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宵明けの青空に3 -9- 魔法文明の連中
「重たい海水よね、水でいいなら形にしてしまいましょう。」
スノーが空に手を振った。
光線が空から降ってくるが見えない。
「アマルガムで作ればいいじゃない。」
微小金属が海水を掴んで見えなくなった。
「光の槍か、もうちょっと使いやすくならないかしら。」
マイクロ波が相変化を起こすと、
きらきらとした光タラップが作られた。
「さあ、逃がさないわよ。」
空中を光の階段で空をスノーが上がっていく。
「スノーさん。やっぱりあなただったんですね。」
ハントがやっと追いついた。
「あらら、ライアン君たちじゃない。」
「とんでもない騒ぎですね、錬金術師のせいではないですか。」
「フィッシュジェットはどうしたのよ。」
「乗ってきましたけどね。当然、なかなか飛びませんよ。」
「嫌ね、私のせいじゃないんだから。」
「私は錬金術師なのよ、これくらい当然なんだから。」
スノーはパタタタと階段を上がっていった。
「もう、逃がしませんよう。」
ハントが悔しそうに地団駄を踏むと、宙に浮いた。
「全く、計算違いよね。」
スノーが笑って階段を駆け上がっていく。
「何だ、飛べるのか。」
ジラーがジャンプする。
海際の秘密基地まで、追いかけっこしたのだった。