(通算第56回)
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     各地区の紹介 C [井 野A]
          開発慌ただしい井野地区に点在する「守り神」たち         (約4.3キロ)  
コース                   
志津コミュニティセンターー07.ー長割遺跡・井野小学校ー.0.3ー厳島神社ー0.2ー庚申大神(庚申様)ー0.2ー子安観音・井野5番組辻切り0.2ー天満宮03ー梵天塚 0.1ー庚申塚0.子の神神社(子の権現)0.1.ー秩父巡拝道標ー0.大師道道標・井野3番組辻切りー0.3ー八社大神(八社宮)ー0.1ー宮の杜公園01.ー井野1番組@辻切り0.2千手院0.ー愛宕神社ー0.ー井野1番組A辻切り0.ー井野2番組辻切り0.志津コミュニティセンター 
 井野地区2回目の今回は、開発慌ただしい「井野北部」を紹介します。
 開発工事中のため、通行止めや迂回路が多いので十分注意して散策をお楽しみください。
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志津コミュニティセンターを出発して先ずはここへご案内です。
国指定史跡『井野長割遺跡』面積は22,955.65u
 縄文時代後期の異形台付土器など、多く出土しています。この遺跡は、昭和44年の市立井野小学校の建設工事中に大量の土器が出土しことに端を発しました。平成17年3月2日に国指定史跡『井野長割遺跡』として登録されました。
 通り抜け出来ないので引き返し、小学校のグランドの脇を通って厳島神社へ。かっては湧水があり、水源だった場所です。弁天・水神として崇められています。現在は湧水も涸れ、住宅地開発の渦中にあり参拝もままならない状況です。                     
 またまた引き返し、大通りを渡り、庚申大神(庚申様)へ。ご神体は自然石で弘化丙午(1846)、嘉永7年4月申寅(1854)と刻まれています。現在でも庚申行事が引き継がれています。                                         
 次は子安観音と辻切り(井野5番組担当)へ。千手院から志津駅方面への道路の左側にあります。寛政11年(1799)の刻みがあり、女人講として子どもの成長を祈る仏さまとして大事にされています。すぐ近くには辻切りがあります。
 来た道を引き返し十字路を左折、左に開発工事、右に住宅街を見ながら坂道を下ると間もなく井野西谷津公園に出ます。この公園の一角にこのお目当ての『天満宮』が鎮座しています。鳥居は<天満宮>、祠の中には<満天宮>の銘が刻まれています。
                (左)鳥居(天満宮)              (右)祠の内部(宮 天 満
 来た道をバス通りまで引き返し、千手院に向かって進むと右側に『梵天塚』、井野の方々の出羽三山碑が大小13基祀られています。古いのは文政2年(1820)、新しいのは昭和62年(1987)です。
 井野の庚申塚 梵天塚の近くにあり、5基の庚申塔が祀られています。笠つきのもの(青面金剛像)は寛政4年(1792)に建てられました。他の4塔は文字塔です。この塚から畑1枚西にも塚があり、青面金剛像を彫った庚申塔が1基祀られています。
 梵天塚、庚申塚を過ぎて林のトンネルに差し掛かる左側に鳥居、そこが『子の神神社』です。ゴンゲン様と呼ばれる五穀豊穣の神様ですが、イナリ様とも呼ばれ、元は稲荷神社でした。社殿の右にはお稲荷さんが祀られていて、「稲荷大明神」と刻まれた石碑があります。
 すぐ近くに『秩父巡拝道標』があります。近くの民家には梅が咲きほこっていました。秩父33番を巡拝完了した者が造立した供養塔です。また、この塔は道標を兼ね、右が萱田、左が大和田を示しています。
 大師碑道標と辻切り すぐ先の三叉路にありますが、ガードレールのため良く見えません。千手院境内に大師堂があるので、そこにお参りに行くための道標であるといわれています。三叉路を下る途中にある辻切りは井野3番組が担当です。
 八社大神(八社宮) 辻切りのある坂をくだると向い側に見える山が八社大神です。元は12柱の神を祀っていましたが、4柱を小竹(四社大神)に分祀したので、八社大神といわれています。八社大神のある山には道祖神社浅間神社があります。道祖神社の祠には文化12年(1815)の石碑が祀られています。浅間神社には石塔5基が祀られています。
 山の東側に階段があり、最近完成した宮の杜公園に降りられます。完成:平成19年8月1日、面積:4.12ha
 公園を出て井野本村に戻る際、山道を辿ると途中で辻切り(1番組@担当)に出会います。この大辻の特徴は頭の無いことです。
 近くに名刹『千手院』があります。春は桜、秋は紅葉、素晴らしさは格別です。
 
 真言宗豊山派、山号は稲野山、本尊は千手観音。境内には、参道の石仏群(地蔵尊、秩父巡拝塔、十九夜塔、二十三夜塔)、本堂奥の歴代墓所には五輪塔(高さ3.2m、享保9年(1624))もあります。
 文化財としては佐倉市教育委員会が平成7年8月に指定した金銅五鈷杵(こんどうごこしょ)があります。
 千手院入口前からほんの少し小竹・ユーカリが丘方面に向い十字路を右折、畑の先に愛宕神社があります。
 先程の十字路まで戻りましょう。坂を下ると変形十字路に出会います。右側の大きな木にとぐろを巻いているのが、井野1番組Aが製作した辻切りです。今日も疫病などが井野本村に侵入しないように睨みをきかせています。
 山際の道を200m進むとここにも辻切りが・・、井野2番組担当です。ここから程なく出発地点の志津コミュニティセンターです。