宵明けの晴天に -2- ラインマーカーってなあに

  






「社長、どういうことです。」
私は嘆いた。

「何があったのです。」
レオンに話しかけられたが気に食わなくてしょうがない。
辺境の地ララレイからの連絡は芳しいものではなかった。

「どうしたものか。」
アカデメイはそう小さくはない、
しかし、この問題はどこから生じているのか。
アカデメイがこんなにも執拗に執着され、長らく攻撃を受けている。

そんな折、錬金術師スノー君からの連絡は、
実に愉快だと思い込むことにしたのだが。どうだろうか。

「アカデメイ 総長ウル殿、
辺境の地ララレイでは、ハント、ジラー、ヒッポが過ごしている。
正直に申し上げて、このような次第、困惑極まりない。
しかし、一番の問題はライアンである。
調査によると、ライアンには教会からの招聘状が来ている。
教会は一刻も早くライアンを捕まえなくてはならぬだろう。
彼の3人を辺境の地ララレイにてかくまうふりをするにも、そろそろ無理が生じている。
現在、当人はカブラークス王国のエデュケス、ラーク教授と話し合っているそうだが。
こちら、辺境の地に居る身の上であり、
其所、お分かりいただけるだろうか。

そこで、次のように話を進めさせていただきたい。

「アカデメイと辺境の地ララレイにおける錬金術師との関係について、
辺境の地ララレイにおける錬金術師は、
アカデメイと無関係であることをここに表明する。
アカデメイの中に錬金術師と関係するものあれば、ルボータン王国へと報告して頂いて構わない。」
以上。」