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平成22年3月



厳しい財政の中「森田カラー」で予算編成


 千葉県の平成22年度の一般会計当初予算案が発表になりました。企業庁や水道局など特別会計を除いた一般会計は、総額1兆5334億円で、伸び率は、前年度対比ではほぼ横ばいです。森田知事が就任後、初めて編成した本格予算で厳しい財政状況の中、「森田カラー」を出すことに苦心の跡が伺えます。

 財政状況がどれだけ厳しいかというと、歳入面で県税収入が前年度比992億円も落ち込む見通しだからです。県税は歳入全体の40%を占める根幹ですが、それが景気低迷の影響をまともに受けてしまうからです。それを補うのが、借金である県債の発行です。県債残高は1474億円増加して、年間の予算規模を大きく上回る2兆6481億円にも達することになります。不況の中ではありますが、将来の子供たちのために、これからは一方で財政規律を確立することも求められていると思います。

 一方、歳出面では、森田知事の選挙公約でもあった医療費の無料化が、新年度(12月)からは小学校3年生までの児童を対象(現在は就学前まで)に実施され、“目玉事業”に挙げられています。森田知事は「子どもの育成支援」を掲げており、私立学校の経常費助成も、県単独の上乗せを行なっています。これらは評価できる点でもありますが、やはり、ちょっと将来に向けて心配ですね。

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