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平成23年7月



6月定例会は原発対応の補正予算審議で


 6月末から随分と暑い日が続いていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。今年の夏は、特別に暑い夏になりそうですね。気候のことだけでなく、東日本大震災による原発事故の影響で、節電が幅広く呼びかけられていますので、各事業所でもエアコンの温度を少し高めに設定しているからです。しかし、被災地の必死の復旧・復興を思えば「がんばろう 日本!」の声と一緒に、この「特別の夏」を乗り切らなければなりません。私も少しくらいの暑さでへこたれてはいられません。

 ところで、4月の県議会改選後初となる6月定例会は、質疑並びに一般質問の後、7月5日まで常任委員会が開かれ、8日に閉会となります。今議会では、328億円余りの追加補正予算案が主要な議題です。5月の臨時議会で可決、執行されている震災対策予算を補完する予算案ですが、その主なものは依然として深刻な状況が続く東電福島第1原発事故への対応として、携帯可能な放射線量測定器のサーベイメーター35台を整備するとともに、海水浴シーズンを迎えて、海水中の放射能濃度を測定するための経費などが計上されました。

 また、震災等により売り上げが減少した中小企業などの資金繰りをサポートする目的で、「震災復興枠」として金融機関への預託金を新たに300億円積み増しし、融資枠を拡大するための予算案が提案されています。また、県として住宅用に太陽光発電設備の設置に伴う助成制度の創設も含まれ、電力不足と省エネ対策にも着手しています。

 昨今のメディアでは、脱原発が声高に叫ばれており、可能な限り原発に依存しない電力供給と同時に、科学的検証に基づいた放射線量の情報公開が求められています。これからは、国全体の経済活動を阻害しない範囲での新たな電力供給の道を、国を挙げて模索していく方向に動いていくのではないかと思っています。

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