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咲き乱れる高山植物(2)

7月3日(水)〜11日(木)

 

    

 それにしても花が多い。 何処に行っても山の斜面や道端や草原に草木の花が咲き乱れている。   花好きや写真マニアの多い旅仲間が「ここで停めて!」と大声をあげると、 「ここは道が狭くて危ないから、もう少し先の広いところで停めますね。 そこにも花はいっぱいありますから!」と、 運転しながら唄を歌うチベット族の陽気な運転手の意向を聞いた中国人ガイドの宋さんが応える場面もしばしばだった。

 花を見かけると大急ぎで近くに寄って行き、「これは何ていう花だろう?」と花や葉の形を観察するのだが、雲南の高地ではそれが容易ではない。 旅仲間の植物の先生も、「う〜ん、何でしょうねえ?」と首をかしげることも多いうえ、ちょっと急いだり坂を上ると息が切れてハアハアする。 しゃがみこみ、カメラを構えてぶれない様に息を詰めシャッターを押すのだが、やおら立ち上がる時の苦しいことったらない。 目がくらくらして、しばし息を整えねば動けない。 高地に長い時間いたことが無かったので、酸素が薄いということを実感できたのは今回の旅が初めてだった。 

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ドデンドロン・オルトクラダム  (ツツジ科ツツジ属)

    

トウヒの生える岩山に濃い紫のツツジが咲いていた。 中国ではツツジもシャクナゲも皆ツツジと呼んでいるそうだ。 

(7/8日 徳欽、標高4000m)

ロドデンドロン・ルピコラ

(ツツジ科ツツジ属)

    

ツツジの最盛期は6月だそうだが、4000m近くでは咲き残ったツツジを見ることが出来た。黄色いツツジも珍しい。

(7/8日 徳欽、標高4000m)

    

ポテンティラ・クネアナ

(バラ科キジムシロ属)

    

これは何だろう? キンポウゲの一種かな・・等と想像したがとうやらキジムシロの仲間らしい。

(7/6日 徳欽、標高4000m)

カシオペ・ペクチナータ

(ツツジ科イワヒゲ属)

    

花は昔山で見たツガザクラに似ていたが、葉の形がイワヒゲ。植物はどうやら葉の形で判別するようだ。

(7/8日 徳欽、標高4000m)

    

ヒイラギソウの仲間?

(シソ科****属)

    

花の形はキランソウのようだが付き方はヒイラギソウに似ている。図鑑を探しあぐねてあきらめた。多分シソ科の仲間?

(7/9日中甸の納帕海、標高3400m)

アネモネ・リブラリス

(キンポウゲ科イチリンソウ属)

    

この花は可愛かった。 一目見てイチリンソウの仲間だと思ったが、葉がいやに細いのでびっくり。

(7/5日 中甸、標高3400m)

     

シレネ・グラシリカウリス

(ナデシコ科ノミノツヅリ属)

 

これに似たものは見たことが無い随分変わった花だ。 フクロナデシコも変わってるからその類かもしれない。

(7/9日中甸の納帕海、標高3400m)

ゲンチアナ・クラシカウリス

(リンドウ科リンドウ属)

 

花の一つ一つは確かにリンドウ。 でもこんなに花が固まって咲き、葉も厚くて大きいのには驚いた。

(7/5日徳欽、標高4000m)

    

アクイレジア・ロッキイ

(キンポウゲ科オダマキ属)

 

雲南にもオダマキが咲いてるんだ!と感激した花。 ヤマオダマキによく似ている。

(7/7日徳欽、標高4000m)

アカバナの仲間?

(アカバナ科アカバナ属?)

 

綺麗な花が咲いてる!と近寄ってみたら今まで見たこと無い花だった。 図鑑で探しても何の仲間かすら分からない。

(7/7日徳欽、標高4000m)

  

ロサ・スエギンゾウイ

(バラ科トキワサンザシ属)

 

日本のタカネイバラに良く似た花。 山で見るノイバラでもこのピンクのが特に可愛い。

(7/7日徳欽、標高4000m)

ペディクラリス・ロンギフロラ

(ゴマノハグサ科シオガマギク属)

   

シオガマギクの仲間が多いのには驚いたが、これもちょっと変わった可愛いシオガマギクだ。

(7/9日中甸の納帕海、標高3400m)

     

コラロディスクス・フラベルラータス

(イワタバコ科サンゴイワギリソウ属)

    

  イワタバコの仲間だが、日本の高山で見るのとは少し違ってなかなか可愛い。

(7/9日中甸の納帕海、標高3400m)

キキョウの仲間?

(キキョウ科*****属)

    

旅の最後に日、昆明の西山で見た小さな花。日本のタニギキョウに似た可愛い花だった。

(7/11日昆明、標高2000m)

       

リシマキア・タリエンシス?

(サクラソウ科オカトラノオ属)

 

図鑑に出ていた一番近そうな名を記したが、葉や花の付き方が違うような気もする。遠目にはオカトラノオに似てると思ったのだが・・。

(7/5日虎跳峡、標高2000m)

コリダリス・パキセントラ

(ケシ科エンゴサク属)

 

この青いエンゴサクは、日本のエゾエンゴサクやミチノクエンゴサクより花が密に咲いてるような気がした。何れにしても普段お目にかかれない。

(7/6日徳欽、標高4000m)

       

タネツケバナの仲間?

(アブラナ科タネツケバナ属)

     

葉が写ってないが、葉はシオガマギクの葉だった。だから種が伸びてなければシオガマギクの仲間にしたい花だ。

(7/9日中甸の納帕海、標高3400m)

インディゴフェラ・ペンドゥラ

(マメ科コマツナギ属)

 

葉も花もコマツナギに良く似て可愛い。 でもこちらの方が概して大きめだった。

(7/7日徳欽、標高4000m)

      

ヨメナの仲間?

(キク科*****属)

 

茎の先に花が一つのキク科のものは沢山あったが、このように固まって咲いてるのが図鑑で見つけられない。

(7/7日徳欽、標高4000m)

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