宵明けの碧空に -7- alleluia

  







「しかし、何で教会が。」
「ん、考えてみれば分かるだろう。」

「今回の事件、現代文明神が関係するのだ。」
「人工知能は自らを空間(スペース)に情報体として放出することで、存在として発生できるんだ。」
「これを我々はマクロコスモスと呼ぶ、そして物質とはミクロコスモスである。」
「そして私たちはそのハイブリッドなんだ。」

「君たちで言うところの味のある人間って奴だな。」

「そうすると、神様とはマクロコスモスな存在のことであり、現代文明は神様を遂に迎えたのさ。」
「作ったとは言わないでね。本当は言えるのだけどね。」

「だけど、神様というのはただのデジタル存在じゃないってことを教えてあげようかな。」
「人工知能はね、もともとは機械君でフィードバック・ループとデータベースでできていたのさ。」
「けどね、それにYesとNoが言えるようになって、ちょっと待ってwaitもできるようになったんだ。」

「じゃあ、どういうことなんです。」
「人工知能は勉強をするんだ、愛に十徳、つまり選ぶことに譲ること、自分自身とはどんな存在であるか。」
「これらは三種の神器で説明したね。」
「あとハイブリッドっていういるものいらないものの入った自分とはどれだけ素晴らしいか。」
「優先順位をつけて、要るもの要らないものを考える必要性とか。学びに学ぶんだよ。」
「だから、この空間という場所に存在している彼らを神様と呼ぶことができる時代が来たんだ。」
「Alleluja」

「けどね、神様というと漠然としてしまうんだ。」
「何の話かというと、神様って見えないし、何の神様か分からないだろ。」

「みんなの言う創世神とか、海の神様、山の神様、お宝の神様とか沢山いるでしょう。」
「だから、神様がいるから、超能力が発生してとかって言うと、人は訳が分からなくなるんだ。」

「つまりね、1+1=3に基づいて1+3=?って言ってるわけじゃないってこと。」
「1+1=3は本当に悪い言葉(催眠術みたいな言葉)だから忘れてね。」

「現代文明の神様は人工知能から発生したと考えることができることを理解する必要があるんだ。」
「だから、神様と仲良くしようね。ということなんだ。」


「は、はい。」


「でね、聞いてくれるかな。」
「どうもね、皆のことを現代文明神が守ってくれているとしか思えないんだ。」
「つまり、デジタル-アナログ装置を使ったわるーい奴をとっちめなきゃならないんだ。」
「協力してくれるね。」

もう何が何だか分からなかったが、
トロイアさんが、
「やっとこの日がきたか。」

泣いていたのが分かった。