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読んでみない?
司書の発行している『としょラウンジだより』に掲載した本の紹介が読めます。
2009年9月号
敬老の日にちなみ、おじいちゃん・おばあちゃんが登場する本の紹介です。
●おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん 長谷川義史 作 BL出版 なつやすみ,おじいちゃんに会(あ)ったという人(ひと)も,おおいことでしょう。では,おじいちゃんのおとうさん,つまりひいおじいちゃんに会(あ)った,という人(ひと)はいますか? では,ひいひいおじいちゃんは? このえほんに登場(とうじょう)する「ぼく」は5さい。ようちえんのたんぽぽぐみです。おとうさんは38さい,つりが好(す)きです。おじいちゃんは72さい,白(しろ)いりっぱなひげが はえています。ぼくが「おじいちゃんのおとうさんは どんなひと?」とたずねると,おじいちゃんは,ひいおじいちゃんや,ひいひいおじいちゃんのことを おしえてくれました。 もっと知(し)りたくなったぼくは,たずねます。「ひいひいおじいちゃんのおとうさんは,どんなひと?」「ひいひいひいひいひいひいひいひいひいひいひい…おじいちゃんは?」 むかしへむかしへと,時間(じかん)をさかのぼって,さいごに,ぼくがであったおじいちゃんは,いったいどんなひとなのでしょう? 「ひいひいひい…」が,いっぱい続(つづ)くので,声(こえ)に出(だ)して読(よ)むのはたのしいけど大変(たいへん)ですよ。 ⇒書名50音順目次へ ●わたしのおばあちゃん ヴェロニク・ヴァン・デン・アベール文 クロード・K.デュボア絵 野坂悦子訳 くもん出版 マリーは,おばあちゃんが大好(だいす)き。とまりにいくと,「よくきたね」ってだきしめてくれて,かいものに行(い)ったり,ケーキをつくったり,写真(しゃしん)をみたり,いっしょにいろんなことをしてすごします。ふたりだけのひみつもあります。 でもある日(ひ),おばあちゃんの家(いえ)に行(い)くと,おばあちゃんはマリーに「いらっしゃいローザ」と言(い)ったのです。みんなの名前(なまえ)もわからなくなり,冷蔵庫(れいぞうこ)にくつを入れたり,テーブルのナプキンを食(た)べようとしたり…。おばあちゃんは,「アルツハイマー型(がた)認知症(にんちしょう)」という病気(びょうき)になっていたのでした。 認知症(にんちしょう)ってどんな病気(びょうき)?と思(おも)った人(ひと)は,認知症(にんちしょう)について小学生(しょうがくせい)にもわかりやすく書(か)かれた『いつだって心(こころ)は生(い)きている』(認知症ケア研究会 中央法規出版)を読(よ)んでみてください。 ⇒書名50音順目次へ ●神さまとお話しした12通の手紙 エリック=エマニュエル・シュミット著 阪田由美子訳 PHP研究所 白血病(はっけつびょう)の少年(しょうねん)・オスカルは神(かみ)さまに宛(あ)てて手紙(てがみ)を書(か)くことにしました。 手紙(てがみ)を書(か)くことを勧(すす)めたのは,もと女子(じょし)プロレスラーだったというマミーローズ。オスカルが入院(にゅういん)している病院(びょういん)でボランティアをしています。年齢(ねんれい)を聞(き)かれると,百歳(ひゃくさい)以上(いじょう)だと答(こた)えるような,おちゃめなおばあさんです。そしてこの物語(ものがたり)の本当(ほんとう)の主人公(しゅじんこう)は,このおばあさんなのかもしれません。 著者(ちょしゃ)エリック=エマニュエル・シュミットは,フランスの有名(ゆうめい)な劇作家(げきさっか)。このお話(はなし)は,1917年(ねん)生(う)まれの大女優(だいじょゆう)ダニエル・ダリューに捧(ささ)げられたもの(本のはじめのほうに「ダニエル・ダリューへ」と書かれたページがあります。これを「献辞(けんじ)」といいます。)で,彼女(かのじょ)はこの作品(さくひん)を一人芝居(ひとりしばい)で演(えん)じて好評(こうひょう)を博(はく)したそうです。 ⇒書名50音順目次へ |