CCP B747-400改造計画

747が双発機になって新たに 「BOEING 747-X 」としてデビュー

2006/5/27 up 
更新 2021/1/6 747-X デビュー
更新 2020/12/4 主翼の更なる改造
更新 2011/3/11 バッテリーをリポに変更

 ノーマルでのフライトも40フライト以上になります、風の弱い日はそれなりに飛ばすことができますが、エレベーターが無いためピッチのコントロールをスロットルでやらなければなりません、風があると非常にコントロールが難しくアップダウンの繰り返しです。着陸時は思ったところへ着陸させることが難しく伸びてしまい、ほとんどがハードランディングになります。EPPなので壊れることはほとんど有りませんが、そろそろ3CH R/C化への改造に取り掛かることにしました。 バッテリーはニッケル水素電池をそのまま使うことにしました。(その後、リポ2セルに変更しました)


ダミーエンジンの取り外し


 ニッケル水素電池をそのまま使うので、まずは外側のダミーエンジンを取り外して軽量化です、プラスチックのサポートを取り外し、カッターナイフでEPPのマウント部分を削りとります。 プラスチックのサポートがあった部分は凹んだ状態のなっているので、削り取ったEPPで埋めました。プラカラーを塗った後テープを貼って補強しました。 これで、約17g軽量化できました。エンジン・ファン・カウルは発泡スチロール製なので下面にテープを張って保護します。
双発機になったので747のロゴは剥がしました。新しいロゴを考えなければ・・・

サーボ、受信機、アンプの搭載


 動翼のコントロールはエレベーターをエレボン方式でコントロールすることにしたのでサーボを胴体のなかに配置しました。サーボ用の穴あけやリンケージの溝堀は当初、カッターナイフでやっていましたが思うように掘れないので熱線カッターを自作し併用して行いました。熱線カッターを使う時は厚紙のガイドを当てて行うと綺麗に切れます。
基の電子基板から配線を切り離しモーターを並列接続しアンプの配線と接続しました。受信機は基の基板が入っていたボックスに入れて、アンプは発熱や受信機へのノイズの問題があるので外に出しました。
バッテリーのコネクターは3.5mmのバナナコネクターに変えました。

エレベーターリンケージの接続
 エレベーターは水平尾翼から溝に沿って切り離しテープ止めです、ヒンジの所は斜めにカットしました。リンケージの穴あけは2mmのピアノ線の先を尖らせ後ろからグリグリやりながら開けましたがなかなか思うところに貫通せず、前からもグリグリやってやっとうまく繋がりました。 2本目の穴はすんなり1発できまりました。 ロッドはアジャスターとセットで購入した1mmのカーボンロッドを使いエレベータに取り付けています。サーボ側はピアノ線(クリップを使用)をZに曲げて熱収縮チューブと瞬間接着剤でロッドに止めました。ロッドアジャスターを使おうと思っていましたがサーボの穴を深くしなければいけなかったので止めました。
アジャスターはアルミ製でナットは木製なので非常に軽量です。



送信機の設定
 初めてのエレボン方式なのでラジコン技術2006年2月号の記事を参考にX3810送信機のウィングタイプをデルタに設定してサーボを動かしてみました。 エレベータが逆方向に動くので2,3chともリバースにしました。これでいいかなと思って、エルロンを操作すると逆に動きます、サーボの取り付け位置を左右逆にしなければいけないのかと思い考えてしまいました。結論は受信機のコネクターの挿す位置を入れ替えてノーマルに戻して正常な動きになりました。
普段、ラーダーも操作しているのでラダースティックでも動くようにミキシングを入れました。これも始めてのことなので実際に飛ばしてみないとうまく効果がでるか判りません。
離陸、着陸時のエレベータの操作を楽にするため、送信機機能でランディングを設定し、エレベーターを少しアップトリムになるように設定しました。
一応、エルロン、エレベーターのデュアルレートも80/100で入れておきました。


アンプの設定
 電動は初めてのことばかりです、アンプはなにを選んだら良いのか良く判らないので他の人のホームページでB747の改造した機体で使われていたNOVATECHのSDC-18ANにしました。(値段も魅力だったので)
リポ3セルで使っている人も多いようですが取り扱い説明書では2セルまでのようです。
スロットルの設定方法はバッテリーを接続し、送信機のスティックを中立にして送信機の電源を入れて、最スロー、フルにスティックを操作することによりアンプが学習し設定されるとなっています。 もし、飛行場で誤って送信機の電源を入れる前にバッテリーを繋いだらどうなるのだろうか?受信機の不具合で受信が途切れたらどうなるのだろうか?設定モードになっちゃうのかなと思ったり??
判らないことが多いです。

試運転
 キッチン計を利用した簡易推力測定器に載せて推力を測定するのと同時に、正確な値かわかりませんが目安になると思ってデジタルポケットテスターを電流計代わりに繋いで電流も測定してみました。
最大推力 約140gから135g前後 電流値 約7.6A (約19C)でした、他の人のホームページを見るともっと推力がでているように書かれています。 CCP B747はもう1機(ノーマル)スペアで持っていますがモーターの慣らし程度しか回していませんがやはり130g程度でした。 劣化の目安になるかと思っています。

ここまでの機体改造でバッテリーを含む総重量は343gになりました。もとの機体総重量は349gなので6gほど軽くなっています。
重心位置はわずかですが前に移動しました。

GWS4CH 受信機を使いましたが、スティックを操作すると3chに接続したサーボが少しガチャついた動きをします。エルベーター方式なので左右のサーボは同時に動くので実際のフライトにはそれほど影響が無いと思いますが、GWS4ch受信機は巷で言うとおり当たり外れが大きいようです。


テストフライト
 2006年6月2日、やっと天気に恵まれてクラブのラジコン飛行場でテストフライトです。吹流しは45度、南風、ランウエーに正対です。まずはデュアルレート80、エレベーターはノーマルのままで手投げです、エレベーターを引かないと落ちていきます。SWをランディングポジションに切り替えてエレベーターをアップにしました。
改造前と同じような感じで上昇していきます。操作量は大きいですがエルロンもきちんと効いています、左右のパワーコントロールで無いので楽です。上空に達したのでSWをノーマルに戻してパワーを絞って巡航飛行、少しアップを引かないと高度が落ちるのでトリムが必要です、 ランディングポジションに戻してフライトを続けますが上昇するのでダウンを打って戻しますが、又アップします。
そうこうしているうちにフライト時間は3分、もうフライト終了時間です。高度を下げて滑走路に着陸しようとしましたがオーバーランしそうなのでゴーアラウンド、しかしパワーが無く高度を取ないので草むらへ不時着です。
再度充電して、再トライです。ランディングポジションのトリムを少し下げて、ノーマルポジションでのエレベータートリムを少し上げ、舵角も少し増やしました。手投げからの上昇もスムースです、 8の字飛行も問題ありません、今度は良い感じです。着陸もコントロールしやすく滑走路にうまく着陸させることができました。

今日のテストフライトは成功です。フライト時間はノーマルの時と変わりませんが凄く飛ばしやすくなりました。
これならフライト経験が浅い人でも飛ばすことができるようになったと思います。 ノーマルのままでは入門者向けのラジコンより操縦が難しく少し風があると緊張の連続でした。広い空域とある程度ラジコン経験がないと楽しめませんでしたが、改造により非常に良いものとなりました。
追加(06/07/08)
 ラダースティックからのエルロンへのミキシングによりプロポを左手に持って右手で手投げをした後のエルロン方向の修正が左のスティックで行えるので修正が楽に行えます。

バッテリーをリポに変更(2009/10/5) 
 ニッケル水素電池では限界があります。ハイペリオン G3 850mAh 2セルのリポに変更することにしました。3セルで飛ばしている方が多いようですがモーターの寿命が短くなるようなので2セルで飛ばすことにしました。 電池のホルダー部分を少し削って埋め込む形にしました。
ニッケル水素電池は充電直後の温かい状態で飛ばさないとパワーが出ません。冷えているときは少しモーターランしてパワーが出てきたのを確認してからでないと飛ばすことができませんでしたが、リポはすぐに飛ばせて、パワーもあり容量が増えたので飛行時間も長くとることができました。 最近のリポは小さく、放電レートも大きいので軽くでき2セルでも問題なく飛ばせました。

主翼の更なる改造(2020/12/4) 
 ウイングレットは抵抗になるだけなので切り取り翼端に貼り付けて少しだけ主翼を延長しました。合わせて主翼の補強のために貼られていたテープをはがし、より薄く軽く強度のあるスコッチ・テープに 張り替えました。エンジン部分の取り付け部に貼られていた大きなプラスチックの板を小さくして軽量化しました。


垂直尾翼をスチレンボードに変更
 変色した垂直尾翼を5㎜のスチレンボードで作り直しました。軽量化にもなりました。

主翼の塗装
 テープを張り直したりしたので剥がしたあとが汚くなったので100均の「補修用ラッカースプレー油性、シルバー」で塗装しました。油性のペイントですがeppなので問題ありません。

リポの変更
 kypon 1000mAh 2セルのリポがハイペリオンの850mAhリポとサイズと重さもほぼ同じで容量が大きいのでこれに変更しました。 飛行時間も伸びゴーアラウンドも何回も楽にできるようになりました。
ニッケル水素電池は約82gでリポは49gなので33gの軽量化になっています。
主翼の軽量化とリポへの変更で全備重量は302gとなりました。ずいぶん軽量化ができました。



747-X
 双発仕様になったので機体名を「ボーイング747-X」と命名しました。
デカールを製作して垂直尾翼、胴体に表示しました。汚くなり剥がしていたアッパーデッキの窓やドアのデカールも作り貼りました。 メインデッキの窓やドアのデカールも変色して汚くなったので剥がして新しく製作したデカールに替えました。 ドアの位置も少し修正しました。
やっと見栄えがよくなりました。


仕様
アンプ:NOVATECH SDC-18AN
受信機:GWS 4CH R-4PⅡ40Mz BAND 83
サーボ:TOWER PRO SG-50×2個
バッテリー:lipo kypon 35c 2セル 1000mAh
モーター:ノーマル ブラシモーター
全備重量:302g
送信機:JR X3810

おまけ
もとの電子基板の写真も撮っておきました



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