ノート 筋肉 Muscle               to  Description of Fish

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<筋肉の種類>
骨格筋skeletal muscle   横紋筋striated muscle
内臓筋visceral muscle 平滑筋smooth muscle
心筋cardiac muscle, myocardium

<筋繊維muscle fiber>
 筋繊維は筋細胞、細胞に あたり複数の核を有する。細胞質にあたる部分は筋形質sarcoplasmと言われる。
 骨格筋は多数の筋繊維の 束となっている。
 筋繊維の内部には多くの 筋原繊維がある。

<魚類の骨格筋>
赤色筋red muscle
  赤みを帯び、ミオグロ ビンを多く含む。
  血管が多く、血液の酸 素を消費し活動する。
  運動はやや緩慢である が持続性に富む。
白色筋white muscle
  血管に乏しく、グリ コーゲンをエネルギー源としてはたらく。
  神経終末が筋繊維の一 端に集中するタイプが多い。進化した真骨魚類に多い。
  神経週末が筋繊維各部 に分散するタイプもある。ウナギ、ニシンのなかま。
  強力で瞬発力に長け る。
中間筋 intermediate muscle
  後期的な機能とグリ コーゲンをエネルギー源とする機能の両方を有する。

<体側筋>
体側筋lateral muscle
  体節ごとに並ぶW状の 筋節myomereからなる。
    >>>ア マゴ Red spotted masu trout,Satsukimasu salmon  Oncorhynchus masou ishikawae
       アマゴの白化個体では体側筋が透けて見える。(フルスクリーンで視ると)
  節筋は筋節中隔 myoseptumにより仕切られる。
  筋節は水平中隔 horizontal septum
    背側筋 epaxial muscleと腹側筋hypaxial muscleを区別。

表層血合肉 superficial dark muscle
  表層の皮膚に近い部分 の赤みを帯びた部分。
  赤色筋によって構成さ れる。
  魚種により率は様々。
   ブリ、マサバ、マア ジなどでは多く5〜10%。
   シロギス、ヘダイ、 コイなどでは5%以下。
  胴部の深層にあるもの もいる。
   サメのなかまの一 部、カツオ、クロマグロなど。

<鰭を動かす筋肉>
背鰭と臀鰭
  基部に起立筋 erector、下制筋depressor、傾斜筋inclinatorが発達する。
尾鰭
  尾柄の体側筋、皮膚と 尾鰭を連結する縦走筋、腱、屈筋flexerが運動に関わる。
胸鰭
  肩帯に付着する外転筋 abductor、内転筋adductor、立筋arrectorによる。  
腹鰭
  外転筋 abductor、内転筋adductor、立筋arrectorによる。

<頭部>
閉顎筋adductor mandibulae
  口の開閉に関わる顎、口周辺の筋肉。
鰓蓋挙筋levator operculi
口蓋弓挙筋 levartor arcus palatini(舌顎骨挙筋levator hyomandibulae)
  閉顎筋上部、眼の後方にある前鰓に沿うようにある筋肉。
舌骨伸出筋 protractor hyoidei
  下顎下部、魚体底面にある筋肉。
胸骨舌骨筋 sternohyoideusなどがある。
  舌骨伸出筋 の後方、魚体底面に胸部から続く筋肉。