メッセージ

メッセージの見方

気になった年の項目をクリックしてください。

メッセージ

平成24年9月



「南海トラフ」の被害想定に想う


 8月30日の新聞各紙が大きく報道していたのが、「南海トラフ」沿いで巨大地震が発生した場合の被害想定の記事です。死者数は、関東から西の30都府県で、最大32万3千人という驚くべき数字が示されました。東日本大震災が、想定外の大きな被害をもたらしたことの反省から、前車の轍を踏むことを恐れ、内閣府が最大限の被害想定を発表したものと思われますが、このような大災害が本当に発生したら、日本列島は文字通り大津波に沈没してしまうのではと大変心配します。

 「南海トラフ」とは、東海沖から九州沖までの太平洋海底に延びる溝状の地形で、海側のプレートが陸側のプレートの下に沈み込んでいる場所のことだそうです。千葉県への影響だけでも、想定死者数は最大1600人とされています。千葉県は、先に東日本大震災を受けて大幅な修正を加えた新たな「地域防災計画」を策定しましたが、この被害想定と今回の「南海トラフ」の被害想定との整合性をどう図るかなど、新たな課題も浮かび上がってくると思います。

 いずれにしても、9月1日は「防災の日」です。ご承知のように、大正12年9月1日に相模湾北西沖80キロを震源とするマグニチュード7・9の関東大震災が発生し、死者・行方不明者は10万人を超えたとも言われています。この悲惨な災害を忘れないため「防災の日」が設けられ、今年も市川市をメーン会場に9都県市の合同防災訓練が行なわれます。私たちも、普段から万が一の有事に備えておくことを忘れてはならないと思います。

▲ このページのトップへ