コントロールトレーニング
【趣意説明】
基礎体力がついた。効率的な投球動作を身につけた。ボール投げの記録は確実に上昇している。その記録をさらにあとひと押しするときに必要な技術が「ボールコントロール」である。
「遠くへ投げよう」と意識すればするほど、力んであさっての方向に飛ぶこともあれば、ボールスピードがあがりきる前に着地してしまうこともある。伸びのあるボールの放物線は高すぎず、低すぎない、斜め45度ラインが理想である。しかし、きっちり型にはめて指導することはない。子どもにはそれぞれ一番しっくりくるボールの放物線がある。そのことに気づかせることができれば十分である。
●放物線のイメージ
下図(スケッチブック)を見せる。
『あ、い、う』のうち、どの投げ方が一番遠くに投げられると思いますか? |
正解は『い』
余裕があれば、『あ、う』のよくないところを発表させるのもよい。
図が用意できない場合、教師が投げてみせる。このときそれぞれの違いをはっきりさせるために、ややオーバーに投げ分ける。
【練習方法】
・1人5球ずつ投げる
・教師は真横に立ち、できるだけ『い』の放物線に近づけるようアドバイスする。
・他の子はボール集め ⇒ 交代
●ボールのリリースポイント
リリースポイント = ボールが指から離れたときの手の位置
頭の真上
・放物線が高い ⇒リリースポイントが頭の真上より後ろ
・放物線が低い ⇒リリースポイントが頭の真上より前
●ボールの握り方
ソフトボールのサイズは1号。
比較的投げやすい握り方を写真で紹介する。
POINT 1.軽めに握る 2.ぬい目に指を合わせる |
指は上3本・下2本
自分にボールを向けてぬい目と指の位置を確認
§ほんのすこし記録が伸びる魔法の言葉§
奥歯をくいしばって投げてごらん |
「口を開けた状態」と「歯をくしばった状態」で投げさせてみると違いがよくわかる。
プロのスポーツ選手は「ここぞ」というときに奥歯を『がっ!』と噛みしめています。 だから、プロのスポーツ選手のほとんどは奥歯がすり減っているんですよ。 |
という話を語って聞かせる。