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読んでみない?
司書の発行している『としょラウンジだより』に掲載した本の紹介が読めます。
2009年10月号
おいしい読書はいかが?
おいしそうな料理が登場する物語,食べ物が主人公になっている絵本などで
食欲と読書,両方の秋をたのしみましょう。
●あれこれたまご とりやまみゆき 文 中の滋 絵 福音館書店 「なぁしっとった?たまごは みんな おぎょうぎ ええねん。」と,かんさい弁(べん)で はなしかけてきたのは,スーパーのたまごたち。どんなりょうりに へんしん できるか,どきどき わくわく しています。 さいしょは,おさとう,こむぎこ,ぎゅうにゅうと まぜて フライパンでぷくんぷくん。さて,何(なに)にへんしんできたかな? おしゃべりたまごが かんさい弁(べん)でおしえてくれる いろいろなたまごりょうり。あなたは どれが いちばん好(す)きになるかな? ⇒書名50音順目次へ ●ひみつのカレーライス 井上荒野 作 田中清代 絵 アリス館 カレーライスが大好(だいす)きなフミオと,おとうさんと,おかあさん。みんなで「おいしい!おいしい!おいしいなあ!」ってカレーライスを食(た)べていると,かりっ! フミオの口(くち)のなかから,ちいさなくろいつぶがでてきました。じつはこれ,世(よ)にもめずらしい「カレーのたね」だったのです。お庭(にわ)にうめてじゅもんをとなえると,次(つぎ)の朝(あさ)にはもう芽(め)が出(で)てきました。いったいどうなるのでしょう? 著者(ちょしゃ)の井上(いのうえ)荒野(あれの)さんは直木賞(なおきしょう)という文学賞(ぶんがくしょう)をもらったこともある小説家(しょうせつか)。絵本(えほん)のお話(はなし)を書(か)くのは,これが初(はじ)めてだそうです。 ⇒書名50音順目次へ ●雪窓 安房直子 作 山本孝 絵 偕成社 山(やま)のふもとのおでんの屋台(やたい)『雪窓(ゆきまど)』には,ときたま不思議(ふしぎ)なお客(きゃく)がくるそうです。はじめて雪(ゆき)のふった晩(ばん)にやってきて「三角(さんかく)のぷるぷるっとしたやつ ください」と注文(ちゅうもん)したお客(きゃく)には,筆(ふで)のようにふさふさのしっぽがありました。たぬきだったのです。 でも,店(みせ)のおじさんは,そんなことでおどろきません。こんにゃくをお皿(さら)にもって,さしだしてやりました。やがてたぬきは,おじさんに弟子入(でしい)りし,ひとりと一匹(いっぴき)は,なかよくはたらくようになりました。そんなある夜(よる)のこと…。 おでんの屋台(やたい)を舞台(ぶたい)にした,おかしく,せつなく,不思議(ふしぎ)な物語(ものがたり)。あつあつのおでんが食(た)べたくなります。 ⇒書名50音順目次へ ●走れ,セナ!香坂直 著 講談社 小学(しょうがく)5年生(ねんせい)の吉田(よしだ)セナは元気(げんき)な女(おんな)の子(こ)。秋(あき)の陸上競技会(りくじょうきょうぎかい)の100メートル走(そう)でリベンジを誓(ちか)っていたというのに,2学期(がっき)早々(そうそう),部員(ぶいん)不足(ぶそく)から陸上部(りくじょうぶ)が突然(とつぜん)解散(かいさん)することに! 必死(ひっし)の思(おも)いでセナがかきあつめたのは,クラスで同(おな)じ班(はん)になったチビ・デブコンビの男子(だんし)2人。セナのリベンジやいかに! と,いうのがメインのストーリーですが,このお話(はなし),ご飯(はん)のシーンがやたら多(おお)いのも特徴(とくちょう)です。セナはお母(かあ)さんと二人(ふたり)暮(ぐ)らし。お母(かあ)さんは,お母(かあ)さんなりのこだわりのある料理(りょうり)(肉(にく)じゃがならぬ肉(にく)にんじんとかね)を作(つく)ってくれます。でもなんといってもお母(かあ)さんの弟(おとうと)サトルくんが忙(いそが)しいお母(かあ)さんの代打(だいだ)としてやって来(き)て作(つく)ってくれるご飯(はん)は,本当(ほんとう)においしそう。特別(とくべつ)なものではなくて普通(ふつう)のおかずなのですが,手順(てじゅん)やコツをセナに説明(せつめい)しながら,手早(てばや)く料理(りょうり)を作っていく様子(ようす)は,読(よ)んでいて気持(きも)ちがいいですよ。 さて,お母(かあ)さんとサトルくんの料理(りょうり)で成長(せいちょう)していくセナ,念願(ねんがん)の県大会(けんたいかい)出場権(しゅつじょうけん)を手(て)に入(い)れられるでしょうか? ⇒書名50音順目次へ |