナ      江刺 宏 
ぼくとじいちゃんのハンバーグ    藤本和美
指輪物語                 松田由希
 
 第18号 平成27年4月 読書案内                  
第61回 青少年読書感想文全国コンクール課題図書    
第17号   平成27年2月   宮坂まなみ 出会った一冊の本
                   日比樹美子 雪の写真家ベントレー
            廣川貴美 さんねん
峠 
 第16号 平成26年6月 教頭 佐藤尚久  振り返れば そこに 本が 
第14号   平成25年10月 教務主任 大村樹一郎  夢と希望を持てる読書 
  第13号  平成25年7月 校長 深山民夫  読書の楽しみ 
 第12号  平成25年2月 教頭 古谷 薫  思い出の本 
 第11号  平成24年11月 第1学年担任 弓削理恵  名作を読もう 
 第9号  平成24年2月 弥富幼稚園教頭 佐藤和浩  伝記(人物伝)のすすめ 
第8号   平成23年7月 教務主任 鈴木啓二朗  わたしをかえた北杜夫 
第6号 平成22年7月 校長 山本昌弘 読書について
第5号 平成21年11月 教務主任 宮坂昭雄 楽しい想像の世界へ
第4号 平成21年6月 教頭 上野 茂 本は心の栄養!?
第3号 平成21年3月 弥富幼稚園園長 佐藤純子 言葉の力
第2号 平成20年7月 教頭 松本健一 本は心の宝
第1号 平成20年6月 校長 野敬一 読み聞かせのススメ
 
 
 

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佐倉市立弥富小学校図書館報 第14号 平成25年10月
 

(ゆめ)希望(きぼう)()てる読書(どくしょ)

 

教務(きょうむ)主任(しゅにん) 大村(おおむら)()一郎(いちろう)

「あなたは、どんな(ほん)()きですか?」

ドリトル先生(せんせい)のシリーズが好きな()もいれば、冒険(ぼうけん)ものが好き、推理(すいり)小説(しょうせつ)が好き・・・

(わたし)は、スポーツを題材(だいざい)にしたものが好きです。(とく)に、「(じゃく)(しょう)チームが、工夫(くふう)()らして練習(れんしゅう)をしていき、強豪校(きょうごうこう)勝利(しょうり)する。チームメイト同士(どうし)のぶつかり()いがあり、そこから友情(ゆうじょう)(ふか)まっていく。」こういうものを()むと、「青春(せいしゅん)」という言葉(ことば)(おも)()かんできます。

ここ数年(すうねん)で読んだ(なか)(こころ)(のこ)っている本があります。『一瞬(いっしゅん)(かぜ)になれ』((さく)佐藤(さとう)多佳子(たかこ))です。400mリレーでインターハイを目指(めざ)高校(こうこう)(りく)上部(じょうぶ)物語(ものがたり)です。天才的(てんさいてき)なスプリンターの(おさな)なじみと入部(にゅうぶ)した主人公(しゅじんこう)。いつか幼なじみのような(はし)りがしたいと思いながら、(よろこ)びあり、挫折(ざせつ)ありの中で陸上(りくじょう)(ちから)(そそ)いできます。そして最後(さいご)(とし)。インターハイの切符(きっぷ)をつかめるか?という物語です。(なに)かに夢中(むちゅう)になれる、(ひと)つのことに(あつ)()えられるっていいなあと(かん)じます。

(ほか)にも『偏差値(へんさち)70の野球部(やきゅうぶ)』((さく)松尾(まつお)(きよ)(たか))『もし高校野球部(やきゅうぶ)のマネージャーがドラッカーのマネジメントを読んだら』(作:岩崎(いわさき)夏海(なつみ))なども(ゆめ)希望(きぼう)()たせてくれると思います。

また、最近のことですが、あまり読書(どくしょ)が好きでなかった子がいたので、夏休(なつやす)みの面談(めんだん)で読書を(すす)めました。その(とき)、私が、

学校(がっこう)では、毎朝(まいあさ)読書タイムがあって、その時は夢中になって読んでいます。きっと、みんなで読んでいるからですね。」

と言ったところ、

「それでは、この夏休みに子どもと一緒(いっしょ)に読書する時間(じかん)をつくります」

ということになりました。

学期(がっき)(はじ)まると、学校で()りた5(さつ)の本を読み()えていました。読書タイムでも黙々(もくもく)と読んでいます。(いま)では「読書は(たの)しい」と笑顔(えがお)(はな)しています。

ちょっとしたきっかけが、子どもを()えます。今でも保護者(ほごしゃ)(かた)感謝(かんしゃ)しています。

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佐倉市立弥富小学校図書館報 第13号 平成25年7月
 

読書(どくしょ)(たの)しみ

校長(こうちょう) 深山(みやま)民夫(たみお)

日本中(にほんじゅう)(ほん)何冊(なんさつ)あるか()っていますか?その(こた)えは(わたし)もわかりません。けれども、弥富(やとみ)小学校(しょうがっこう)図書館(としょかん)にある本のさつ(すう)調(しら)べられます。司書(ししょ)鈴木(すずき)先生(せんせい)にたずねたら、

「弥富小学校の図書館には、5811冊の本があります。」

とのことでした。みなさんは、たくさんある本の(なか)から(えら)んで本を()むことができるのです。

それでは、みなさんはどんな本を読んでいますか?

私は()どものころを(おも)()しました。ジュール・ヴェルヌという(ひと)()いた本で、大砲(たいほう)弾丸(だんがん)()って(つき)()くという(はなし)です。宇宙(うちゅう)(せん)アポロ11(ごう)が、月面(げつめん)着陸(ちゃくりく)成功(せいこう)する100(ねん)(まえ)に、『月世界(せかい)へ行く』という話をつくった人がいることに(おどろ)きます。

もっと大きくなってからは、「登山(とざん)」に関係(かんけい)した本を読んでいました。学校への行き(かえ)りの電車(でんしゃ)の中で読んでいました。「いつか、この本に書かれているようなところへ行ってみたいな。」と思うようになっていたのかもしれません。

夢中(むちゅう)で本を読むと、()(えが)かれていない本でも、様子(ようす)(あたま)の中に想像(そうぞう)()かび()がります。それも、自分(じぶん)につごう()く想像できるのです。そして、(なに)よりも(こころ)が“ハッピー”になります。それが、読書の楽しみだと思います。

みなさんも、自分の楽しみ(かた)で本を読んでみましょう。

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佐倉市立弥富小学校図書館報 第12号 平成25年2月
 

(おも)()(ほん)

教頭(きょうとう) 古谷(ふるや) (かおる)

 

学生(しょうがくせい)(とき)()んだ(ほん)で、印象深(いんしょうぶか)記憶(きおく)(のこ)っている(ほん)に『コンチキ(ごう)(ひょう)(りゅう)()』があります。この(ほん)には著者(ちょしゃ)ハイエルダール(ノルウェー()まれの人類(じんるい)学者(がくしゃ))が「手作(てづく)りのいかだ」でペルーの(みなと)出発(しゅっぱつ)し、ポリネシアを目指(めざ)して太平洋(たいへいよう)漂流(ひょうりゅう)した(やく)(さん)()(げつ)航海(こうかい)のようすが()かれていました。漂流(ひょうりゅうちゅう)(なみ)(たたか)うようすや、いかだに()()んでくるヤリイカやトビウオ、(まわ)りに(あつ)まってくるサメや(うみ)(どり)()れといった、いろいろな()(もの)との出会(であ)いが生々(なまなま)しく書かれていて、ドキドキしながら()(すす)めたことを(おぼ)えています。

(わたし)がこの(ほん)()んだのは40(ねん)以上(いじょう)(まえ)のことでしたが、この(ほん)のことを同僚(どうりょう)弓削(ゆげ)先生(せんせい)(はな)したところ、「(いま)でも出版(しゅっぱん)されているよ。」と(おし)えてくれました。そこで、(わたし)()んでいる()図書館(としょかん)からこの(ほん)()りてきて、()(かえ)してみたのです。すると、小学生(しょうがくせい)(ころ)のいろいろな記憶(きおく)()()衛門(もん)風呂(ぶろ)()かす()()やしながらこの(ほん)()んだ自分(じぶん)(よみがえ)ってきたと同時(どうじ)に、体験記(たいけんき)(ノンフィクション)としてのこの(ほん)価値(かち)(おお)きさに(あらた)めて(おどろ)きを(おぼ)えたのです。


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佐倉市立弥富小学校図書館報 第11号 平成24年11月
 

名作(めいさく)()もう

(だい)学年(がくねん)担任(たんにん) 弓削(ゆげ)()()

  

「あなたが()どものころ()んだ(ほん)は?」と()われて、一番(いちばん)(おも)()すのは、「小公女(しょうこうじょ)」です。大金持(おおがねも)ちの(むすめ)セーラが、(ちち)事業(じぎょう)失敗(しっぱい)()によって、(かよ)っていた学校(がっこう)寄宿舎(きしゅくしゃ)召使(めしつか)いとなり、いじめに()いながらも(やさ)しさと(あか)るさを(うしな)わず、最後(さいご)には(しあわ)せになる・・・たしかそんなお(はなし)です。何年(なんねん)(まえ)に、この話を(もと)にしたドラマが(つく)られたということを()いたことがあります。ご(らん)になった(かた)もいらっしゃるのではないでしょうか?(残念(ざんねん)ながら、(わたし)()ていません。)

さて、「小公女」を以前(いぜん)勤務(きんむ)していた学校の図書室(としょしつ)(さが)したことがあります。なかなか見つけられませんでした。やっと見つけたとき、とてもがっかりしました。なぜなら、図書室のすみでほこりをかぶっている本の(なか)()もれていたからです。

その中には、「小公女」以(がい)にも、「三銃士(さんじゅうし)」「(たから)(じま)」「トムソーヤの冒険(ぼうけん)」「(はは)(たず)ねて三千里(さんぜんり)」「アルプスの少女ハイジ」「オズの魔法(まほう)使い」などなど、私が(しょう)学校のときワクワクドキドキしながら読んだ本がいっぱいありました。残念なことに、何年もの(あいだ)、だれにも読んでもらっていないようでした。

たしかに、100年以(じょう)前に()かれたそれらの本の背景(はいけい)は、あまりにも(いま)世界(せかい)(ちが)っているので、読んでいてイメージしにくいことがたくさんあります。でも、(なが)年月(ねんげつ)、世界(じゅう)(ひと)たちに読み()がれてきた本です。価値(かち)があるからこそ、名作として今でも(のこ)っているのだと(おも)います。

今、弥富(やとみ)小学校の子どもたちに()いてみても、名作といわれる本を読んでいる子は(おお)くありません。もっと、名作のよさをアピールする必要(ひつよう)がありそうです。

本を読むのによい季節(きせつ)となりました。今年(ことし)は、子どもの(ころ)読んだ名作を読み(かえ)してみようと思います。そして、子どもたちに、それらの本のおもしろさを(つた)えたいと思います。

セーラやハイジ、ドロシー、マルコたちとどんな再会(さいかい)ができるでしょうか。(たの)しみです。

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佐倉市立弥富小学校図書館報 第9号 平成24年2月
 

伝記(人物伝)のすすめ

弥富幼稚園教頭 佐藤和浩

 

 


夏目漱石、樋口一葉、野口英世の3人を知っていますか?そうです、お札に顔が印刷されている人たちです。ところで、なぜこの3人は、お札のモデルになったのだと思いますか?

織田信長、徳川家康、坂本龍馬の3人は歴史上の人物人気ランキングで常に上位に名を連ねます。なぜそんなに人気があるのでしょう。

外国に目を向ければ、ヘレン・ケラー、エジソン、ナイチンゲール・・・。

スポーツ選手では、野球のイチロー、水泳の北島康介、サッカーの長友佑都・・・。

佐倉に関わる人では、堀田正睦、佐藤泰然、津田梅子、長嶋茂雄、高橋尚子・・・。

どの人も、すばらしい生き方をし、すばらしい業績を上げています。

みなさんにもそんな先人の業績や生き方にふれることで、将来の目標や生き方を考えたり、高い志を持って生活したりしていってほしいと思います。

図書室には、こんな「すごい人」たちの本がたくさん並んでいます。

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佐倉市立弥富小学校図書館報 第8号 平成23年7月
 わたしをかえた北杜夫 

                        教務主任 鈴木啓二朗

わたしは、ちょっとかわっています。自分で言うのだからまちがいありません。「きみは何を考えているかわからない」と言われると、ほめられたような気がします。

わたしは、ちょっとかわっています。小学生のころは、図鑑ばかり見ていました。お話の本や小説のたぐいは読みません。中学生になると、それに科学・歴史・地理の本たちが加わりました。親しくなった女の子が読書好きで、薦められた小説を読んでみると、どうも共感できなくて二人の仲は気まずくなってしまうのです。そんなころ、北杜夫の「どくとるマンボウ昆虫記」に出会い、題名にひかれて読みました。わたしと北さんは気が合うらしく、わたしは北さんの作品を手当たり次第に読みました。さらに何人かの小説家の作品を集中的に読みました。作品を透かして作家その人を観察していたように思います。

おとなになって、やっぱり小説は読みません。手にするのは、科学・歴史・地理の本ばかり。頭の中にジグソーパズルがあって、本を読むたびに新しいパーツをはめていく感じです。ピタッとはまって絵がつながった時は「そうだったのか!」とうれしくなります。それ以前とは、ちがったものの見方考え方ができるようになります。今は歴史の本を見て「おかしい!それはちがうだろう!」とイライラしています。

わたしは、ちょっとかわっています。これがわたしの本との付き合い方です。きっと、これからも・・・。

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佐倉市立弥富小学校図書館報 第6号 平成22年7月

読書(どくしょ)について

校長(こうちょう) 山本(やまもと)(まさ)(ひろ)

弥富(やとみ)小学校(しょうがっこう)(みな)さんは、給食(きゅうしょく)残さず(のこさず)食べる(たべる)()ばかりなので、体中(からだじゅう)栄養(えいよう)()わたり、毎日(まいにち)元気(げんき)活動(かつどう)することができます。

 では、「(こころ)栄養(えいよう)」はどうすれば、()()れることができるのでしょうか。

「心の栄養」はいろいろなものを必要(ひつよう)としていますが、毎日、「(ほん)のご(はん)」を()べることによって、(ひと)として大切(たいせつ)「心の栄養」を補給(ほきゅう)することができます。

 「本のご飯」つまり読書(どくしょ)は、(ふた)素晴(すば)らしい栄養()(そな)えています。

その(ひと)つは、想像(そうぞう)し、(かんが)える(ちから)をつけることができるということです。文章(ぶんしょう)()んで登場(とうじょう)人物(じんぶつ)様子(ようす)(あたま)(なか)思い浮かべたり(おもう)風景(ふうけい)情景(じょうけい)()たり、想像したりすることができるということです。テレビやDVDでは、(せい)作者(さくしゃ)用意(ようい)した映像(えいぞう)を見るだけですから、受身(うけみ)で、(だれ)が見ても(おな)じものに見えます。しかし、読書は(ちが)います。一人(ひとり)ひとりがそれぞれのイメージをふくらませ、想像の世界(せかい)思考(しこう)の世界を無限(むげん)(ひろ)げることができるのです。とても(たの)しいことですね。

 もう一つは、知識(ちしき)を広げ、(たし)かなものにすることができるということです。一冊(いっさつ)の本を()がかりにして、一つの事柄(ことがら)(ふか)(くわ)しく調(しら)べたり、関係(かんけい)のあることを、幅広(はばひろ)く調べたりすることによって、知識はより確かなものになります。

 (むかし)(おし)()昆虫(こんちゅう)にとても興味(きょうみ)()っている(おとこ)()がいました。(わたし)にも(めずら)しい(むし)のことを教えてくれました。学校(がっこう)図書室(としょしつ)だけでは満足(まんぞく)できなくなって、市立(しりつ)図書館(としょかん)にも(かよ)って専門(せんもん)の本を()りて調べていました。卒業(そつぎょう)するころには、大人(おとな)(おどろ)くほどの知識を持ち、「昆虫博士(はかせ)」と()ばれるようになっていました。

 小学生(しょうがくせい)のうちに読書の楽しみを()につけると、本は生涯(しょうがい)のよき(とも)になります。(こま)った(とき)には本が相談(そうだん)にのってくれます。広い視野(しや)から物事(ものごと)を見ることも教えてくれます。

 昨年(さくねん)、ある小学校を訪問(ほうもん)(とき)、「一年間(いちねんかん)で5000ページの読書に挑戦(ちょうせん)しよう」というめあてが、掲示板(けいじばん)にありました。年間に何冊(なんさつ)または(なん)ページと自分(じぶん)のめあてを()めて読書に挑戦するのもいいですね。

 弥富小学校の皆さんも、「本のご飯」を一杯(いっぱい)食べて、心に栄養をあたえてください。

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佐倉市立弥富小学校図書館報 第5号 平成21年11月

(たの)しい想像(そうぞう)世界(せかい)

教務(きょうむ)主任(しゅにん) 宮坂(みやさか) 明雄(あきお)

 (みな)さんは、「ハリー・ポッター」の映画(えいが)をみたことがありますか。(わたし)は、見たことがありません。そう()くと、「ハリー・ポッター」の映画が(きら)いなんだと(おも)うかもしれませんが、そうではありません。「ハリー・ポッター」のお(はなし)は、大好(だいす)きです。

 このお話は、日本(にほん)(ほん)発売(はつばい)される(まえ)に、世界(せかい)(くに)話題(わだい)になっているという話を()き、()むのを(たの)しみにしていました。発売されてから、読み(はじ)めた私も、すぐにお話のおもしろさに()()まれていきました。

 それでは、なぜ映画をみないのでしょうか。それは、本を読んで()かんできた「私のイメージ」を大切(たいせつ)にしたかったからです。この物語(ものがたり)は、魔法使(まほうつか)いの世界のお話です。現実(げんじつ)にはない(もの)登場(とうじょう)し、常識(じょうしき)では(かんが)えられないことがたくさん()こります。そんな(とき)に、私の(あたま)(なか)では、どんな物だろう、どんな(かん)じだろうと、色々(いろいろ)考えて、想像が(ひろ)がっていきました。そして、想像することが楽しくなり、想像してできあがった「私のイメージ」が、大切な物に思えるようになりました。

 映画のスクリーンに()てくる映像(えいぞう)は、映画をつくる人たちが一生懸命(いっしょうけんめい)に考えた、すばらしいものだと思います。その映像を楽しむというのもいいことです。しかし、自分の思い浮かべた「私のイメージ」も大切にしたいと思います。

 先日(せんじつ)の「能楽(のうがく)鑑賞(かんしょう)教室(きょうしつ)」で、能では、舞台(ぶたい)背景(はいけい)道具(どうぐ)などを、最小限(さいしょうげん)にして、みている(ひと)に想像してもらうと説明(せつめい)がありました。日本人(にほんじん)は想像することが得意(とくい)だということでした。これは、すばらしいことだと思いました。

 これからも、本を読むときには、想像を広げて、楽しく読んでいきたいと思っています。皆さんも、色々な本を読み、想像を楽しんで()しいと思います。


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佐倉市立弥富小学校図書館報 第4号 平成21年6月

本は心の栄養!?

教頭 上野 茂

弥富小の図書室には、「本は心の栄養」と掲示されています。読書は心を豊かにし、生き方を体験でき、感性を鋭くし、楽しさを得ることができるという意味でしょう。子ども達の心の成長にとって「読書」は大変大きな力となります。特に、幼児の時期から小学生の成長期の子ども達にとっては、心を大きく豊かに成長させることができます。この時期には特に心を大きく成長させるのです。

学校読書調査によれば、子どもの読書量は家庭での親の働きかけと深く関わっています。
・家の中に楽しい本がある。

・親はもちろん、家族が本を読むことが日常生活の中にある。
・親が読書を好み、その面白さを子どもに話す。
・本(ある本の内容)について会話をする。
・本の読み聞かせをしている(していた)。
などのような環境であれば、自然と本に親しみ、本が好きな子になっていくのではないでしょうか。全国の小学生の月平均読書量は約10冊程度です。ちなみに、弥富小は!!

 本を読む目的は人により、年齢により、時により多様です。楽しむため、知識を得るため、学力を高めるため(言葉・読解力・表現力・思考力・想像力)、仕事のノウハウを得る、生き方を学ぶ・・・色々あるでしょう。 子育てに仕事に毎日忙しい中ですが、5分から10分あれば読書や読み聞かせは可能です。忙しい人ほど読書量が多いということも言われます。親として、子どもが幼児期や小学生の頃には、家庭での読書環境づくりをしたり、中学、高校、大学生の頃には「この本を読んでみれば!」といって一冊の本を手渡したりして、親子のコミュニケーションを深めてみてはいかがでしょうか。


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佐倉市立弥富小学校図書館報 第3号 平成21年3月

言葉の力

弥富幼稚園園長 佐藤純子

小さな本を開いたら、新聞の切抜きがはってありました。何年か前に自分がはった切り抜きで、その文章の中にこんな短歌がありました。<ほしいのは勇気 たとえば金色のおりがみ折ってしまえる勇気>書いた人は、天野慶さんという人です。なぜこの短歌に惹かれたかというと、自分が子どもの頃、おりがみで折る鶴が何度やってもうまくいかず、いつも団子になってしまったからです。その頃は、おりがみは新聞紙を四角く切った物だったので、だんごがぴったりの言葉でした。何度も友だちに教えてもらい上手になった頃買ってもらったおりがみは、角が光ってみえました。

 この短歌に惹かれ小さな本を買いました。『どうぶつはいくあそび』という俳句絵本です。<あたらしい ももひきはいて はつすべり>−ペンコ・ぎんこーかわいらしいペンギン二羽の絵です。くちばしや、手足の絵にも力があふれています。


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佐倉市立弥富小学校図書館報 第2号 平成20年7月

(ほん)(こころ)(たから)

教頭(きょうとう) 松本(まつもと)健一(けんいち)

情報化(じょうほうか)社会(しゃかい)パソコン携帯(けいたい)電話(でんわ)など)の(なか)で、(ひと)()()一文字をしっかりと()追って(ぶん)()作品(さくひん)(なか)(はい)っていくことはとてもすばらしいことです。

毎日(まいにち)(あさ)読書(どくしょ)でもみなさんは、(なに)(かん)()っていると(おも)います。それが大切(たいせつ)なことなのです。(()倉西(くらにし)高校(こうこう)でも朝読書をおこなっています。)本は心の宝、財産(ざいさん)です。(たの)しく読みましょう。

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佐倉市立弥富小学校図書館報 第1号 平成20年6月


読み聞かせのススメ

校長 野敬一

 

佐倉市教育委員会では、児童生徒の読書活動を推進しています。

具体的には、まず、すべての小・中学校で毎朝10分間読書に取り組んでいることです。学校全体が落ち着き、次の学習にスムーズに移ることができます。二つめは、図書購入費に多くの予算を計上していることです。小学校には2520万円、中学校には1130万円、合計3650万円を図書購入費にあてています。本校には昨年度はおよそ60万円の配当があり、たくさんの新刊本を購入することができました。

三つめは、学校図書館司書を9人から2人増やして11人にしたことです。本校には今まで1年のうちに1学期間しか来ていただけませんでしたが、今年度からは年間を通して学校図書館司書の方に来ていただけるようになりました。学校図書館司書の方がこられると、図書室はきれいになりますし、何よりも子どもたちの読書量が格段に良くなります。

さて、読書にはさまざまな効果があると言われています。多くの知識を得ることができますし、本の中で想像をふくらまして疑似体験をすることができます。小学校段階では、漢字が読めるようになるとか物知りになる、国語が好きになり授業への集中力が高まるとも言われています。また情操面においては心が優しくなるとか、しっかりしたものの考え方が身につくとも言われています。ですから、読書好きの子どもに育てることが大切になってきます。そのために、小さい頃からお家の人が本を読み聞かせてあげることをおすすめいたします。



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