心に残る風景教会・寺院
古来人間は民族に関係なく、森羅万象に人間の及ばない力を信じ、またその力にすがり、何かに崇拝する風習が長い間続き、やがてキリスト教、イスラム教、仏教など主たる宗教が体系的に纏められ、自発的であれ、強制的であれ、政治的であれ、多くの人達が信者となり、教会・寺院などを建設してきた。
これらの建物は幸い戦火にも遭うことがなく現在まで、良く保存され、その美しい姿を我々に見せている教会・寺院が沢山ある。またどの町、どの村を訪れても、幾つかの教会・寺院がある。旅で出合った教会・寺院の中で何故か心に残る教会・寺院がある。
Borgund Stave Church−ノルウエーのヴァイキング時代の教会
1150年頃に建てられ、1868年までボルグンドで唯一の教会でした。 当時、身体の大きい、ひげ面のたくましいヴァイキングがこの教会で何の祈りを捧げたのでしょうか。 |
サント・カトリーヌ教会−フランス・オンフルールにあるバイキング色の教会
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ピサの斜塔−イタリア でも、大きく傾いています。1118年に建てられたイタリア最古の大伽藍といわれたピサ・ロマネスク様式の大聖堂の東側にある。 1174年に着工され1350年に完成。 途中10Mほどの高さになった時地盤沈下で傾き、そのまま建設が続き54M(北側54.8M,南側55.65M)となった。かつてガリレオが羽毛と鉄の球を落として「落下の法則」を発見したと伝えられている。 現在も進行中の傾きを止めようと太いロープと重石で塔を引っ張り支えていました。 傾いている塔側にアパートがあり、このアパートの部屋代は他に較べると安いとか。極く最近の情報では傾きの進行がくい止められたので一部塔内の観光を始めたとか。 |
メスキータ−スペイン・コルドバ メスキータは西方のメッカとする目的で8世紀に造られたモスクで、イスラム寺院としては世界第二位の規模を誇る。 赤と白の縞模様の柱が立ち並ぶイスラムムードの教会内部を奥に進むと教会中央に燦然と輝く金色のキリスト教の祭壇がある。何とも異様な感じがする。 |
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聖母教会・サグラダ・ファミリア−スペイン・バルセロナ
内部は一部観光者に開放しているが完成後の姿は凡人には想像もつかない。キリストの誕生をテーマにしたトウモロコシの様な4本の塔は象徴的で他所にはない独特の建築様式。 |
きよしこの夜礼拝堂−オーストリア・オーベンドルフ 1818年、クリスマスが目前に迫った頃、村の教会ではオルガンが壊れてしまった。困ったモール神父は村の小学校の先生と二人でギター伴奏の二部合唱「聖しこの夜」を作りイヴの夜に歌ったとの事。 |
オーベルジユの教会−フランス・オーベルジユ 晩年の傑作「オーベルジユの教会」はゴッホが眠るお墓のすぐ近くにある。この教会はどこの村にも有るような建物で、町から坂を上る途中にひっそりと建っている。 ゴッホは人通りの無い、周囲が畑のこの寂しい教会をどんな気持ちで描いていたのだろうか?町中を散策するといたる所にゴッホが選んだ画材の風景を見ることが出来た。 |
サンフランチェスコ大寺院
アッシジは要塞都市でもある。がっしりとした石作りの要塞の門をくぐり抜け石畳の道を暫く進む(登る) とサンフランチェスコ大寺院に出る。大寺院は丘に斜面に立ち上下二層からなっている。
下の階はルネッサンス様式で中世の画家達の壁画やステンドグラスで飾られている。上の階はイタリア・ゴシック初期の様式で、壁面には聖フランチェスコの生涯を28場面に分けフレスコ画で描かれていた。 アッシジの教会は皆質素でシンプルで華美なところがなく、行き交う修道士達の服装も質素。 清貧を旨とした聖フランチェスコの思想が浸透し、清らかな信仰の地としては一番だろうと思った。 |
サンミッシェル修道院−フランス・モン・サン・ミッシェル |
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