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沖縄の尖閣列島周辺の海域で発生した中国漁船と海上保安庁の巡視船衝突事件で、日本の外交姿勢が大きく問われています。日本は、漁船の船長が故意に巡視船に衝突させたとして、船長を公務執行妨害の容疑で逮捕、拘留していましたが、那覇地検が先週金曜日（９月２４日）に船長を処分保留のまま釈放してしまいました。司法当局の地検が、外交問題である日中関係を考慮して釈放を決めること自体、大変おかしなことだと思います。
領土問題は、古今東西、国家間の紛争につながりかねない大きな問題です。日本が船長の処分を国内法にのっとり粛々と進めると言っておきながら、処分保留で釈放したにもかかわらず、中国側は日本に謝罪と賠償を求める強硬姿勢を変えておらず、国内では“弱腰外交”と批判されています。このままでは、政府の弱腰が、北方領土や韓国との間の竹島をめぐる領土問題にも少なからず影響を与えることが心配です。
日本の譲歩を無視して領土問題を主張する中国の姿勢に、私は、このままでは日本のナショナリズム（民族主義）が台頭してくることさえ心配します。国際化社会の中では、一方では、経済や観光面での交流も重要ですので、お互いに国家の誇りを尊重し、話し合い外交が求められます。政府の強い姿勢と柔軟な外交力に期待するしかありません。民主党政権は、今、外交面でも問われています。
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