みちのく一人旅 〜津軽編〜

一日目 その2

弘南鉄道で黒石に向かう。

弘前駅は切符販売機なので軟券だが、駅員が切符を切ってくれる。

さっき通ってきた奥羽本線の川部駅から近い黒石だが、そこを結ぶ廃線になったので遠回りの弘南線でしか黒石へは行けない。

 

土曜日なのに結構いた高校生達は途中で降りていき、地元のおじさんおばさんと、旅のおじさんが残った。

車窓は一面の雪景色、青空。

 (駅のホームから降りるのも滑り台状態)

向かいの旅のおじさんは立派な一眼レフを抱えている。

僕はちっぽけなコンデジ。身軽で良いが肝心なときにはやはり機能不足。

同じような荷物を抱えていても、地元の人はゴム長靴をはいており、旅のおじさんおばさんは真新しい防寒ブーツをはいているので一目瞭然。

僕は3シーズンの登山靴。

今回はかなり寒さを覚悟していたので、防寒には気を使って荷物を持ってきた。

登山用の化繊肌着やタイツ、毛糸のセーターとネルシャツと薄いダウンの中着、裏ボアコート、そして登山用のカッパ。毛糸の靴下とホッカイロも。これらを全部着るかどうかはわからないが念のため。

化繊肌着やダウンはカバンの中。今日は外に出るとちょうど良いくらいだが、汽車の中ではコートを脱がないとやや暑いくらい。

カバンはなんでも突っ込めて便利な軽いトートバッグ。

モンベルのはジッパーで閉まるし、それを紐で絞ることも出来るうえ、肩紐も付いていて背負えるのでとても便利。ただ厚い底がないので濡れた地面に置けないのが弱点。くにゃくにゃなので中が散らかるのも弱点。

 

 

一面の雪景色の中、1300黒石駅に到着。

ホーム横に機関車を見つけて写真を取っていたら、早く来てくれと後ろから駅員に急かされた。

待合室の扉を開けて改札を待っていてくれた様子。

雪国ではそういうことらしいので迷惑を掛けないようにすべし。

 

その駅員に街マップをもらっていると、おばさんが観光案内所を教えてくれた。

申し訳ないけど、そこへは向かわずにさっきのラッセル車を外から見に行く。

雪が多くどうやって近づくか、ウロウロしたけどいいアングルは取れなかった。

 (黒々とした力強いラッセル車)

 

もう駅について30分も経っており、そろそろ街なかへ行かないと。

 (弘南鉄道 黒石駅)

 

今からは、黒石の古いまちなみ「こみせ通り」で食事をして、旅館に荷物を置いてからバスで温泉に行く予定。

 

駅前のバスセンターでバスの時間とバス停を確認すると、温泉割引きっぷを教えてくれた。

片道540が提携温泉に入ると往復700になるお得なきっぷ。

共同浴場が200なのでどう考えても安い。二箇所に入浴しても安い。

そのきっぷを買って、気分よく「こみせ通り」へ向かう。

 (雪かきが大変)

 

途中に古い古い消防やぐら。赤いトタン板が雪に映えている。デザインも優れもの。

 

10分ほどで江戸時代からの古くて立派な町並みに突きあたった。

ツララがすごい。

  

前へ 次へ