第3章 『アンの夢の家』はモンゴメリ の夢(1)
ここまでモンゴメリについての巷(ちまた)に出回る定説(?)を、「それ本当ぉ〜?」って検証してきた私が、1908年にウィーバー宛に書かれた手紙の内容を確かめるために注文した『ウィーバー書簡』。
手もとに届いた本の表紙を見てビックリ!
副題に「1916ー1941」とあるじゃぁあ〜りませんか!!
アマゾンの注文画面でもちゃんとそう書いてあったはずなのに、全く気付かなかったなんて・・・あぁ、ウッカリ☆
こんな失敗のせいもあって、こんなことしてること自体なんだかな〜☆と思えてきた今日この頃。
アン・シリーズが好きなら、モンゴメリファンの方たちがなんて言ってようが、気にしなければいいんですもの。
そんなことを思いながら『ウィーバー宛書簡』をパラパラとめくっていたら、とあるページの手紙文に目がとまりました。
' Benson's recent biography of Charlotte Bronte fascinated me. But I do not think Charlotte was in the least like the domineering little shrew he pictures her --- any more, perhaps, than she was like the rather too saintly heroine of Mrs. Gaskell's biography. I doubt if anyone knows, or knew, or ever will know, the real Charlotte Bronte. I love Charlotte so much that I am angry when anyone tries to belittle her. But I will admit that she seemed to have an unenviable talent for disliking almost everybody she met. Charlotte had no gift for suffering fools gladly. And the things she says about the man she afterwards married!! '
(1933年7月『ウィーバー宛書簡』p.206)
訳すとこんなふうになります。
「ベンソンが最近出版したシャーロット・ブロンテの伝記には心奪われました。でもシャーロットが、彼が描くような人を圧する背の低いガミガミ女だったとは思いません --- さりとて、ギャスケル夫人が書いた伝記にあるような、あまりに気高いヒロインというわけでもないでしょう。誰も本当のシャーロット・ブロンテを知ることなどできないと思う私です。彼女が貶(けな)されるのを見ると腹立たしくなるほど、シャーロットを愛しています。そんな私でも、彼女は会う人すべてを嫌ってしまうという、あまりうらやましくない性格の持ち主だったらしいことは認めざるを得ません。シャーロットは愚かな人たちを喜んで辛抱する資質に恵まれなかったのです。のちに結婚することになる男性についてさえも、彼女はそういうことを言っているんです!!」
・・・私も、アンやモンゴメリが過小評価されると腹が立つクチ!?
というわけで、ジグソーパズルのピース集めを続けましょう♪