宵明けの碧空に -14- そのあのにいる君たちはどうしたの?

  








なるほど、やってられない。
僕らは空に喩え、そしてその個人的人間性を他人により勘違いすることで生きてきた。
つまり、愛だ。

しかし、さっきジラーから話があったように、
僕らは話が通らないのだ。
そして、誰も彼もが気付いている、どうもそのようだ。

とすればだ、タイムトラベラーが何とか僕らと話をつけようとしているのではないか。という点に目を向けるのではなく、
タイムトラベラーはもう既に戦いきっていると考えて動くのが正しいのではないだろうか。

そうすると、今度は逆が言えて、何とか話をつけようとしている点がないがしろになって当然なのだ。
つまり、僕らはテープレコーダーに向かって話しかけているようなものだと言える。
それなのに僕らときたら、一生懸命にその大事なPresenseでその人のために話しかけていたのだ。

では、ラーク先生とはどういう人物であろうか、
元々ラーク先生は、自分の意見を述べ、僕から答えを引き出してくれる程の人であった。
その先生が喋れなくなったのはつい最近で、どうにもしゃべり方がおかしいとしか言いようがない。

つまり、それは先生は答えを聞き出していることに他ならない。
それって、誰かさんたちの話とほとんど変わりなく、
そんな人いないのだ。

分かるだろうか、誰かさんたちの話とほとんど変わりないということは、
誰かさん達は先生とおんなじように答えを聞き出してしゃべるような存在になっているということだ。

-ばっかやろう。-


では、この話が逆内容すぎて、泣いている人がいるかいないかの話を考えてみたい、
つまり、逆内容すぎるからと言って怒っている君たちが本当にいるかどうかの話と、
泣いている人の為に怒っているのかという話だ。

誰かさんたちの話とほとんど変わりないということは、
そんな人いないのだ。

-ばっかやろう。-

じゃあ、そろそろ考えてみたい、僕らは良い人すぎるのかという問題だ、
誰かさんたちの話とほとんど変わりないということは、
そんな人いないのだ。

-ばっかやろう。-

それでは、話をひっくり返したいと思う。

「ん、聞こえなくなったな。一体どうしたんだ。」

-ばっかやろう。-


そんな人いないのだ。

-ばっかやろう。-


そんな人いないのだ。

-ばっかやろう。-


どうするんだよ。

-ばっかやろう、お前が気付いて何になる。-


そういえば、そうだ。
現代文明神だけの話ではない、そう。ショベルカーの話。

はっきり言って届かない、この腕 2 mあるかどうかの短い長さ。
何でこんな事考えているんだろうと思うのだけれども、

君たちに分かるだろうか、
神様たちは帰ってこれてなかったということだ。

どうするのか。ブルドーザーを使うしかないとしか思えないが。


「もう!知らないぞ!」