REALFLIGHT 9

(作成 2020/05/29から随時更新)
フタバ発売RF9.5とRF9.5sについての記述を追加した 2022/03/29追加
インテル12世代&13世代CPUでRF9.5不具合発生について 2023/6/30追加

REALFLIGHT 9 について

 RF9の大きな変更点は
○販売元がGREAT PLANEからHORIZON HOBBYになりました。
○INTERLINK CONTROLLERがSpektrum製INTERLINK DX CONTROLLERとなりこれまでと全く違うコントローラーになりました。
○ソフトをインストールするときCONTOROLLERのS/Nが不要となりソフトのS/Nだけを入れれば使えるようになりました。
○これまでのINTERLINK X-CONTROLLER 、ELITE CONTROLLLERなど旧タイプのコントローラーもサポートされ簡単に選択し使用することができます。なんとREALFLIGHT G3のINTERLINK PLUS CONTROLLERもサポートされています。
              
REALFLIGHT 9 SUPPORT PAGE
○他社製のWINDOWSゲームコントローラーと認識されるUSB INTERFACEなら機能は制限されますがRF9に使用することができるようになりました。
○自分の送信機をDX CONTROLLERと接続するケーブルは付属しません。

REALFLIGHT 9 WEB SITE


「リアルフライト9 送信機型USBコントローラー付RCフライトシミュレーター(フルカラー32ページ日本語取説付属)」を購入したので 使用した感想をレポートします。

1、INTERLINK DX CONTROLLER    説明書(英語)
 このコントローラーはSpektrum製DX8e送信機を元に作られています。特徴は
1、送信機のモード切替が背面のスライダーで切り替えることができ、ドローン用にスティックを中立にホールドすることもできます。
2、スティックのスプリングの調整、スロットル・スティックの重さとクリック有の調整が前面から調整できます。
3、3ポジションSWが全部で5個になりデュアルレートSWも3ポジションSWになりました。初期設定ではD/R SWとして3つ使用され、2個がフラップとモード切替SWになっています。 フラップはボリュームから3ポジションSWに設定されました。設定は自由に変更できます。
4、スライダーが背面の左右の肩部分にあります。
5、スクロールセレクターとキャンセル・ボタン、リセット・ボタンによりクイック・メニューの操作やクラッシュ時のリセット、巻き戻しなどの操作をすることができます。
6、DX controllerでトリムを取ると送信機ガジェットにトリムが表示され赤くなります。トリムを中立に戻すと黒くなります。 トリムは各機体ごとに個別に反映されるので機体を変更してもトリムを戻す操作は必要ありません。エアークラフト・エディターでトリムを設定したと同じ操作となります。

 手に持った時、本体の厚みがありフタバやJRの日本製送信機になれた人には違和感を感じると思います。手の大きい人なら問題ないと思いますがちょっと持ちづらいと感じました。
 スティックのモードを背面の切り替え用スライダーでmode2からmode1に容易に変更できますがスロットル・スティックのバネを調整しないとゆるゆるの状態です。 スティックのスプリングも重たいのでそのまま使っていると指が痛くなります。スプリングとバネの調整が必要です。スプリングは緩めすぎるとスティックを操作した時内部で干渉して当たります。はずれることもあるようです。 ちょっと面倒ですね。

 ソフトをアップデートしないとクイックメニューを使うとき必要なスクロールセレクターの反応が鈍く使い物になりませんでした。不良品に当たったと思ったぐらいです。

 ソフトをアップデートしないと増えたスイッチが使えません。アップデートしてもデュアルレートSWが1つから3つになりエルロン、エレベーター、ラダーが別々に切り替えられるようになるだけでした。 3ポジションSWに割り振られますが今のところ3段階に切り替えられる機体はHANGAR9のP51Dだけです。
ドローンのカメラのコントロールにスライダーが使えるようになっているのかと思いましたがまだ変更はありませんでした。
ちょっと残念なアップデートでした。自分でカスタマイズすればいいかもしれませんがデフォルトで早くDX CONTROLLERの機能が全部使えるようにしてもらいたいものです。

 DX CONTROLLERをRF8以前のバージョンでは使うことができません。ただしRF8は汎用USB CONTROLLERとして認識されて機能は制限されます。
 DX CONTROLLERと自分の送信機を接続するケーブルは付属しませんが DX CONTROLLER側のジャックは3.5mmのモノプラグが使えるので手持ちのケーブルで代用することができました。
 いろいろ問題がありましたが何とか使えるようになりました。多チャンネルでモード切替が簡単にできるコントローラーを期待して購入しましたがちょっとがっかりしました。 15チャンネルコントローラーと言っていますが一般的な送信機と比較するとD/R SWはチャンネル数に加えないので12チャンネルぐらいの機能かと思います。
最大の問題点:使っているとニュートラルの精度が悪くなり正確なトリム調整ができなくなりました。ニュートラルの悪いプロポは使えないのでDX controllerはお勧めしません。

 現在、INTERLINK ELITE CONTROLLERを使用していて主に飛行機やヘリを飛ばしている人はコントローラーを買い替える必要性は全くありません。フタバ製のコントローラーなのでニュートラル精度が良いです。 ELITE CONTROLLERでRF9の機能をほとんど問題なく操作できます。強いてあげればフラップの操作をツマミで操作しなければならないことだけです。 ただし、ソフトをインストールした初期状態のままでアップデートしないとトリムが送信機ガジェットに反映されません。
T10JやT6K V3Sなどの3ポジションSWのある自分のプロポを持っていればINTERLINK経由でもRF9を十分に遊べます。
コントローラーは自分のプロポと感触が違うのでフライト・トレーニングは実際のフライトに使う自分のプロポを使うのがベストだと思っていますが専用コントローラーを使うと機体の選択などほとんどの操作がコントローラーから行えるというメリットがあるので便利です。
RF8の時、フタバさんはX-CONTROLLERでなく自社製のELITE CONTROLLERを付属させました。 RF9ではコントローラーをどのように発売するかと思っていたらRF9.5でFutaba製送信機(S-FHSS)からワイヤレスでコントロールする方式にしました。
Spektrum製INTERLINK DX CONTROLLERを使いたくなかったんですね。ワイヤレス方式で来るとは思いませんでした。 多チャンネルの送信機を使っても8チャンネルまでしか設定できないのと墜落した時のリセットや機体の選択などが送信機からできない点、 トリムをとっても送信機ガジェットに反映されない点がちょっと不便かなと思います。
フタバさんがELITE CONTROLLERを改良したUSB接続のコントローラーを販売してくれるといいのですが。

REALFLIGHT FORUM

2、ソフトウェア
 2枚組のDVDになりました。ソフトは単品販売もされていてデジタル・ダウンロード版もあります。DVDからインストールしたバージョンは初期バージョンで9.00.013です。このバージョンはDX CONTROLLERの増えたチャンネルを全く使用していません。 1回目のアップデートでDX CONTROLLERのスクロールセレクターの不具合が修正されました。2回目のアップデートで増えたSWを使ってD/Rを個々に切り替えることができる機体を追加しました。
ソフトをインストールしたらすぐにアップデートしましょう。
(2020/10/1のアップデートでREALFLIGHT 9.5にアップデートされました。2022/03/31現在、9.50.038です。9.5の最終バージョンです。)
アップデートするにはON LINE登録が必要です。住所などもあり登録する内容が多いので少し面倒です。登録内容はスクリーン・ショットなどで保存しておいた方が良いでしょう。 新しいPCに再インストールしアップデートするには再度ONLINE登録ですべての項目を記入する必要があります。

 RF7と比べてCONTROLLERの設定が改善されました。EDIT画面では画面を見ればSTICKやSWを操作するだけで直感的に設定できます。ただしINPUT名が文字化けしていて何と書いているのか判別できません。 アップデートでREALFLIGHT専用のINTERLINK CONTROLLERのEDITだけは改善されましたが他の互換CONTROLLERではそのまま文字化けしています。
 通常、送信機の5CHがGEARですがREALFLIGHTはいまだにGEARをSMOKEと表示しています。非常に紛らわしい表示です。なかなか改善されません。開発者はどういうふうに考えているのでしょうか?
 飛行機の選択ではクイックメニューを使うときはいいのですがAIRCRAFT MENUからだとREALFLIGHT 9の機体とLEGACY AIRCRAFTの2つにしか大別されていないので飛行機、ヘリコプター、グライダー、ドローンがごちゃ混ぜで 表示され非常にわかりづらいままです。それも機体名から選択しなければいけません。クイックメニューがあるので改善するつもりがないのでしょうか。分類ぐらいしてもらいたいものです。
このソフトのグラフィックはWINDOWS XP時代のDIRECTX 9.0Cをいまだに使用しています。RF-Xは失敗だったのでいままでのRFの延長線上にあるということですね。

 他社製のusb互換インターフェースを使用する場合joystickのデッドバンドが10%ありstickの反応が遅れてしまいます。デッドバンドは変更できるので必ず0%に変更してください。 (INTERLINK CONTROLLERにはこのデッドバンドは適用されません。)
変更方法はメニューからsimulation / settings / controllerとすすみデフォルトのデッドバンド10%を0%に変更します。

 現在、日本で販売されているラジコン用シミュレーターはREALFLIGHT 9のみです。いろいろ問題点などを書きましたがシミュレーターとして非常によくできています。ゲームとして遊ぶこともでき マルチプレイヤーやVRにも対応しています。機体の編集は非常に複雑で難しくメニューなどが英語なので非常に取っ付きにくいですが是非使い倒してください。
最近、初めて気が付きましたが電動機で滑空させるとプロペラがウインドミルすることに気が付きました。ここまでシミュレーションしているのかと感心しました。

3、フルカラー32ページ日本語取説書
 これは良くできた簡易日本語取扱説明書でした。これがあればコントローラーのモード変更、プログラムのインストール、使い方、オンライン登録などがわかります。 32ページしかありませんが写真も豊富でわかりやすくできています。
誤記載が1か所あります。3ページの図で右スティック スムーズテンション調整ネジと右スティック ラチェットテンション調整ネジの位置が入れ替わって記載されています。 5ページのレイアウトに正しい記載があります。
これだけでも入門者には十分だと思います。この取扱説明書はどこが作成したか知りたいものです。

機体の編集などやりたい人はやっぱりフタバの日本語取扱説明書が必要です。 RF7のフタバの取扱説明書は細かな説明があり英語の取扱説明以上に説明が詳しくされています。機体の編集だけで96ページもあります。
RF9をフタバさんはどのように発売するのでしょうか?
現在、エアクラフトさんからCDで日本語取扱説明書(完全版)が発売されています。英文取扱説明書の翻訳だけなのかフタバさんと同じように詳しく書かれているのかわかりません。 ページ数から考えると翻訳版と思われます。
エアクラフト 日本語取扱説明書(完全版) CD

RF9で自分のプロポを使う(INTERLINK CONTOROLLERに接続または他社製USB INTERFACE(ミュレーター・ケーブル)を使う場合)
 自分のプロポを使用してRF9の送信機機能を使うにはできれば8ch以上のプロポが必要で5ch以上は3ポジションSWが2つ、2ポジションSWが2つを各chに割り当てられる必要があります。 それよりも少ないCH数の場合は足りないCHをキーボードで操作することができますが操作性が悪くなります。
プロポのトレーナー端子からのPPMシグナルは最大8CH分しか出力されないようなので8CH以上のプロポを使用しても8CH分の設定しかできないようです(フタバ T10J送信機)。

E-flite Timber X1.2m と Night Timber X1.2m(4S) のsw操作について 2020/10/31追加
 バージョン9.5のアップデートでNight Timber X1.2m(4S)が追加されましたがTimber X1.2mとsw操作が異なります。 Timberはgear sw(smoke)にフルスパンエルロンが割り振られてますがNight Timberにはオプションのモーターの逆転機能が追加されているのでこの機能がgear sw(smoke)に割り振られました。フルスパンエルロンはdual rate swに割り振られています。 クイックメニューで機体を選択すると機体の説明が表示されないのでフルスパンエルロンやモーターの逆転という機能があることを知らないで飛ばしている方が多いと思います。 AIRCRAFT MENUから選択しないと機体の説明が見れません。英文で小さな文字で書かれているのでほとんど読まない人が多いと思います。 (フルスパンエルロンはフラップがフラッペロン動作をします)

動画を製作しました。ご覧ください。

各機体のdx controllerのsw操作は下記のようになります。
E-flite Timber X1.2m
SAFEは、スイッチB(チャネル8)によって制御されます。
フラップはスイッチD(チャンネル6)によって制御されます。
フルスパンエルロンはスイッチA(チャンネル7)によって制御されます。

E-flite Night Timber X1.2m(4S)
SAFEは、スイッチB(チャネル8)によって制御されます。
フラップはスイッチD(チャンネル6)によって制御されます。
フルスパンエルロンはスイッチC(チャンネル5)によって制御されます。
モーターの逆転は、スイッチA(チャネル7)によって制御されます。

Night Timberの実機は夜間飛行ができるように照明が付けられていますがこのシムでは再現されていません。ちょっと残念です。
モーターの逆転はフライト中に使ってもおもしろくありませんでした。離陸前のスタート位置調整にバックする使い方なのかと思います。


参考
DVD disc1:6.06GB、 disc2:1.9GB (外付けhddなどにコピーして2枚目のdiscのdataファイルをdisc1のdataフォルダーに入れ統合することができる)
ダウンロード リアルフライト ソフトウェア
ver 9.0 didital download :3.1GB
ver 9.5 didital download :3.4GB
(注意:ウイルスソフトによってはインストールに失敗することがあるので注意文に従いインストールすること。 非常に大きな圧縮ファイルの為、時計マークが長時間表示され中々インストールが始まらないが気長に待つこと。)
  
フタバ発売RF9.5について
 ”T6K V3S送信機とワイヤレスアダプターWSC-1とRF9.5ソフト付きセット”と”ワイヤレスアダプターWSC-1とRF9.5ソフトセット”の2種類が発売されました。
バージョン9.50.015です。WSC-1の取扱説明を読むとデッドバンドの設定についての記述があります。アップデート9.50.031でコントローラーのデッドバンドがデフォルトで無効になったのでこれより以前のでした。
直ぐにアップデートしましょう。
ワイヤレスアダプターWSC-1で設定できるチャンネル数は8チャンネルまでです。
最大の問題点:プロポからではリセットができない。プロポでトリムを取るとニュートラルをずらすことになるので他の機体を選択するたびにトリムを取り直さなければならない。elite controllerの方が使い勝手が良い。
elite controllerをフタバさんが再販売してくれると良いのですが。

フタバ発売RF9.5
フタバがホームページから日本語マニュアル(詳細説明部分)をダウンロードできるようにしてくれました。
ダウンロードページ ・アシスタントデバイスへのリンク

RF9.5sについて
 リアルフライトのソフトを製作していたknifeedgeがホライゾンホビーに買収されたためホライゾンホビーが製作に乗り出したようです。
リアルフライトは2021/12にRF9.5sとしてバージョンアップして発売されましたがソフトインストール用のDVDが付属されなくなり"STEAM"からダウンロードしてインストールするように変更されました。 ネット環境がよければいいのですがちょっと不便です。ダウンロード・サイズは約9.2GBあります。
DVDが付属しなくても価格が以前と変わらないのは残念です。
RF9.5sの2022/03/31現在のバージョンは9.50.065です。
RF9.0&RF9.5のユーザーはRF9.5sにアップデートすることができます。
アップデートするには9.0又は9.5のシリアルナンバー(プロダクトキー)とSTEAMの"STEAM key"を交換する必要があります。一度交換するとDVDから再インストールした時シリアルナンバーが使えなくなります。 アクティベーションはできなくなります。注意が必要です。
キーの交換
FAQ
インストール方法 和訳
STEAM

インテル12世代&13世代CPUでRF9.5不具合発生について
 インテル12世代&13世代CPUでRF9.5をインストールした場合、不具合が発生して起動することができません。 マイクロソフト、RFも不具合を把握していますが2023年6月現在、解決されていません。 新しいパソコンに買い替える場合などでは注意が必要です。 cpu内蔵のグラフィックを使わず他のグラフィックボードを使う場合は不具合は発生しません。 不幸にして遭遇した場合は不具合が修正されるまで待つしかありません。 ウイルスソフトによってはRF9&9.5はウイルスと誤検知され正常にインストールできない不具合もあり、売り払ってエボリューションに買い替えるのも一つの選択かもしれません。
エボリューション発売以降にRF9&9.5を購入した人は購入日を証明するものがあれば相談してみるのも良いかもしれません。
詳しいくはRFのフォーラムを見てください。
RF9 forums
intel
フタバ発売 RF evolutionについて
steamからのダウンロード版になります。DVD版は無くなったので面倒なダウンロードになりました。”T6K V3S送信機とワイヤレスアダプターWSC-1とRF evolution actviation key付きセット”と”ワイヤレスアダプターWSC-1とRF evolution actviation keyセット”の2種類が発売されました。 日本語取扱説明書が付属します。
インテル12世代&13世代CPUの不具合はRF9.5と同様にありますがRealFlight Evolution v10.00.042以降にアップデートすれば起動することができるようになるようです。 フタバのホームページにはこのことが記載されていません。問い合わせしなければわかりません。対応は遅いです。
 フタバ RF evolution
 ワイヤレスアダプター WSC-1


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