この作品は、ぼくが小学校生活最後の学芸会で演じたという、
思い出の作品でもあります。
ぼくの演じた役は、先生がオリジナルで考えた、語りべ役でした。

花和村の縁日に来た子供たちが、
「ベロ出しチョンマ」の人形に念仏を唱えている語りべのおばあさんを見て、
理由を聞くと、チョンマにまつわる、今書いたお話をしゃべり始める・・・、
という設定で、時代劇のように仕上げました。

話をもとに戻します。

この作品は、村人の事を思って、自分の命を顧みず、
将軍様に殿様のやり方を返させるよう、直訴した藤五郎、
いつも妹想いで優しく、まゆげが「ハ」の字に下がって、
ベロッと下を出すという、お得意の顔を持っている長松(チョンマ)、
夫に忠実に従っていくふじ、
かわいらしいウメ・・・が主役で、
勇気をテーマとしています。(そう思いませんか?)

このテーマを振り返ってみます。

「勇気」は、藤五郎の、村人を思って将軍様に直訴しに行く勇気、
もう1つは、長松の、自分も恐怖と戦いながら、
ウメを苦しみから救ってやろうとする勇気の2つが主だと思います。

この2つの勇気は素晴らしいものだと思いませんか?
この2人以外に、こんなに素晴らしい勇気のある人はいないと思います。

ぼくも、こんな勇気はないでしょう。

この勇気は、人間にとって1番大切なことだと思います。

ぼくも、チョンマや藤五郎のように、勇気を持った人間になりたいと思っています。
でも、なれないでしょうね・・・。(爆)

また、長松のモデルとなった人物の上には2人の姉がいて、
この2人は処刑されずに済みました。
長松のモデルと、惣五郎は処刑されました。
ふじのモデルとなった女性は、処刑されずに済んだそうです。
また、ウメのモデルとなった女の子の下に、もう2人女の子がいて、
この2人は、男として処刑されたそうです。

この事は、チョンマ役を演じた、友達から聞いた話です。

ちなみに、この話は一応作り話ですが、有名な「佐倉惣五郎」が、
村を救うために、将軍に直訴して、年貢は減らされたが、
処刑されたという事実があり、
この惣五郎がモデルになったようです。

成田市に「宗吾霊堂」というところがあります。
ベロ出しチョンマが奉られています。

知り合いの中で、「チョンマ人形」を手に入れた人がいます。
その人は、チョンマ役を演じたぼくの友達です。
「チョンマ人形」は、背中にひもが着いていて、
それを引っ張ると、人形が「あの顔」になります。
その顔を見ると、思わず吹き出してしまいます。

「チョンマ人形」は、もう販売中止になっているはずが、
カズキが今年の4月26日に行ったときには、
なぜか、宗吾霊堂構内の売店で、
「チョンマ人形」が売られていました。
もちろん買いました。


皆さんは、「ベロ出しチョンマ」に、どんな感想を持ちましたか?
感想をお聞かせください。

BBSへのカキコか、カズキへのメールでお願いします。

kazu-violin@catv296.ne.jp

 

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