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読んでみない?
司書の発行している『としょラウンジだより』に掲載した本の紹介が読めます。
2010年5月号
もうすぐ梅雨。雨の日に,こんな本はいかが?
●あめがふるひに… イ・ヘリ作・絵 ピョン・キジャ訳 くもん出版 あめが ふるひ,あなたは なにをして すごしますか? ある おとこのこと,おかあさんは,おへやのなかで,なかよく こんな おはなしを しています。 「こんな あめが ふるひ チーターは なにを しているかな?」「 ライオンは,なにを しているかな?」「りゅうは?」「おとうさんは?」 あめは いろんな ふりかたを して,やがて だんだん つよくなり…。 さいごのページのチーターをよくみてね。それから,よみおわったら,ほんのうしろ(うらびょうし)をみるのも わすれずに。 ⇒書名50音順目次へ ●しずくのぼうけん マリア・テルリコフスカ文 ボフダン・ブテンコ絵 内田莉莎子訳 堀内誠一レタリング 福音館書店 村のおばさんのバケツから,ぴしゃんと,とび出した みずの ひとしずく。ぼうけんの たびにでかけます。 うら庭(にわ)を 走りまわった しずくの からだは,すっかり ほこりだらけ。よごれた からだを きれいにしようと,クリーニングやさんに行ったり,病院(びょういん)にいったりするうちに…おやおやなんだか様子(ようす)がへんですよ。 この本がはじめて出版(しゅっぱん)されたのは40年以上も前のこと。みなさんのお母さんお父さんの中にも,子ども時代に読(よ)んだ方(かた)がいらっしゃるかもしれません。文章は,すべて手書きの文字になっていますが,これを書いたのは堀内誠一(ほりうちせいいち)さん,絵本『ぐるんぱのようちえん』の作者です。 ⇒書名50音順目次へ ●魔術 (日本の童話名作選) 芥川龍之介 作 宮本順子 絵 偕成社 ある雨の晩のこと,主人公は,竹やぶにかこまれた小さな西洋館(せいようかん)に住むインド人魔術師(まじゅつし)のもとをたずね,不思議(ふしぎ)な魔術を見せられます。さらに「この魔術はあなたでも使える」と言われたのです。ただしそれには一つだけ条件(じょうけん)があったのですが…。あっとおどろく結末を楽しんでください。 この本は,芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ)が,大正8年に書いたお話を,絵本にしたもの。インド人魔術師の不思議で美しい魔術や,ふりしきる雨を描(えが)いたページが印象的(いんしょうてき)です。 芥川龍之介は,大正から昭和のはじめに活躍(かつやく)した小説家(しょうせつか)。子ども向けのお話も書いていて,『蜘蛛(くも)の糸』『杜子春(とししゅん)』などがよく知られています。「芥川賞(あくたがわしょう)」という有名な文学賞は,この人を記念してつくられたものです。 ⇒書名50音順目次へ |