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司書の発行している『としょラウンジだより』に掲載した本の紹介が読めます。

2007年12月号

トナカイ
クリスマスがまちどおしい季節(きせつ)になりました。
今回(こんかい)は、ラウンジにある本(ほん)の中(なか)から、クリスマスにちなんだ本(ほん)を紹介(しょうかい)しましょう。


ぐりとぐらのおきゃくさま 中川李枝子さく 山脇百合子え 福音館書店
 もりで 雪(ゆき)がっせんを していた ぐりとぐらは、雪(ゆき)の上(うえ)に 大(おお)きな足(あし)あとを 見(み)つけました。「だれの あしあと だろう…?」と あとを つけて行(い)くと、たどりついた ところは、なんと 自分(じぶん)たちの 家(いえ)でした。
 ドアを あけると、そこには 大(おお)きな長(なが)ぐつ。かべには、まっかなオーバー、まっしろな えりまき、まっかな ぼうしが かかっています。どうやら だれか いるよう ですね。
 そこへ だいどころから いいにおいが・・・。 さあ、ぐりとぐらは だいどころで だれを みつけるのでしょう?⇒書名50音順目次へ

ちいさなもみのき マーガレット・ワイズ・ブラウンさく バーバラ・クーニーえ かみじょうゆみこやく 福音館書店
 もりのはずれ、大(おお)きな木々(きぎ)から すこし はなれた のはらに ひとりで たっている ちいさな もみのき。このもみのきは、みんなと はなれた ところに いることを、さびしくおもっていました。
 ある冬(ふゆ)の日(ひ)、おとこの人(ひと)が やってきて、「ここまで やってこられない わたしの むすこと いっしょに おおきく なって おくれ。」と いって、もみのきを ほりだし 家(いえ)につれて かりえりました。もみのきは、足(あし)がわるくて ベッドから でたこのとのない おとこのこの ために、うつくしい クリスマスツリーに なったのです。
 冬(ふゆ)がおわると、おとこの人(ひと)は、もみのきを もとの のはらに かえしてくれました。次(つぎ)の年(とし)の冬(ふゆ)も おなじように 家(いえ)にはこばれ、春(はる)には のはらに もどされました。
そしてその次(つぎ)の冬(ふゆ)、おとこの人(ひと)をまっていた もみのきのところへ やってきたのは・・・。⇒書名50音順目次へ

さむがりやのサンタ レイモンド・ブリッグズさく・え すがはらひろくに やく 福音館書店
 「やれやれ、またクリスマスか!」夢(ゆめ)のとちゅうで目覚(めざ)まし時計(どけい)に起(お)こされた、サンタの一日(いちにち)が始(はじ)まります。今日(きょう)は12月24日、一年(いちねん)でいちばん忙(いそが)しい日(ひ)です。  ベッドから出(で)ると、お湯(ゆ)をわかし、トイレに行(い)って、トナカイやペットの犬(いぬ)や猫(ねこ)にもご飯(はん)をあげて、自分(じぶん)もベーコンと卵(たまご)で朝(あさ)ごはん。今日(きょう)のお弁当(べんとう)の用意(ようい)もわすれません。それが終(お)わるとプレゼントの山(やま)をそりにつみ込(こ)み、トナカイをそりにつないで、コートをしっかり着(き)こんだら、さあ出発(しゅっぱつ)!どんな悪(あく)天候(てんこう)も ものともせず、(ちょっと、ぐちは、いいますけどね。)サンタさんは進(すす)みます。
 絵(え)は漫画(まんが)のようにコマ割(わ)りで、ふきだしにサンタさんのセリフが少(すこ)しあるだけで、文字(もじ)はほとんどありませんが、さむがりサンタの一日(いちにち)が、よくわかります。仕事(しごと)を終(お)えたサンタさんが、おふろに入(はい)っているところなんか、とっても幸(しあわ)せそうですよ。 ⇒書名50音順目次へ

クリスマスのまえのばん クレメント・C・ムーアぶん わたなべしげお やく ウィリアム・W・デンスロウえ 福音館書店
 1822年(ねん)(今(いま)から185年前(ねんまえ))のこと、アメリカのニューヨークの町(まち)に住(す)んでいた、ムーアさんという学者(がくしゃ)さんが、子(こ)どものためにクリスマスのたのしい物語(ものがたり)詩(し)を書(か)きました。今(いま)ではサンタクロースとよばれている、太(ふと)った陽気(ようき)なおじいさん(そのころは、セントニコラスとよばれていたそうです)が、プレゼントを持(も)ってやって来(く)るお話(はなし)です。
 この物語(ものがたり)詩(し)『クリスマスのまえのばん』は、アメリカ中(じゅう)に知(し)られるようになり、80年後(ねんご)の1902年(ねん)、デンスロウさんという絵描(えか)きさんが、絵本(えほん)にしました。それが、この本(ほん)(もちろん英語(えいご)を日本語(にほんご)にかえてありますけれどね)です。
ところで、この絵本(えほん)のサンタさんのコートは、緑色(みどりいろ)。この絵(え)が描(か)かれたころ、サンタさんの衣装(いしょう)は、赤(あか)と決(き)まっていなかったようです。100年(ねん)以上前(いじょうまえ)のサンタさんの姿(すがた)、見(み)てみてね。⇒書名50音順目次へ

サンタクロースっているんでしょうか?〔フランシス=P=チャーチ著〕 中村妙子 訳 東逸子 画 偕成社   
 1897年のアメリカでのことです。「サンタクロースなんていない、という友(とも)だちが、いるのだけれど、サンタクロースって、ほんとうに、いるんでしょうか? 」と新聞社(しんぶんしゃ)に手紙(てがみ)を出(だ)した8歳(さい)の女(おんな)の子(こ)がいました。女(おんな)の子(こ)の名前(なまえ)はバージニア。 手紙(てがみ)を受(う)け取(と)ったニューヨーク・サン新聞社(しんぶんしゃ)の記者(きしゃ)は、社説(しゃせつ)でその子(こ)にお返事(へんじ)をくれました。社説(しゃせつ)というのは、新聞社(しんぶんしゃ)としての意見(いけん)を発表(はっぴょう)する、とても大事(だいじ)な記事(きじ)のことです。ニューヨーク・サン新聞(しんぶん)は、この質問(しつもん)に答(こた)えることを、とても大事(だいじ)なことだと判断(はんだん)したのですね。
 110年(ねん)も前(まえ)のことで、お返事(へんじ)を書(か)いた記者(きしゃ)も、質問(しつもん)をしたバージニアも、今(いま)はもう亡(な)くなってしまいましたが、「バージニア、おこたえします。サンタクロースなんていないんだという、あなたのお友(とも)だちは、まちがっています。」という書(か)き出(だ)しで始(はじ)まるこの社説(しゃせつ)は、今(いま)も多(おお)くの人(ひと)に読(よ)み継(つ)がれています。さあ続(つづ)きを、この本(ほん)で読(よ)んでみましょう。⇒書名50音順目次へ

サンタ・クロースからの手紙 J.R.R.トールキン〔作〕 ベイリー・トールキン編 せたていじ やく 評論社 
 1920年のイギリスでのことです。ひとりの子(こ)どもが「サンタクロースはどこにいるの?」と、お父(とう)さんに尋(たず)ねました。そうしたら、その年(とし)のクリスマスから、その子(こ)の家(いえ)へ、サンタからの手紙(てがみ)が届(とど)くようになりました。それは20年(ねん)以上(いじょう)にもわたって続(つづ)いたのです。
 手紙(てがみ)には、サンタクロースの北極(ほっきょく)での暮(く)らしぶりや、愛(あい)すべき、まぬけな助手(じょしゅ)・北極(ほっきょく)熊(ぐま)のことなどが、ユーモラスな文章(ぶんしょう)と絵(え)でかかれていました。この本(ほん)は、その手紙(てがみ)を本(ほん)の形(かたち)にまとめたもの。
 そうそう、そのお父(とう)さんの名前(なまえ)は、J.R.R.トールキンさん。『指輪(ゆびわ)物語(ものがたり)』という長(なが)いお話(はなし)の作者(さくしゃ)であり、オックスフォード大学(だいがく)の先生(せんせい)でした。手紙(てがみ)は今(いま)もその大学(だいがく)の図書館(としょかん)で 大切(たいせつ)に保管(ほかん)されているそうです。⇒書名50音順目次へ

クリスマス・キャロル(岩波少年文庫) ディケンズ作 脇明子 訳(やく) 岩波書店
 19世紀(せいき)のイギリスの作家(さっか)チャールズ・ディケンズの代(だい)表作(ひょうさく)です。今(いま)から160年(ねん)ほど前(まえ)、この物語(ものがたり)が出版(しゅっぱん)されると大評判(だいひょうばん)となり、ディケンズは、これ以後(いご)毎(まい)年(とし)クリスマスの頃(ころ)には、同(おな)じような小説(しょうせつ)を発表(はっぴょう)したそうです。これらクリスマスの物語(ものがたり)があまりに有名(ゆうめい)になったので、ディケンズをサンタクロースと同一人物(どういつじんぶつ)と思(おも)う人(ひと)が多(おお)くいた、という話(はなし)も伝(つた)えられています。
 では、あらすじを少(すこ)しだけ・・・時(とき)は19世紀(せいき)、イギリスのあるクリスマス・イブのこと。よくばりで冷酷(れいこく)な老商人(ろうしょうにん)・スクルージの前(まえ)に、7年前(ねんまえ)に死(し)んだ友人(ゆうじん)の幽霊(ゆうれい)が現(あらわ)れ、これから3人(にん)の幽霊(ゆうれい)がやってくることを告(つ)げます。やがて現(あらわ)れた3人(にん)の幽霊(ゆうれい)たちに、過去(かこ)、現在(げんざい)、未来(みらい)を見(み)せられたスクルージに、なにか変化(へんか)がおきたようですよ・・・。⇒書名50音順目次へ

クリスマスのものがたり フェリクス・ホフマンさく しょうのこうきち やく 福音館書店
 みんなが楽(たの)しみにしているクリスマスは、もともとはイエス・キリストの誕生(たんじょう)を祝(いわ)う、キリスト教(きょう)のお祭(まつ)りです。この本(ほん)は、聖書(せいしょ)に書(か)かれている、キリストの誕生(たんじょう)物語(ものがたり)を、絵本(えほん)にしたもの。美(うつく)しい絵(え)に添(そ)えられた文章(ぶんしょう)は、短(みじか)いものですが、だれにでもわかるように、吟味(ぎんみ)して書(か)かれています。
 ヨーロッパの美術館(びじゅつかん)や教会(きょうかい)には、昔(むかし)の画家(がか)たちが聖書(せいしょ)の一(いち)場面(ばめん)を描(えが)いたものが、たくさん飾(かざ)られていますが、キリストのお母(かあ)さんであるマリアのところに、ガブリエルという天使(てんし)がやってきて、「これからあなたに赤(あか)ちゃんが生(う)まれますよ。」と伝(つた)える場面(ばめん)は「受胎(じゅたい)告知(こくち)」と呼(よ)ばれ、多(おお)くの画家(がか)が描(か)いている名場面(めいばめん)です。(余談(よだん)ですが、今年(ことし)はレオナルド・ダ・ヴィンチの描(えが)いた「受胎(じゅたい)告知(こくち)」がイタリアから日本(にほん)にやってきて、東京(とうきょう)国立(こくりつ)博物館(はくぶつかん)で展覧会(てんらんかい)が開(ひら)かれ話題(わだい)になりました。)この絵本(えほん)も、その受胎(じゅたい)告知(こくち)の場面(ばめん)からはじまっています。また、表紙(ひょうし)の絵(え)は、3人(にん)の賢者(けんじゃ)が、馬(うま)小屋(ごや)で生(う)まれたキリストのところへ、星(ほし)に導(みちび)かれてやってきて、誕生(たんじょう)のお祝(いわ)いをしている場面(ばめん)です。
 著者(ちょしゃ)のホフマンさんは、スイスの人(ひと)で、グリム童話(どうわ)の絵本(えほん)をたくさんつくった人(ひと)ですが、亡(な)くなる前(まえ)、最後(さいご)に手(て)がけたのが、この絵本(えほん)なのだそうです。⇒書名50音順目次へ

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