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読んでみない?
司書の発行している『としょラウンジだより』に掲載した本の紹介が読めます。

2007年11月号

ぼうし ジャン・ブレット作 松井るり子訳 ほるぷ出版
 リサは、しまっておいた ふゆものを かぜにあてるため、ものほしに つるしました。ところが、けいとのくつしたが かたほう ふきとばされて しまいます。
そこへあらわれた しりたがりやの はりねずみハリーが、はなを つっこむと…あらこまった!はりが ささって ぬけなくなって しまいました。しかたなく くつしたを ぼうしのように かぶって あるいていると、いろんな どうぶつに からかわれます。そのたびに あたまを はたらかせて いいかえすのですが…。
 えを よく みていると、ページを めくるまえに、つぎは どんな どうぶつが でてくるか、わかっちゃうひとも いるかも しれません。どうやら、かぜが どんどん つよく なっているらしい ことも わかりますよ。おとうさんや おかあさんにも よんであげると もっとたのしいかも しれません。 ⇒書名50音順目次へ

吾輩は猫である 声にだすことばえほん 夏目漱石 文 武田美穂 絵 斎藤孝編 ほるぷ出版
 「吾輩(わがはい)は猫(ねこ)である」のしゅじんこうは猫(ねこ)。読(よ)んでいると、まるで、この猫(ねこ)がお話(はなし)をかいていたような気(き)に なるのですが、もちろん そんなはずは ありません。本当(ほんとう)に かいたのは、夏目(なつめ)漱石(そうせき)という明治(めいじ)時代(じだい)の文豪(ぶんごう)(すごい小説家(しょうせつか)っていみ)です。
 この本(ほん)は小説(しょうせつ)から、ところどころをぬき出(だ)して、絵本(えほん)にしたもの。ぬき出(だ)してはありますが、文(ぶん)しょうはそのままなので、今(いま)の時代(じだい)のものとは、ひとあじちがう、明治(めいじ)時代(じだい)の文(ぶん)しょうが読(よ)めますよ。絵(え)をかいたのは「となりのせきのますだくん」でおなじみの武田(たけだ)美穂(みほ)さん。表紙(ひょうし)のひげのおじさんは、漱石先生(そうせきせんせい)に よくにています。⇒書名50音順目次へ

あやとりひめ 五色の糸の物語 森山京 作 飯野和好 絵 理論社
 あなたは、あやとりで、本物(ほんもの)の「つり橋(ばし)」や「山(やま)」が作(つく)れますか? 主人公(しゅじんこう)・アヤは身(み)の危険(きけん)がせまると、亡(な)くなったお母(かあ)さんからもらったの五色(ごしき)の糸(いと)を1本(ぽん)ずつ使(つか)って、あやとりをします。すると不思議(ふしぎ)なことに、アヤがつくったあやとりの山(やま)は本当(ほんとう)にそびえ、橋(はし)は谷(たに)にかかり…アヤを助(たす)けてくれるのです。
 本(ほん)のおわりに、山(やま)や橋(はし)などの あやとりのつくりかたが、しょうかいされて います。ただし、アヤのように本物(ほんもの)の山(やま)や橋(はし)までできるかどうかは、わかりませんけれどね。⇒書名50音順目次へ

なん者・にん者・ぬん者」シリーズ 斉藤洋 作 大沢幸子 絵 あかね書房
 ひなた丸(まる)がくらす、何田(なんだ)の国(くに)のにん者(じゃ)村(むら)には、なん者(じゃ)・にん者(じゃ)・ぬん者(じゃ)と、三(みっ)つのくらいがあります。一人前(いちにんまえ)の「にん者(じゃ)」。術(じゅつ)をきわめた にん者(じゃ)だけがなれる「ぬん者(じゃ)」。そして「にん者(じゃ)」めざして修行中(しゅぎょうちゅう)の「なん者(じゃ)」です。
 なん者(じゃ)のひなた丸(まる)は、まだ修行中(しゅぎょうちゅう)の子(こ)どもですが、にん者(じゃ)のおとうさん、おかあさんは、仕事(しごと)がいそがしく、村(むら)をはなれている事(こと)が多(おお)いので、いつもは、ぬん者(じゃ)のおじいちゃんと、ふたりでおるすばん。とくいな術(じゅつ)は、みけねこの衣装(いしょう)がかわいい「ねことんの術(じゅつ)」なんだって。ほかにも空蝉(うつせみ)おとしの術(じゅつ)とか、ばけねこ鏡(かがみ)わりの術(じゅつ)など、いろんな術(じゅつ)の修行(しゅぎょう)にはげんでいますよ。⇒書名50音順目次へ

レイチェル 海と自然を愛したレイチェル・カーソンの物語 エイミー・エアリク文 ウェンデル・マイナー絵 池本佐恵子 訳 BL出版
 このままでは春(はる)が来(き)ても、小鳥(ことり)は鳴(な)かない…。レイチェル・カーソンは、いまから50年(ねん)ほど前(まえ)に『沈黙(ちんもく)の春(はる)』という本(ほん)で、環境破壊(かんきょうはかい)の危機(きき)を訴(うった)えたアメリカの生物学者(せいぶつがくしゃ)。害虫(がいちゅう)退治(たいじ)の農薬(のうやく)で、さまざまな生物(せいぶつ)が死(し)んでいる、というたくさんのデータを忍耐(にんたい)強く(つよく)集(あつ)め、整理(せいり)して、本(ほん)を書(か)きあげたのです。
 これをきっかけに環境保護(かんきょうほご)の運動(うんどう)が、世界的(せかいてき)に広(ひろ)がっていきました。そのレイチェルの伝記(でんき)を絵本(えほん)にしたものです。絵本(えほん)は低学年向(ていがくねんむ)けと思(おも)われがちですが、どの学年(がくねん)の人(ひと)にもオススメです。⇒書名50音順目次へ

魔術 日本の童話名作選 芥川竜之介 作 宮本順子 絵 偕成社
 ある雨(あめ)の晩(ばん)のこと、竹(たけ)やぶに囲(かこ)まれた小(ちい)さな西洋館(せいようかん)に住(す)むインド人(じん)魔術師(まじゅつし)のもとをたずね、不思議(ふしぎ)な魔術(まじゅつ)を見(み)せられた主人公(しゅじんこう)は、この魔術(まじゅつ)は、あなたでも使(つか)える、と言(い)われます。ただ、それには、一(ひと)つだけ条件(じょうけん)があったのです…。
 この本(ほん)は、芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ)が、大正(たいしょう)8年(ねん)に書(か)いたお話(はなし)を、絵本(えほん)にしたもの。芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ)は、大正(たいしょう)から昭和(しょうわ)のはじめに活躍(かつやく)した小説家(しょうせつか)です。子(こ)ども向(む)けのお話(はなし)も書(か)いていて、『蜘蛛(くも)の糸(いと)』『杜子春(とししゅん)』などがよく知(し)られています。「芥川賞(あくたがわしょう)」という有名(ゆうめい)な文学賞(ぶんがくしょう)は、この人(ひと)を記念(きねん)してつくられたものです。⇒書名50音順目次へ

小さな男の子の旅 エーリヒ・ケストナー著 榊直子訳 堀川理万子 絵 小峰書店
 小(ちい)さな男(おとこ)の子(こ)が一人(ひとり)で、病気(びょうき)のお母(かあ)さんのお見舞(みま)いに行(い)く『小(ちい)さな男(おとこ)の子(こ)の旅(たび)』と、お母(かあ)さんと死別(しべつ)し、お父(とう)さんの再婚(さいこん)で新(あたら)しいお母(かあ)さんができる女(おんな)の子(こ)のお話(はなし)『おかあさんがふたり』という、2つの短編(たんぺん)がおさめられています。両方(りょうほう)とも、何十年(なんじゅうねん)も前(まえ)に書(か)かれたものですが、今(いま)でも、読(よ)む人(ひと)の心(こころ)を切(せつ)なさでいっぱいにしてしまう、思(おも)わず涙(なみだ)があふれてくる物語(ものがたり)。
 著者(ちょしゃ)エーリヒ・ケストナーは、『飛(と)ぶ教室(きょうしつ)』や『ふたりのロッテなどで知られるドイツの児童文学作家です。⇒書名50音順目次へ

天動説の絵本 てんがうごいていたころのはなし 安野光雅 著 福音館書店
 このあいだまで、ラウンジには太(たい)陽(よう)系(けい)の惑星(わくせい)の模型(もけい)が飾(かざ)られていましたね。それを見(み)ていた皆(みな)さんは「地球(ちきゅう)は丸(まる)くて太陽(たいよう)のまわりを回(まわ)っている」ということは、きっと知(し)っていると思(おも)います。
 でも、むかしむかし、中世(ちゅうせい)ヨーロッパの人々(ひとびと)は、地球(ちきゅう)は じっとしていて、太陽(たいよう)のほうが地球(ちきゅう)のまわりを回(まわ)るのだと、考(かんが)えていました。地面(じめん)は平(たい)らで、海(うみ)の向(む)こうには大きな滝(たき)があるとか、伝染病(でんせんびょう)は魔法使(まほうつか)いや悪魔(あくま)の仕業(しわざ)だということを、みんなが信(しん)じていた時代があったのです。この絵本(えほん)はそのころお話(おはなし)です。⇒書名50音順目次へ

精霊の守り人 上橋菜穂子 作 偕成社
 今年(ことし)4月にアニメ化されNHKBSで放送(ほうそう)されたので、知っている人も多いかもしれませんね。主人公(しゅじんこう)は武術(ぶじゅつ)の達人(たつじん)で、30歳(さい)過(す)ぎの女用心棒(おんなようじんぼう)、バルサ。
 ある偶然(ぐうぜん)から、新(しん)ヨゴ皇国(こうこく)の第二皇子(だいにおうじ)チャグムを助(たす)けたバルサが、彼(かれ)を守(まも)るために奮闘(ふんとう)する『精霊(せいれい)の守(も)り人(びと)』から、完結編(かんけつへん)『天(てん)と地(ち)の守(も)り人(びと) 第三部(だいさんぶ) 新ヨゴ皇国編(しんこうこくへん)』まで全部(ぜんぶ)で10巻(かん)が出版(しゅっぱん)されています。(そのうち2さつは、チャグムが主人公(しゅじんこう)となる『虚空(こくう)の旅人(たびびと)』と『蒼路(そうろ)の旅人(たびびと)』で、タイトルに「守(も)り人(びと)」はつきません。)
 著者(ちょしゃ)の上橋(うえはし)菜穂子(なおこ)さんは、児童文学作家(じどうぶんがくさっか)であり、オーストラリアの先住民(せんじゅうみん)について研究(けんきゅう)されている大学(だいがく)の先生(せんせい)でもあります。
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