宵明けの天空に -1- 何の装置

  



ロップじいちゃんは教会の奇跡を止めた。
しかし、僕の教会の奇跡というのはまだ続いている。
食べ物の味がしないのだ。
ロップじいちゃんと海底神殿にお宝探しに出掛けたのを思い出す。

海底神殿にもオーパーツがあったのかもしれない、
月に隠したかと思えば、海の底が怪しいのだ。

しかし、僕らは海底神殿からの脱出を果たした。
海底神殿のオーパーツはどこにあるかは分からなかったのだが。

この鍵はロジックにある。
オーパーツじゃないと、オーパーツの気持ちは分からないこと。
それなのに再脱出の道があるのだ、

僕らに間違いを働かせようとしているオーパーツは、
間違いを誘発するものと違う。
学習装置みたいなものなのだ。
ただし、こころのつくりと合わない。

つまりは、勉強をしろと言っている先史文明のありがたい装置だったのである。
しかし、願いをかなえてくれるわけではない。
現在はロップじいちゃんが持っている。

火星と言えば戦争の神様である、
海底神殿に納められているオーパーツは、トラブルの元でしかない。
故障品なのだろうか。

M,A,R,T,U マルツと言えば12神である、守護聖人なのだろうか。
産業のトップが学習装置をくれたのだろうか。

これまで散々悩んだけれど、戦争ではない。
戦争ではないんだ。




何か変な風が吹いている、熱くて寒い風、
みんな宇宙クジラになってしまう。
何も言い出したくない。
すべてを飲み込むのだろうか。