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世相を斬る  2018.04.21

 

北朝鮮のICBM発射実験中止に思う.                         

                             2018.04.23

  北朝鮮ガ20日に突如、ICBMの発射実験を中止すると宣言した。これはビッグニュースだと、途端にマスコミが大騒ぎしている。まるで、これで朝鮮半島の問題が一挙に解決するとは到底考えられぬが、さも、平和が来るかのごとくである。日本にとっては、拉致問題も、まったく進展しないのに、まったく信用を裏切るような国政で低い支持率に喘ぎ、高級官僚の不祥事と汚名続きの為政者たちがこぞって、これは自分達(私の)の政策の成果だと、あちこちで声を上げている。

こんな馬鹿げた話にうつつを抜かす政治家にしても、あるいは、表面的な現象だけで、大衆の興味をあおっているマスコミにしても、具体的な歴史的分析もせず、何の主体性のないことを公にさらけ出しているに過ぎない。

北朝鮮の核爆弾、弾道ミサイルなどの開発にたいしては、国際社会で経済的な制裁をくわえた。北朝鮮は、中近東、東欧などの紛争地域に武器輸出をして経済的に収入を得ている。こうした地域紛争では、大陸間弾道弾ミサイルなど必要なく、せいぜい、数百`程度の射程距離を持つミサイルであれば十分なのである。そのミサイルの開発はますます続けるに違いない。そうした武器輸出で外貨を稼いでいるは確かだが、国際的な経済制裁が効を奏してきたのは確かだろう。そうしたことから、国際的経済制裁を緩める目的で、この宣言をしたと思うと、金正恩が習近平にすがりついた構図が明らかになってくる。金正恩が習近平とどんな約束をしてきたかは定かではないが、とにかく、相手はそのとき次第で主張がころころ変わる、ただ自分中心のトランプだ。そのトランプとの交渉が間近だ。その交渉で、少しでも北朝鮮に対する経済制裁を緩めるためには、何らかの演出が必要と考えたのだろう。それが今回の判断だとおもうが、北朝鮮がICBMの開発を中断しても、核の持つ威力は保持したい。いざとなれば、すでに核を保有している軍事大国の中国が黙っていないということをちらつかせる必要がある。そこで、習近平が後ろ盾になり、トランプの腹を探る目的で、今回のような宣言をしたのではないかと思われる。

 どうするトランプ

一方、トランプにしてみれば、今秋の中間選挙で、その手腕が問われるが、現状では、未だに政府の主要ポストの半数は、空席のままと言われるし、公約した政策はほとんど成果を上げていない。また、ろくに記者の質問にも答えられず、ただ一方的なツイッターなどで、その地位にすがりついている。ロシア疑惑にして、いつ自分が失脚に追い込まれるかもわからない。とにかく、政治的な中間層に目先の施しをばらまけそうなことを、世界全体のことをも顧みず、ただただアメリカファースト、否、自分ファーストの動きをして、おぼれる者は藁をもつかむ、その醜態をさらけ出している。よくよく考えてみれば、ICBM大陸間弾道弾など、今の、中東紛争、アフリカでの内戦、そして、その他の地域での極地的な戦争には、使い道にならない。ただ、北朝鮮から、アメリカまで届くようなミサイルの発射実験をしないという事。なら、中国にしたようにロケットの開発なら良いのか。ロシアのもっている宇宙ロケットなら問題ないのかということになる。そう考えれば、外貨を稼いでいる短距離のミサイルの開発は今後も続くだろうし、アメリカがここで北朝鮮に良い顔をすれば、それを認めることになりはしないか?つまり、今、朝鮮半島で起きている紛争の解決には、何ら効力がないのだ。

 北朝鮮にしてみれば、これにより、南挑戦が、平和という名目のもとに、経済援助、生活支援の物資を供給することを見返りとして要求しようという事かもしれない。こうした。北朝鮮のご都合主義でこれまでにもどれだけ、日本をはじめとする国際社会が騙されてきたか、いな、政治的な取引で、憂き目を味わってきたかは、衆知の事実だ。

 独立国としての自覚が足りない日本 

こうした状況の下で、日本はいったいどうすれはよいのか? どのような政策を進めてゆけば良いのか? これは、独立国としての日本の立場が問われるところだ。

平和のために、戦争放棄を法律で歌っている日本。核は保有せず、自衛隊という実質的には諸外国の軍隊を保有しイが、海外の国には軍隊を出すことはない、と明言している。では、日本の平和はどのように守られているのか? 他国からの侵略を受ければ、自衛隊がこれを防御する。いざとなれば、国際世論に訴えと、それによって守ってもらうという事のようだ。しかし、実質は、日本に駐留しているアメリカ軍により守ってもらっていると諸外国は見ている。尖閣諸島にしても、また、竹島問題にしても、実質的には何の有効な手段が打てない。つまり、だれが見ても、日本はアメリカの属国であり、今の政府は、かって東南アジアで見られたような傀儡政権と少しも変わらない。このたびの米朝会談に日朝間の問題である拉致問題を議題に上げるように、あわてて、トランプに会いに行っているような為政者では、その主体性を疑われても仕方がない。そんな日本の姿を見て、北朝鮮が、中国の習近平に後ろ盾の確約をしに行ったとしても、日本の政治家よりもよほどわが身を憂いてのことかも知れないが、国を憂いての、主体的な行動であるし、独立国としての筋が通っている。

 では、どうすればよいか

今回の問題は、かってのアメリカとソ連の冷戦のような、今後、アメリカと中国の対立構造が、ますます明確、かつ、深刻になって来る。アメリカはこれまでの大国主義、国際世論をリードして、世界中の貧富の格差を縮めようと努力してきたことを、なりふり構わず捨てて、アメリカファースト、というよりも、自分ファーストの大統領のもとに国際社会から孤立してゆこうとしている。一方、中国は、習近平の独裁制度がますます浸透し、新しい専制国家が出来上がろうとしている。アフリカの新興国に援助をし、数だけ集めて、国連での常任理事国の権利はないが、国連の決議を牛耳ろうとしている。そこにはかっての、国民の貧富の格差をなくそうというようなイデオロギーの議論は全くされず、まさしく、武力により中華思想を世界に広めようとしている。そんな国際情勢の中で、日本はどんなスタンスで、どのような行動をすればよいのかということになれば、そんな事態に前向きに取り組んだことのないのが正直のところ。今の日本には何の解決際が無いかも知れない。どうすればよいのか、与党も、そして、野党もこれを機に真剣に考えてほしいものだ。具体的に自分の考えを国民に問うようにしてほしい。そして、マスコミに出てくる、コメンテーターも、問題指摘はするものの、目先のわが身の保全を考え、ただただ、今後とも、注意深く見守っていく必要があるなどというような、当たり障りのない、第三者的、無責任の発言ばかり。井戸端会議をしているのではなく、こうすればよい、こうすべきだという具体的な意見を真っ向からぶつけてほしいものだ。

習金に、 ごまかされるな  拉致被害  

 心臓破りだ、気を付けろ

 勝てないよ ジョーカーのない トランプじゃ  

 よく考えろ、忖度忖度  

金正恩  後ろの汽車に  習近平   

 今度はどこで 会うのやら  

トランプと、 習近平じゃ  格違う  

  格は、核とも書いて  恥を掻く  

   金文は  心臓に悪い  板門店

               やべーの仲麻呂