2月8日 カウアイ島
昨夜はナウィリウィリ港に停泊し
ていたので船のゆれは無く、天候も
荒れていなかったので静かであっ
たが、星空ではなかった。6時にアロハカフェでブッフェス
タイルの朝食を手際よく(もう慣れ
てきた)すませ、7時30分ごろワ
イメア渓谷観光のツアーバスが待
つ桟橋に行く。今日は大柄で腕っ節
のよい中年の女性ドライバー兼ガ
イド。予定時間を少し遅れて満員バ
スは出発。
ツアーの出発時間が7時30分と早いのは今日の14時にナウィリウィリを出
港し、カウアイ島の北側にあるナ・パリ海岸の絶壁を船上から眺め、明日の朝7
日にハワイ島ホノルルに帰港するからだ。ナウィリウィリ港を出てカウアイ島の南を行きいくつかの町を抜け、海岸線に出る。
・潮吹き岩(Spouting
Horn Park)
冷え固まった溶岩の空洞から轟音とともに潮が吹き上がる。満潮時には20mもの高さまで吹きあがるらしい。
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雲行きが怪しくなってきた。ワイメア渓谷に雲がかかっていないだろうか。心配だ。
海岸線から国道50号線に戻り、ワイメア渓谷を目指す。途中峠道に差し掛かると深い渓谷がある。
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・ハナペペ渓谷展望台
(Hanapepe
Valley Lookout)
カウイアイ島の最高峰、標高
1598mのカワイキニ山から海岸線のハナペペまで続く壮大な渓谷を展望する。山頂まで延々と続くハナペペ川の両側には長年の浸食作用で複雑に切れ込んだ渓谷。
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赤茶けた大地、微妙な緑の濃淡の熱帯植物。大自然の傑作である。
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水量豊富な落差20mの二本
の滝、オパエカアの滝(Opaekaa
Falls)が壮大な大自然の営みを演出している。
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・ワイメア渓谷(Waimea
Canyon)
カウアイ島で一番の観光名所はワイメア渓谷だ。「椰子の木がある白い砂浜、ど
こまでも青く澄んだ海、そして砕け散る白い波」、がハワイのイメージであろう。ワイメア渓谷に来てハワイの別な顔を見た。火山の溶岩で出来たカウイアイ島は長い歳月を経て山肌は侵食され、むき出し
になった赤褐色の地層は幾重にも重なり、光の具合で色々な色に変化する。深
く刻まれた谷は光と雲により刻一刻とその表情を変える。
標高1115mの展望台から眺めると自然の巨大な力に感動する。ハワイのグラ
ンド・キャニオンと呼ばれているがその通りだ。
心配していた天候ではあったが、申し分のない天候になった。暑く感じるほど
の晴れ。雲は高く、渓谷を遮るものは何もない。キラウエア火山では濃霧と雨
で何も見えなかった。しかし、今日は違う。本当にラッキーだ。今回一連のツ
アーに参加して、このワイメア渓谷が一番すばらしかった。
夢中で写真を撮りまくった。アルバムに編集する際に取捨選択をしようと試みたがどれも捨てがたい。結局、すべて採用。アルバムに同じような写真を貼り付けてしまった。
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「すばらしかった〜」
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ワイメア渓谷を後に
して途中、ショッピングモールで休憩後、本船に戻る。今日は全行程良い天気であった。オアフ島を出航してからこのクルーズは夜間に航海し、早朝に次の島に着岸してきた。
今日は14時の昼間に出航する。その理由は、日中の明るいときにカウアイ島の北側にあるナ・パリ・コーストの断崖を海上から眺めることであった。船はこのナ・パリ・コーストでUターンをしてオアフ島ホノルルに向かう。
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・ナ・パリ海岸の絶壁
このナ・パリ・コーストはハワイ諸島のなかでもっとも古い年代に出来たカウ
アイ島にあって、ワイメア渓谷とともに雨水の浸食が進んでいるところ。北のケエ・ビーチから西のポリハレ・ビーチまで標高1000m、全長21kmと断崖絶壁が続く。映画、ジュラシック・パークのロケ地になったこと。
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我々はこの景観を船室から眺めようと最上階に近いデッキ11の船首左側の部
屋を確保した。多くの人たちは屋上デッキから眺めることになるが、われわれ
は船室から貸切りで眺められる。ナウィリウィリを定刻、14時出航。日中の
明るいうちの航海は初めて。暖かい潮風にふかれ、デッキチェアーに横になり、
日光浴。日差しが強くまぶしい。
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風が弱く、海面の波も静か。
本船は次第にナ・パリ・コーストに接近してゆく。海岸近くの海の色で浅瀬であろうことは推測できる。船がどんどん近づいてゆく。ぎりぎりのところまで。ナ・パリ・コーストに近づくにつれ、雲行きが怪しくなってきた。
山頂に厚い雲がかかり、稜線が見えない。海岸線から立ち上がる断崖絶壁に濃い霧がかかりだした。にわか雨であろうか、きれいな虹がかかる。海面から二本の虹がかかる。
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自然のすばらしい演出
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海岸近くでは海面から潮が吹き上がる。鯨の群れと行き違う。 |
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煙ったナ・パリ・コースト。全景をはっきり見ることが出来なかったが、長く連なる絶景を眺めることが出来、ハワイの別な顔を堪能した。
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天候に恵まれればこのようなナ・パリ・コーストの絶景が眺められたはず。
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カウアイ島から本船はドンドン離れ、一路ハワイ島、ワイキキを目指して航海
する。明日の朝はホノルルで7泊8日のクルージングは終わってしまう。最後
の航海を楽しんだ。
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今夜の夕食は
すっかり慣れ親しんだリバティ・レストランでワインとコース料理を楽しむことにする。
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