213日(水)晴れ 帰国  

今日はいよいよ帰国の日。前日に荷物の整理をしておいたので、今朝は身支度のみ。朝6時30分にチェックアウトを済ませ、ホテル正面玄関前に行く。スーツケースを引いて外に出て、ボーイにタクシーを頼むとすぐに呼んでくれ、荷物をタクシーに載せてくれる。きびきびとした動作は気持ちが良い。チップを弾んでいよいよワイキキともお別れ。  

この時間はまだ暗い。タクシーはワゴンタイプでホンダ。ドライバーは中華系。ワイキキの通りはもう朝のラッシュが始まっている。行き先を告げるとタクシーは細い路地から路地を走りぬける。薄明かりに照らされた町並みはまだ眠っている。薄気味悪いほど誰もいない道をタクシーは走る。危険な感じすらした。しばらく走ると見覚えのあるハイウエーに出た。混雑を避け、地元のみ知る抜け道を走ってくれたことがわかり安心した。ほぼ時間通りに空港に到着。チップを弾んだ。  

空港搭乗カウンターでチェックイン。以前デンマーク、コペンハーゲンで、預ける荷物が重量オーバーでしっかり追加料金を取られたのを教訓にして、重量オーバーの心配がある場合は面倒でも手荷物に重いものを入れる。結果よし。重量オーバーの表示なしで無事にパス。帰国便も電子チケットなので、搭乗受付にあるパソコンの画面で帰国便の予約記録を呼び出し、即チケットを発券。出国ゲートも無事通過。  

搭乗ゲートに向かう。この時間になりやっと明るくなり、遠方にダイヤモンド・ ヘッドが朝日に輝いてわれわれを見送ってくれる。  

 

 

 

 

 

出発はユナイテッド航空879便、9時23分。出発までまだ少し時間がある。空港のスナックで軽い朝食をとり、カミサンは小生に荷物の番をさせ、一人でいつものように空港売店で買い物。いつもは免税の化粧品を買い込むのだが、ホノルルでは免税扱いにならないと買い物をやめた。少し、ドル札が余った。

みやげ物売店でハワイのキルティングのクッションカバーを4枚買うと割引きするというので買った。ホノルル空港は多くの観光客が押し寄せるハワイの表玄関の空港であるが、空港内はいたって簡素。他国の国際空港のように出発ゲート付近はみやげ物店が軒を連ねているが、ここは少ない。ここで買い物をする客が少ないのであろう。

ここはアメリカの空港。テロ対策が行き届いていて、荷物の一時預け施設が閉鎖されるなど利用客にとって不便だ。これも致し方ないことなのだろう。ユナイテッド航空の出発ゲートに行く。ここでも何人ものガードマンがいて物々しい。  

出発は予定通りの時刻、9時23分。機内に乗り込む。座席は二人掛けの40I,H.  

 

 

 

 

 

離陸後ホノルルの上空からワイキキの町を眺め、遅い朝食をとる。食事が終わると窓のシャッターを下ろさせ、機内を暗くする。なぜこんなに早くから暗くするのかわからない。今は太平洋上空を飛行しているので何も見えないが。ホノルルを離陸してから足腰が痛くなってきたころ、日付変更線を過ぎ、日にちが2月14日となり、テレビを見ながらうとうとしているともうすぐ成田到着。

2月14日水曜日午後1時25分定刻に成田空港に無事着陸した。成田は快晴。京成電車に乗り換え、40分ほどで自宅に戻る。やはり日本は寒い。誰もいない家の中はひんやりと冷たい。お隣が留守中見張っていてくれたとのこと。ご近所の付き合いは大切だ。いつも旅から帰り、何事もない家を見て、安心する。家に無事の辿り着くとまた、旅に出たくなる。不思議なものだ。
 

・旅を終えて  
カミサンは以前からハワイに行こうと言っていた。ハワイはチャラチャラした芸能人が行くところと思い、小生はあまり行く気がしなかった。今回ハワイに行くきっかけはハワイ諸島を巡るクルージングの広告を見てからだ。
インターネットで調べる。クルージングを行う船会社、ノルウエージャンに直接申し込むと希望の船室の選択肢が広く、予約が容易であること。考えていたほど高くはないこと。客船でハワイ諸島を巡り、寄港地で船会社主催の現地観光に参加すれば、レンタカーを使って走り回らなくてもすむ。ホテルをつれて旅行をする様なもので、荷物を移動のたびに持ち運ぶ必要がない。等々のメリットを感じ、ハワイ旅行は、クルージングとワイキキに4連泊してゆったりした旅の計画になった。

クルージングの予約は簡単に出来るが、希望した部屋は半年前まで予約済み。結局、8月に希望の船室が2月のクルージングで確保できた。日本は2月といえば真冬、ハワイでは日本の5月ごろの陽気。暑くもなく、寒くもなくちょうど良い季節。3月以降は町内会の役員を順番で担当するので、2月が良いタイミングでもあった。

ただ、ハワイはこの時期は雨期にあたり雨が多いとのことであったが、一日中雨が降り続くことはないと旅行ガイドブックに書いてあった。事実、ハワイ島ヒロではキラウエア火山の火口が雨で見えず、イアオ渓谷は霧のなかでなにも見えなかったが、他の訪問地では好天に恵まれラッキーだった。足のしもやけもいつの間にか治っていた。花粉症で心配したくしゃみも出ず、大量に持参したティッシュペーパーも使用せず、そのまま、持ち帰った。

いままでの旅は、出かけたからには何でも見てやろうと目一杯の予定を立て、忙しい旅であった。このごろは旅に対する考えや、スタイルが変わってきたと思う。年をとった。体力がなくなった。ドイツの旅行から帰った数ヵ月後、狭心症で入院、手術を受けた。もし、旅先で発病したら、カミサンに多大な迷惑をかけたことであろう。これからの旅は無理をせず、ゆったりとしたものにしたい。訪問地も今まで以上に安全を第一に考え、治安の悪いところは行かない。カミサンと二人の個人旅行なので、これまで以上に注意したいと思っている。

来年、2009年は結婚40周年の年に当たる。いろいろな理由で行けなかったカナダ旅行を実現したいと考え、あれこれ情報集めをしているが、健康、体力との相談で無理をしない。出発できる時期が好機と考えている。ハワイは寒くなったら、また出かけたいと思う。いつ実現するかわからないが。

 

 

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