Page 3

咲き乱れる高山植物(1)

7月3日(水)〜11日(木)

 

    

 雲南省は高山植物の宝庫。 この花を見たくてあえて雨季のこの時期訪れました。 噂に違わず見事な花達の饗宴に、さすがに「桃源郷」と言われるだけのことはありました。中でも圧巻は、長年の夢だった幻の「ブルーポピー」に対面出来たことでしたが、ここではちっとも「幻の花」ではないことにも大感激でした。 

 見る花はどれもその名が分からぬものばかりで、花や葉の特徴から花の種別を想像するのが関の山でした。 中には花は何かに似てるのに葉は別の種類に似てたりして、判断できないものもやたらに多いんです。 

 記すことが出来た花の名は、下記文献に記載されていた学名によりました。 僕みたいな素人は「どんな花の仲間なのか」さえ分かれば満足ですが、中には種別の判断すら出来ない不思議な花も多いので、「さすが雲南」と妙なところに感嘆させられました。 150種位の写真を撮ったのですが、ここではその一部を紹介します。 

(参考文献 : 森 和男著 「雲南の植物」 )

下の写真をクリックすると大きい写真が表示されます。 ここに戻るにはプラウザの「戻る」が便利です。 

 

メコノプシス・プラッティー

(ケシ科メコノプシス属)

 

背丈7〜80cmのこの「ヒマラヤの青いケシ」に会えて大感激。背が高いし、見慣れたポーピーと花の付き方が随分違う。 実は何種類かあるんだという。

(7/9日中甸の納帕海、標高3400m)

メコノシス・ホルリドゥラ

(ケシ科メコノプシス属)

 

ヒマラヤの空の色を想像していたのでこれがイメージの中にあったブルーポピーに一番近かった。背丈は40cm位と小柄だが花は大きかった。

(7/6日徳欽、標高4000m)

   

メコノシス・ホルリドゥラ その2

(ケシ科メコノプシス属)

 

こちらはちょっと赤味が入った花の大きなブルーポピー。よく見ると少しずつ色も違うのがある。

(7/9日中甸の納帕海、標高3400m)

メコノプシス・プラッティーの群落 (ケシ科メコノプシス属)

 

小高い斜面に見つけたこの群落。 薄い酸素にあえぎながらシャッターを切りました。

(7/9日中甸の納帕海、標高3400m)

   

リリューム・ドゥシャテリー

(ユリ科ユリ属)

 

山の斜面に咲くピンクのユリに嬉しくなってシャッターを切りました。

 花の形はクルマユリのようだがこんな綺麗な色のユリは初めて。

(7/9日中甸の納帕海、標高3400m)

ペディクラリス・シホナンタ

(ゴマノハグサ科シオガマギク属)

 

ヨツバシオガマに似たシオガマギクの仲間の花は非常に沢山咲いてましたが、ちょっと変わったこの花が可愛いと思いました。葉の形がこの属の特徴のようです。

(7/7日徳欽、標高4000m)

       

シノグロッサム・アマビレ

(ムラサキ科イワムラサキ属)

    

草原一面にこの花が咲き乱れている風景は見事だった。

そのままお花屋さんで売っててもおかしくない。

(7/4日麗江、標高3000m)

タリクトルム・デラバイ

(キンポウゲ科カラマツソウ属)

      

自然に咲くピンクのカラマツソウはほんとに可憐で可愛い。こんな形の花を付けたカラマツソウは初めてだ。

(7/4日麗江、標高3000m)

   

タリクトリム・デラバイ(白花)

(キンポウゲ科カラマツソウ属)

 

知っているカラマツソウのブラシのような花とは違い、この白花も花弁が大きく可憐で可愛い。

(7/5日中甸、標高3400m)

シオガマギクの仲間?

(ゴマノハグサ科シオガマギク属)

 

図鑑に出てないがシオガマギクの仲間らしい。 葉の特徴からシオガマギクの仲間だと先生が教えてくれた。

(7/4日麗江、標高3000m)

   

アンドロサーケ・ブレヤナ

(サクラソウ科トチナイソウ属)

 

車窓の斜面に鮮やかなこの花が目に付いて、停めてもらって撮った花。 これがサクラソウの仲間というから随分変わった色もあるもんだと感嘆。

(7/6日中甸、標高4000m)

 

スクティラリア・オルトカリックス

(シソ科タツナミソウ属)

 

花の形や付き方でそれと分かるタツナミソウの仲間。 似たような花がいろいろあるもんだと嬉しくなる。

(7/5日中甸、標高3400m)

   

アンドロサーケ・スピヌリフェラ

(サクラソウ科トチナイソウ属)

 

これもなかなか可愛い変わったサクラソウだなあと感嘆。 でも似たようなのが多くて図鑑を見ても名が正しいか自信が無い。

(7/5日中甸、標高3400m)

ノモカリス・フォレスティー

(ユリ科ユリ属)

 

これは一体何の花?と想像もつかなかった。 先生にユリの仲間と言われ、そう言われればそうだ!と納得。

(7/5日中甸、標高3400m)

    

ペディクラリス・モンベルギアナ

(ゴマノハグサ科シオガマギク属)

 

まるでスイトピーのような綺麗な花と思ったら、葉は確かにシオガマギクの葉だった。

(7/5日中甸、標高3400m)

ロドデンドロン・ワルディー

(ツツジ科ツツジ属)

 

未だキバナシャクナゲが咲いてますよ!とガイドの宋さんが案内してくれた。2m近い大きな樹だった。

(7/6日徳欽、標高4000m)

     

ロドデンドロン・デコルム

(ツツジ科ツツジ属)

 

先月は山一面ツツジが咲き乱れて壮観だったと言うが、山の高いところで僅かに咲き残っていたこの花に出会えて嬉かった。

(7/8日徳欽、標高4000m)

オトギリソウの仲間?

(オトギリソウ科****属)

 

気になっていたこの花を図鑑で探すことが出来ず残念。もしかするとトウダイグサの仲間かもしれない。

(7/5日中甸、標高3400m)

    

プリムラ・セクンディフロラ(赤)

プリムラ・シッキメンシス(黄)

(サクラソウ科サクラソウ属)

   

一面に咲き乱れるこの花に、えっ! これがサクラソウの仲間?と一瞬信じがたい気持ちだった。

(7/7日徳欽、標高4000m)

ラシオカリウム・トリコカルプム

(ムラサキ科イワムラサキ属)

    

花の姿はハマベンケイソウに似た変わった花。 図鑑で見たらムラサキ科、これは想像も出来ない不思議な花だ。

(7/4日麗江、標高3000m)

    
Page 1 雲南省の美しい景観
Page 2 雲南省の少数民族
Page 4 咲き乱れる高山植物(2)

前のページ