27日 カウアイ島  

昨夜はよく寝た。目が覚め、デッキから外を見ると本船はカウアイ島ナウィリウィリの埠頭に着岸していた。  

今日はカウイ島東側を流れるハワイでは珍しい水量豊富なワイルア川を遡航してシダの洞窟(Fern Grotto)を訪ねる。今回も大型バスは満席。大体同じような顔ぶれ。815分出発。

 

 

 

バスはワイルア川河口のボート乗り場に到着。ここで全員、平たい箱のようなボートに乗り込む。

 

 

 

遊覧船の出航と同時に船首側でギターによるハワイアン・ミュージックの演奏が始まる。

 

 

 

 

遊覧船の中央ではハワイアン・ダンスの披露。腰みのをつけ、腰を激しく振るダンスではなく、日本舞踊に近い、静かで優雅な踊りであった。

 

 

 

 

ワイルア川を20分ほど上流に遡り、シダの洞窟への入り口で下船。ここから徒歩で洞窟まで行く。

 

 

 

シダの洞窟へはうっそうとした森の中を進む。通路舗装され歩きやすい。

 

 

 

 

 

ゆるい坂道を進むと正面に青い橋のようなのもが見えてきた。これがシダの洞窟を見学する場所。  

 

 

 

 

「全面シダに覆われた神秘的な洞窟。かつて王族の結婚式が行われた神聖な場所」とガイドブックに書かれているが、2006年の台風で大洪水。山肌がくず れ、シダの洞窟は見事に埋まっている。現在は洞窟入り口がわずかに見えるのみ。洞窟入り口は積もった土砂に草が生い茂っていた。  

 

 

 

 

洞窟まえに展望台が出来た。土砂に埋もれ た洞窟は神秘的どころか草が生い茂ったじ めじめした単なる崖になっていた。わざわ ざ見学に行く観光価値はもう無くなったと 思う。洞窟前の展望台は立派でかなり費用 がかかったであろう。なぜ、この費用を土 砂に埋もれた洞窟の修復に費用をかけなか ったのであろうか。惨めな洞窟を見てがっ かりして帰る観光客たち。  

 

シダの洞窟を後に熱帯植物が生い茂る通路を辿り、遊覧船へと戻る。  

 

 

 

 

再び、遊覧船に乗り込み、ワイルア川を下る。ハワイアンの音楽と踊りを楽しみながら、ワイルア川の景色を眺める。川の両岸はうっそうとした熱帯植物(マンゴウの木?)が川に覆いかぶさるようにしてっている。川の水は茶色く濁り、ジャングル奥地を探検しているような錯覚になる。途中、川岸にわらぶき屋根の民家があった。
観光用に古代の民家を復元してあるとのこと。

シダの洞窟でハワイの音楽演奏を聞きながら神秘的な雰囲気を味わおうとしたが見事に裏切られた。 帰路、バスはリフェ空港近くの海岸に立ち寄った。日差しが強く、まぶしい。風が強い。  

 

 

海はどこまでも青く、波が 岸辺に打ち上げ、大きな白波が立つ。もっと、もっと 大きな波が見たい。

 

朽ち果てた古い桟橋。今は立ち入り禁止。釣り、水泳禁止と注意書きがある。

 

 

 

 

防波堤の外は高波に洗われているが湾内は静か。潮風に吹かれながらしばし、休憩後、バスに戻る。

 

 

 

 ナウィリウィリ港にお昼過ぎに戻った。本船に戻る前にナウィリウィリ港付近を散策してみる。このあたりはリフェと呼び、カウアイ島の玄関口。カウアイ島の政治、経済の中心地で大型ショッピングストアーも多いらしい。しかし、見渡す限り、大きなビルはなく、ところどころにショッピングセンタ ーが点在していた。  
緑が多く、のんびりとしたところだ。  
近くのショッピングセンターで小物を買った。

遅い昼食をアロハカフェで取り、散歩がてら船内を散策した。屋上デッキのプール、ジャグジー風呂、アートギャラリー、ライブラリー、カルチャーセンター、ワインバーやパブ、子供用のいろいろな施設などあり、航海中にすべてを訪れるのは不可能に近い。

今夜はスカイライン・レストランでの夕食。今回は少し遅れてレストランに入ったために、窓側の席は満席。中央の席に着く。広いレストラン内のテーブルは50%程度の使用に制限しているためか中央のテーブルでも圧迫感がない。  

われわれのテーブルを担当するウエイトレスは黒人の女性であった。右手に怪我しているのだろうか、黒いウールで編んだサポーターをしていた。真っ黒なサポーターをした真っ黒な手で給仕をしてもらう。偏見であろうか、あまり気持ちがよくなかった。きょうも白ワインのソーヴィニア・ブラウン。シーザーサラダ、スープ、肉料理、デザートとコース料理。連日、カロリーオーバーでリバウンドが心配。帰ったら粗食で減量しよう!

ハリウッド・シアターで今夜行われるアトラクションは本船クルーによるかくし芸大会であったが、クルージング最後のツアーでありハイライトである、ワイメラ渓谷を訪れる明日のツアーは745分出発と早いので早々に部屋に戻り、休んだ。

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