スロヴェニア・クロアチア・ボスニア ヘルツェゴビナの旅





旅行の申し込みは早々と2月に済ませていたものの、3月の地震やその後も頻繁に起こる余震で一時はどうしようか…?
迷いはしたものの現地が危ないというわけではなし、予定通り出発を決めました

クロアチアは数年前に計画しながら行きそびれていたところ
今回も2箇所で迷ったものの出発希望日の点でクロアチアの勝ち(?)
ようやく実現したクロアチア周遊旅行です





ウイーンで乗り継ぎヴェネチア空港へ…


そろそろヴェネチア到着時間…

そう思って窓の外を覗くと
模様でも書いたような景色が目に入った

何処だろう…?





考えていたらあっという間に風景は変わり、上の島が目に飛び込んできた
そうです、ヴェネチア♪


潟の上に造成された街とはわかっていても、現実に上からこういう地形を見た時は驚いた
まさか?でもやはり…?
慌ててカメラを取り出して写したのでした、ぎりぎりセーフ!
よく目にするのはドゥカーレ宮殿やサン・マルコ大聖堂が立ち並ぶサン・マルコ広場
パソコンで拡大してみたら後方部には宮殿等がはっきり見えたのには感激♪

イタリアには3度足を踏み入れているのだけどヴェネチアはいまだ未訪問
行ってみたくなりました♪


昨年行ったローマ上空からもコロッセオやヴァチカンが見てとれたけど、これって…?
空港に降り立つ前にワクワクさせてくれるイタリア、ますます好きになりました♪











残念ながら今回ヴェネチアは通過地点

空港でバスに乗り
スロヴェニア国境に近いトリエステへ…



トリエステの朝

出発前に散歩
ホテルを出てすぐの運河、アドリア海へ続きます


イタリア~クロアチアへ



イタリアからは同じEU圏というので手続きもなく
いつの間にかスロヴェニア入国
その後スロヴェニアを出国してクロアチアへ…
バスに乗ったままで終了、簡単ではありました(*^_^*)


国境で翻っていたクロアチア国旗
クロアチア







イタリアの影響が色濃く残るイストラ半島
ここから旅が始まりました





ポレッチ

2000年以上も前
イタリア沿岸都市と半島南端のプーラを結ぶ拠点として築かれたた港町
政治的中心地としても栄えた街である

先ずは街の入り口にある地図を前にガイドの説明を! 青い海が眩しい♪
クロアチアで現在世界遺産に登録されているのは7箇所
今回の旅行ではその中の“スタリー・グラード平原” を除く6箇所へ

連泊滞在したところもあればほんの2時間ほどのところも…
これはツアーでは致し方ないところ、先ずはひとつ目の世界遺産・ポレッチ歴史地区へ






エウフランシス聖堂








6世紀半ばにこの地で司教を務めたのがエウフランシス
5世紀に建てられた教会を壊し、美しいモザイクで飾ったバシリカ式のこの聖堂を建てた


黄金色に輝く金箔のモザイクに目を奪われます

聖堂内の後陣
中央には4本の足が付いた天蓋式の祭壇がある

中央がキリストを抱いた聖母マリア、左3人目の黒衣の人物がエウフランシス司教
手にバシリカの模型を抱えている

上部は中央がキリスト、左右に12使徒が描かれている



聖堂に入ると床がガラス張りになっている所がある
覗き込むとここにもモザイクが…


ガラス越しではまるで絨毯のように見えた



洗礼場

今でも使えるそうです



“世界遺産”のパネル

アナトリウムと呼ばれる回廊

説明中のガイドさん♪
アクリル板に文字を彫った仕様はとてもおしゃれ
でも読み辛い…
もちろん書いてあるのはクロアチア語
読めませんが…(*^_^*)








プーラ



イストラ半島の先端にあり、アドリア海東岸の街の中では3000年という一番古い歴史を誇るという
ローマ時代には既に上下水道が整い、様々な建造物が立ち並ぶ街であったと…

クロアチアの中でも最も大規模なローマ遺跡が残されている


観光の前に先ずはプーラの街の模型を前に説明を!

お目当ての円形闘技場はすぐにわかりました



金網で囲われた中に
傷んだ通路のようなものが闘技場まで続いていた

この道がその昔イタリアのトリエステまで続いていたそうです

ローマ時代の円形闘技場

クロアチアの紙幣の図柄となっています



先ずは地下へ

様々な土器が展示されています
オリーブの圧搾機

長径130m・短径100m余りの楕円形、高さは30mあり収容数は約25,000人
1世紀に建てられたプーラの象徴的存在の円形劇場で規模は世界NO.6だそうです



でも昨年19年ぶりのローマでNO.1のコロッセオを見たばかりの私
残念ながらチョッと迫力に欠けて映りました


この円形闘技場、現在もコンサートやバレエ・オペラなどの会場として使われています







次は城壁を右に見ながら街歩き…

かつては街は城壁で囲まれ10の門があった
現存の門は3つ

二つのアーチがある双子門

最も古いヘラクレス門

セルギウスの凱旋門


ローマ広場に残るアウグストゥス神殿と市庁舎

コリント式の円柱がひときわ目を引く神殿
今は市庁舎の左隣で考古学博物館の役を担っている
プーラ大聖堂と鐘楼




カフェ “ウリクス”



アイルランドの作家ジェームス・ジョイスゆかりの場所・・・・・
ジェームス・ジョイスが何をした人かは知らなかったが
旅行前に目を通した本でこの一文とカフェに座っている銅像の写真が記憶にあった
偶然前を通り、何とも懐かしいような気持ちに…

思わず写してしまいました






リエカ



港町リエカはクロアチア最大の貿易港
中世の時代から続くというカーニバルが行われる1~3月には、大勢の観光客が押し寄せるそうです

川崎とは姉妹都市だといい、寄贈された噴水が街中にありました





聖ヴィート大聖堂


17世紀に建てられた珍しい円形の教会
ここも紙幣100KNの図柄になっている


クロアチアの他の沿岸都市と違ってリエカはハプスブルグ帝国の影響が強かったといい
街にはオーストリア風の黄色い建物が多く残っている



時計塔


ハプスブルグ家の紋章・双頭の鷲
レオポルト1世とカール6世のレリーフが刻まれている

かつては街を取り巻いていた城壁の門であった




川崎市から寄贈された噴水
聖母被昇天教会

右は狭い教会入り口前に建つ斜塔



トルサトの丘へ…



トルサト聖母教会





教会の前に背を向けた大きな銅像があり前に回ってみると…
見覚えある顔はヨハネ・パウロ2世
2003年に巡礼に来た事を記念して造られたそうです







フランシスコ会修道院の中庭


中程で黒い法衣を着た神職の方が水撒きをしています

来る途中でも出会い
日本語でで“こんにちわ!”と挨拶されました





トルサト城への坂
トルサト城





過去においてはたび重なる異民族の侵入を
防ぐ防衛地の役割を果たしたといいます


今は展望台となっていてリエカの街が一望できる
トルサト要塞


この後はクロアチアを出国、そしてスロヴェニアへ
バスに座ったままで国境を越えました












スロヴェニア





ポストイナ鍾乳洞



20kmを越すというヨーロッパ最大、世界でも3番目の規模の地下道を持つ鍾乳洞

観光できる場所は5.2km

入り口を入ると先ずはトロッコに乗って2km…

この洞窟電車、けっこう速くてビックリ
洞窟内を見回す暇もなかった…
下車後の1.7kmほどの距離が、ガイドの解説付きの徒歩探検となる

洞窟内は当然の事ながらとても広いが照明が弱く、そばまで近付くことも出来ないし暗くて見辛かった
様々な名前が付いていて説明を受けるのですが、どれを見てもいまいちピンとくるものがなかった
目の前に連なる石柱は乾いたものが多
く、大きさだけは納得できましたが何故か感動がない

このところ国内で神秘的な照明を駆使した鍾乳洞を見る機会が多かったから・・・だったのかも知れません(*^_^*)





コンサートホール



ここはホールと名が付くだけにさすがに広い
高さ約40mで面積が300㎡、収容数は1万人
約6秒間の残響を取り込むといい
時にはクラシックコンサートが開催されると聞きました


左下方
ホールを見上げている人がいます♪
ホール脇にトロッコ乗り場、出口まで一気に走り抜けます






リュブリャナ



27万人の人口をかかえるスロヴェニアの首都
地方都市では…と思うほどこじんまりした静かな街というのが印象

主な見所は徒歩でも数時間もあれば回れる…とか
私達はその半分ほどの時間での散策です


街の中心、プレシェーレノフ広場

中央は国歌の作詞者でもある国民的詩人
フランツ・プレシェーンの銅像がある


市庁舎

右側が旧市街へと続く三本橋
壁画に描かれているのは
    17世紀のリュブリャナの街
ナルシスの噴水






リュブリャニツァ川




右写真は竜の橋
リュブリャナ市の象徴でもある竜が欄干にいる

街のシンボル・三本橋


もとは中央の車道のみであったが
後に両脇に2本の歩道が架かり三本橋と呼ばれるようになった

新市街と旧市街を結んでいる
正面左の赤い建物はフランシスコ教会



リュブリャナ大聖堂 重厚で且つ美しいバロック様式の内部




ケーブルカーに乗ってリュブリャナ城へ


ドイツ貴族が建て14世紀にはハプスブルグ家の城となったらしいが、今は結婚式場としても使用されているそうです


先ほどまでいた旧市街が目の前に広がります






ブレッド湖



この日はお天気も良く、“絵のように美しい”という表現がピッタリ
“アルプスの瞳”と称される、写真で見るのと同じ美しい風景が目の前に…♪


ブレッド島へ


環境への配慮から今も渡島手段は手漕ぎボート

きれいな水面をうっとり眺めていたら到着です♪



島の船着場

湖に浮かぶスロヴェニア唯一の小島
17世紀に改築されたというバロック様式の教会が…
既に1800年代から絵葉書の定番となっている景色だそうです
ボートを降りると100段の階段が待っています



この教会はスロヴェニア人憧れの結婚式の場所だとか
しかしながら船着場からの100段の階段を花婿は花嫁を抱きかかえて昇らねければならず、花婿は体を鍛え花嫁はダイエットに励む…
結婚式も大変です…のガイドがありました♪

        聖母被昇天教会          



  鐘楼

祭壇の近くの天井からロープが下がっていて、これを引っ張って鐘を鳴らすと願い事が叶うとか
何人かが挑戦していたがなかなか…

うまく鳴らせばこの鐘楼から鳴り響く…♪






ブレッド城へ

水面から130mの崖の上に建つスロヴェニア最古の城
ボート右の小高い山の上に見えるのがブレッド城







ワインセラー
礼拝堂
ここでは修道士の説明と手助けのもと
自分でワインを樽からビンに詰め、栓をしてラベルを貼って…

素敵なお土産が出来ます





城壁を歩く…




海抜約100m



ブレッド城から湖を…



湖は周囲6kmほど
湖を一週出来る遊歩道が整備されているそうです




見飽きることのない素晴らしい眺めです♪♪

ヴィラ・ブレッド

チトー大統領が晩年を過ごしたかつての別荘
現在は高級ホテル、残念ながら私達は階段の下を通り過ぎるだけ…



昼食前にジンジャーブレッドの工房へ


トッピング用のかわいい素材がいっぱい… 孫へのお土産です♪