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読んでみない?
司書の発行している『としょラウンジだより』に掲載した本の紹介が読めます。
2009年6月号
雨ふりをよろこんでいるような,カエルの合唱が聞こえる季節です。
今月はカエルが登場する本を紹介してみようと思(おも)います。
●ずら〜りカエルならべてみると… 高岡昌江ぶん 松橋利光しゃしん アリス館 日本(にほん)の かえるを,ずらーり ならべた ずかんを しょうかい しましょう。ならべてみると,かおも,体(からだ)の かたちも,ずいぶん ちがっていることが よく わかります。たとえば,前足(まえあし)だけを ならべたページを 見(み)てみると…大(おお)きなきゅうばんと みずかきの ついているものも いれば,きゅうばんだけで,みずかきの ないものも いるし,りょうほうとも ないものも いるみたい。 同(おな)じしゅるいの おたまじゃくしと かえるが,あみだくじで たどれるように なっている「おやこあわせにちょうせん!」のページも たのしいですよ。この本(ほん)では,日本(にほん)にいる 43種類(しゅるい)のかえるを,全部(ぜんぶ)見(み)ることができます。。⇒書名50音順目次へ ●グリンピースのいえ 及川賢治 作・絵 竹内繭子 作・絵 教育画劇 かえるのグリンピースは,へやがたくさんある,とてもすてきないえにすんでいます。ふしぎなソファがあるリビングには,本(ほん)がたくさんあって,まいにち読書(どくしょ)もするそうです。ほかにも,たいそうするためのへやとか,ひみつのたからのへや,なんていうのもあります。もちろん,おふろもあるし,あたたかいベッドだって,あるんですよ。 みなさんも,グリンピースのいえの中(なか)を,見(み)せてもらってください。入(い)り口(ぐち)は,のはらにおちている,グリンピースの空(あ)き缶(かん)ですよ。最後(さいご)のページでは,いえの全体(ぜんたい)が見(み)わたせて,ふしぎなソファの正体(しょうたい)もわかります。でも,たからのへやのばしょは…,やっぱり ひみつみたいですね。⇒書名50音順目次へ ●かえるの王さまーまたは忠臣ハインリヒ グリム〔原作〕 ビネッテ・シュレー ダー絵 矢川澄子 訳 岩波書店 200年近く前,ドイツのグリム兄弟は,昔話(むかしばなし)を聞き書きで集め,童話集(どうわしゅう)を出版(しゅっぱん)しました。今ではグリム童話(どうわ)として世界中に知られています。200以上(いじょう)の話があり,それぞれ番号がつけられていますが,1番がこの話です。まりをなくして泣いているお姫様の前に現(あらわ)れた一匹のかえるは,まりをみつけてあげるみかえりに,お姫様(ひめさま)に,ある約束(やくそく)をとりつけますが…。 「かえるの王さま」のタイトルで知られていて,ハインリヒの話の部分が削(けず)られているものもあるのですが,「かえるの王さままたは忠臣(ちゅうしん)ハインリヒ」というのが, 本来(ほんらい)のタイトル。もちろんこの絵本では,忠実(ちゅうじつ)な家来(けらい)のハインリヒさんがちゃんと登場(とうじょう)します。とても美しくてふしぎな絵が,話の魅力(みりょく)を倍増(ばいぞう)させてくれる,高学年の人にもおすすめの絵本です。⇒書名50音順目次へ ●カイロ団長 日本の童話名作選 宮沢賢治 作 村上勉 絵 偕成社 毎日いっしょにたのしく仕事をしてくらしていた,30匹のあまがえるは,ある日「舶来(はくらい)ウェスキイ」を売っている店を見つけます。とのさまがえるが売っていたそのウェスキイを,たくさん飲んで,すっかりよっぱらってしまった30匹,たいへんな目にあってしまうようですよ。 この話の作者・宮沢賢治(みやざわ けんじ)は,明治29年に岩手県に生まれました。37歳(さい)の短い生涯(しょうがい)のあいだに,農学校(のうがっこう)の先生や,農業技術指導者(のうぎょうぎじゅつしどうしゃ)としての仕事をしながら,「雪渡(ゆきわたり」「銀河鉄道(ぎんがてつどう)の夜」「雨ニモマケズ」など,たくさんの童話(どうわ)や詩を書きました。 |