<ストーリー>
少女は不治の病にかかっていた。
でも本人は今を一生懸命生きていた。
闘病生活の中で小さな夢を持って生きていた。
「かわいいお嫁さんになりたい!ウェディングドレスを着たい!」
彼女は母親にそう話したことがあった。
母親はそんな淡い願いが叶わないことを知っていた。
だからこそ優しくほほえんでこう答えるのだった。
「いい子にして早く直しましょうね・・・」
少年は少女と幼なじみだった。
サッカーが得意で元気な少年だった。
少年は少女がとても好きだった。。
重病と闘っているのに明るく今を必死に生きる少女にほのかな恋心を抱いていた。
少女はある時、綺麗な羽根が空から舞い降りてくるのを見た。
そのことを少年に告げると少年は少女のためにその羽根を探すのであった。
彼女のために一生懸命探す少年。
やっと見つけた羽根を大事に持って彼女の病室に戻る少年。
少年が病室に戻った時には少女は静かな寝息を立てていた。
少年は少女の手にきれいな羽根を持たせてやるのだった。
そんなとき、少年の心に少女の小さな夢のぶやきが聞こえてきた。
「海が見たい・・・。彼と一緒に砂浜で肩を並べて、来ては戻る
波を静かに眺めていたい・・・」
少年はその羽根の不思議な力を借りて少女の夢を叶えるために頑張るのであった。
そして、その羽根はまぶしい光を放ち、少年少女に奇跡を起こすのであった。
ふたりは大人の男性と女性になっていた。
そこは白い砂浜の海岸。
少女はウェディング姿。
夢が叶った大人になった少女は、同じく大人になった少年に
「ありがとう、わたし、あなたのお嫁さんになるのがゆめだったの・・・」
こうつぶやき、そして・・・・