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「血流地蔵道」道標


平成13年6月12日、成田街道の八千代市大和田新田に、江戸時代の道標が復元され建立されました。その名も「血流地蔵道」道標です。

血流地蔵尊というのは、八千代市吉橋にある貞福寺のご本尊ですが、中世の戦乱期に吉橋城主高木胤貞の守護本尊だったもので、天文6年(1537)吉橋城が北条氏に攻められ滅亡後、家臣達が貞福寺を建てこの地蔵を祀ったと伝えられています。

この道標は、下半分が土中に埋まっていたのですが、平成12年8月に地元の八千代市郷土歴史研究会の人々によって掘り起こされ、上半分と接合されて、このたびほぼ元の位置に復元設置されたのです。

「血流地蔵」とは珍しいですが、その由緒や、銘文から建立の経緯を探ってみるのも興味深いことです。一見の価値がある道標です。

場所は、八千代市内の成田街道から木下方面への三叉路、バス停・新木戸入口(にいきどいりぐち)、出光ガソリンスタンドのブロック内にあり、案内板が設置されています。


「血流地蔵道標」復元設置までの物語については、友人 sawarabi さんのホームページを
ご覧ください。
       http://homepage1.nifty.com/sawarabi/page2.htm


このホームページでは、「船橋から大和田まで」のページ、成田山道標が立っている道路の向い側に設置されたことになります。

<銘文>正 面 血流(地蔵)道
      左側面 貞(福寺道)
      右側面 右江 成(田道)  左江 江(戸)道
      裏 面  癸亥享和三年正月吉日 
           江戸深川大工(町) 世(話人) 川崎屋喜兵衛 石屋勘兵衛











吉橋貞福寺と血流地蔵尊



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