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平成22年5月



新党ブームの陰にあるもの


 7月の参院選の足音が近づくにつれ、政界の第3極を作ろうという動きが活発です。与謝野馨元財務相らの「たちあがれ日本」や、舛添要一前厚労相らの「新党改革」など、まるで雨後のタケノコのようです。四街道市を基盤とする衆院9区の水野賢一前代議士が、自民党を離党して「みんなの党」から参院選への立候補を表明しました。

 こうした動きは、民主党の鳩山政権が普天間基地移設問題に象徴されるように、迷走に迷走を重ね、国民の信頼を失っているためとみられます。総理自身もリーダーシップを発揮できず、手詰まり状態にあることが最大の原因です。しかし、一方で自民党も支持率が伸び悩み、国民にとっての求心力にはなり得ていません。無党派層だけが増え、政界全体が濃い霧に包まれているようです。

 自民党を離れ、第3極を目指す動きが、大きなうねりになっていないのは、明治維新の志士のように「自分を捨て、日本のために」という高い理念が、あまり感じられないからではないでしょうか。自民党にとっては、こうした人たちが去ったことで内輪もめを止め、むしろ一致結束して参院選に向かえるものと思います。ここ一番、国民に分かりやすい政策を訴え、定数3の選挙区選挙で、自民党が2議席を獲得することこそ、この政界の混迷に終止符を打つことになると、私はそう確信しています。

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